小栗 旬 また自分で映画を作りたいという。思いは持っています

言葉で自分を飾らない。そこに不思議な色気が漂う。「主役だからどうこうとか、最近はあんまり考えないですね。僕ひとりが、がんばったからといって映画がよくなるわけではない。"いい感じに、いい加減"になれているような気がします」。派手なアクションを見せたかと思えば、とことんバカもやる。映画『銀魂』からは、俳優 小栗旬のそんなメリハリが"いい感じ"に伝わってくる。

「主役の責任感とか、演技には必要ない。自分が役をやりきれば、周りもついてきてくれることがわかりました」

『銀魂』では、これでもかというくらいに指を鼻の穴に突っ込み、話し続けるシーンがある。 

「台本に書いてあったので、そのままやりました(笑)。監督が笑ってくれるから、こちらも恥ずかしがらずに、指を突っ込むことができる。それで面白い映画になっているのであれば、最高じゃないですか」 

 俳優というよりは役者、役者というよりは役者バカ。映画、舞台、テレビドラマと休むことなく演じ続けている。

「最近は、やらなきゃならないことではなくて、自分でやりたい、やってみたいと思える仕事ができているから、多少忙しくても楽しんでやれています」

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 気負わず、手を抜かず。そんな彼と仕事をしたいと思う作り手がたくさんいるのは、当然だろう。2010年には、映画『シュアリーサムデイ』の監督を務めた。もう一度自分でも、という思いはあるのだろうか?

「その思いは、ずっと持っています。温めている企画もあるし、やるならしっかり時間をかけたいんですが、役者の自分がなかなか時間を空けてくれない(笑)。今はそれを幸せなことだと思って、30代は役者に専念しようと思っています。40歳を過ぎて、少し余裕ができたら、監督に挑戦したいですね」

 がむしゃらに走り続けた先に何を見つけるのか。小栗旬という男から目が離せない。

『銀魂』
監督:福田雄一
出演:小栗 旬、菅田将暉、橋本環奈、柳楽優弥 ほか
配給:ワーナー・ブラザース映画 7月14日より全国公開
『勇者ヨシヒコ』シリーズの福田雄一監督が映像化不可能といわれた人気コミックを映画化。上記4名のほか、岡田将生、長澤まさみ、ムロツヨシなど超豪華キャストが集結。新感覚エンタテインメント映画が完成した。
(C)空知英秋/集英社 (C)2017「銀魂」製作委員
Shun Oguri
1982年東京都出身。映画『ミュージアム』『追憶』、ドラマ『CRISIS公安機動捜査隊特捜班』、舞台『髑髏城の七人Season花』など出演作多数。8月には主演ミュージカル舞台『ヤングフランケンシュタイン』に主演。スーツ¥298,000、シャツ¥60,000、(ともにグッチ/グッチ ジャパン カスタマーサービス TEL:0120-88-1921)、ピアス(スタイリスト私物)


Text=川上康介 Photograph=皆川 聡(MILD inc.) Styling=臼井 崇 Hair & Make-up=渋谷謙太郎

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