編集長、ハワイへマラソン出張!ホスピタリティ溢れるJALホノルルマラソン体験記 Vol.38


2016年の夏頃だっただろうか。知り合いから、「12月のホノルルマラソン走ってみませんか?」というお誘いをいただいた。マラソン未経験の私だったが、人生に一度くらいは走ってみたいと思っていたので、「行きます!」と即答。今後の人生において、ひとつ話のネタを増やすかな、くらいの軽いノリだったかもしれない。でも、編集者としては「やったことないことを、やる」というのはとても大切なことだと思っている。ところが、、、10月末くらいに大事な出張が入ってしまい、キャンセルしてしまった。決して怖気付いた訳でもなく、、、。

そして、2017年になり、その知り合いからもう一度、声をかけていただいた。「キャンセルして申し訳なかった」という思いが胸に引っかかっていた私は、「今度こそは!」とエントリーさせていただくことにした。長距離を走るということに関しては、そんなに抵抗はない方で、むしろ、得意だと思っている。しかし、(言い訳なのだが)なかなか走る時間が取れず、数回、ホテルのジムや、出張先の街中を走ったのみでホノルルに行く日が目前に迫ってきてしまった。

12月8日、ゲーテ初となる犬猫特集の校了が9日早朝までかかった。仮眠をとって、成田空港へ向かう。JALラウンジ名物のカレーをお腹にいれて、夜の便だった飛行機では快適に寝ていった。

12月9日、朝にホノルルに到着し、知り合いと合流してランチを食べ、ゼッケンを受け取りに行った。

「753」。

今年の秋に「七五三」の行事を行ったので、とっても覚えやすい番号だ。

夕方ホテルに戻ってウエアを着て、翌日のシミュレーションを行う。エナジージェル5本をウエアの背中ポケットに入れて、サロモンのウエストポーチにスマホを入れ、揺れによる重みのストレスを感じないか、などを確認(日本でやるべきことか、、)。

夜は、ハワイにゴルフをしに来ていた知人と待ち合わせて、レストランでご飯を食べ、22時頃ホテルに戻った。そして、速攻寝て、3時に起床。知人たちと待ち合わせて、スタート地点へと歩いていった。

参加者は、26,371人 そのうち日本人は11,727人 (車椅子競技部門を含む)とのこと。

まだ暗い中を、数多くの人たちがスタート地点へと急ぐ光景はなかなか圧巻だった。

私の作戦はこうだ。
●1キロごとのラップをみながら、1キロ8分でまず10キロ走る。
●10キロ走って、そのままのペースでもう10キロ走る。
●20キロまで来たら、無理せず歩く。(制限時間はないので)
というプラン。

キロ8分であれば、20キロまでは走る自信はあったのだ。つまり160分。2時間40分ほどだ。

ついに42.195kmのマラソンがスタート!

12月10日、5時にスタート!

早朝5時スタート! 花火が打ち上げられる。

花火とともに、ランナー達が駆け出す。景色を楽しみ、ランナー達のウエアを楽しみながら、黙々と走る。走るときに私は音楽は聞かないので、自然の音、足音、ランナーたちの息遣いを楽しんで走り続けた。好きなスポーツチームのユニフォームを着て走る人がいれば、声をかけたりしつつ、キープスマイルで走った。

自分が設定した8分という数値だが、当然、少し早くなったりしてズレが生じてくる。これを如何に抑え込むか、というのが大事だった。

ホノルルの動物園あたりが10キロ。一緒に走っていた友人たちがストレッチやトイレで、離れ離れになり、私は一人になった。少し明るくなってくると、沿道に住民のみなさんが応援に顔を出してくれる。バナナを配ったり、チョコを配ったり、おじさんバンドが演奏で応援してくれたり。子供がいれば、ハイタッチ!しながら、走った。

エイドステーションでは、地元のボランティアの方々が水分を手渡してくれる。

15キロから18キロくらいまではずーっと同じようなペースで走っていた人達と世間話をしながら、楽しく走った。目標の20キロに到達。ここで自分のコンディション的にはまだ大丈夫だったので、そのまま走り続けることにした。

高速道路の途中に入ると天気が怪しくなってきて小雨が降り出す。雨がウエアやシューズを重くするという考え方もあるけれど、私にとっては気持ちのいいシャワーだった。温度もあがらず、快適だった。

高速道路を走っていると、高橋尚子さんが沿道で応援してくれて、ハイタッチ!Qちゃんスマイルに救われて、また足に力が漲ってきた。

今度は対向車線から、テレビなどを引き連れたランナーとすれ違う。元フィギュアスケート選手の浅田真央さんだった。この時点で私とは6キロくらいは離れていたと思う。「真央ちゃーん、頑張って!」と声をかけつつ、「お前も頑張れよ」と、自分にツッコミながら足を前に進めた。

28キロくらいだっただろうか。給水のために、足を止めて歩いた瞬間に「あったとえ給水でも止まったら、もう走れない!」と感じ、ボランティアの方から水を受け取って、また走り出した。

人間は面白いもので、もうこうなったら、歩かないで、たとえゆっくりでも走り続けたいという想いが湧き上がってきた。

雨も上がり、太陽が出てきた。

35キロ付近で足がつり、一度、道路脇で足を伸ばし、そしてまた走り出す。

39キロくらいの長いのぼり坂がとても辛かった。ビールの広告を見たのか、ビールの空きビンを見たのか、忘れてしまったが、無性にビールが飲みたくなって、「ビール、ビール、ビール」とつぶやきながら走っていたら、なんと沿道でビールを配っている現地の人がいて、私も一口だけ飲ませてもらった(笑)

最後の5キロは、6分50秒〜7分30秒台で駆け抜け、ゴールした。ゴールの手前50メートルくらいに、日本語のアナウンサーが「ニホンヤナギさん、ゴールです!」と、一人一人の名前をアナウンスするのが恥ずかしいけど嬉しかった。

ホノルルマラソンのメインスポンサーはJALでした。

結果は5時間42分4秒で7799位。

メダルを受け取り、完走Tシャツを受け取り、JALパックのテントでクールダウンのマッサージを受け(10ドル)、カレーやアイスをいただいて空腹を満たす。

足はパンパンだったが、なんとも言えない充実感が胸を渦巻く。きっときちんと準備をして臨めば、もっと違う感情が巻き起こるに違いないと思って、少し後悔さえした。

気持ちに余裕ができてから、私の個人のSNSで完走報告をすると「私も実はやってみたい」という人が多くいた。多少のアップダウンはあるものの、制限時間がなく、コースの幅も広く、他のランナーに身体が引っかかる場所も少ない。

現地の方々のあたたかいホスピタリティに満ち溢れて入るホノルルマラソンは、初マラソンには最適の舞台だと思う。

ゴール付近にあるJALパックのテントにて。カレー、アイスなどの用意があり、手厚いサービスを受けられる

日本でマラソンの大会に出るのはハードルが高いかもしれないけれど、このホノルルだけは、できれば毎年出たい。それくらい、魅力的で楽しい大会だと感じた。

2018年は、キロ7分で4時間台を目指したいと密かに思っていて練習したいと思いつつ、2週間が経過した今(12月26日)でも、少し足に違和感が、、、。

二本柳陵介
二本柳陵介
雑誌「ゲーテ」、ゴルフ雑誌「GREEN GORA」、会員誌「ACCORDIA」編集長。長谷部誠「心を整える。」(累計150万部)、桑田真澄「心の野球」など、書籍も担当。ツイッターとインスタグラムはyanaginihon。ゴルフに悪戦苦闘中。
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