「私は好きな人にとって簡単な女でいい」 〜元NMB48須藤凜々花 #6

2017年、第9回AKB48選抜総選挙の際に結婚宣言をおこない、同年8月にNMB48を卒業した須藤凜々花。彼女がテレビや取材では言い切れなかったこと、捻じ曲げられて伝わってしまったこと、そういったものを赤裸々にではなく、丁寧に書いていく連載コラム「りりぽんのスキスキ委員会」6回目。


若くして求めれば老いて豊かである

byゲーテ

「34歳ってエロいなぁ」

彼がテレビを観ながら呟いた。

「この女の人?」

「そう」

どうやら、麻雀番組の実況をしている松嶋桃さんのことを言ったらしい。

私は彼のことをくそロリコン野郎だと思っていたので、その発言はかなり衝撃的であった。

でも、よくよく思い返せば、

彼の好みのタイプは

シンガーのYUKIさんや森高千里さん、

女優の松本まりかさんだったりと、

年齢を感じさせなければ、何歳であろうと関係ないのかもしれない。

普段ならばこの発言で深く傷ついていたけれど、

今回の場合はなんだか希望が持てた。

麻雀番組がCMに切り替わった。

「ねーねー、私もこのCMに出てる石田ゆり子さんみたいに、素敵に年齢を重ねられるかしら。」

彼は何でもきっぱり言う。

「無理」

「知性と品性がないから無理」

酷すぎて笑える。

彼には、私に嫌われる勇気があり過ぎる。

もしくは、私に嫌われない自信か。

くそっ、早く禿げて欲しい。

石田ゆり子は「くそっ」とか言わないぞ、

なんて言われそうだけれど、

くそっ。

最近になって彼の好みが良くわかってきた。

二人で歩いていて、

すれ違う女性に

「えろっ」

とたまに言うのだけれど、

今ではハモれるほどだ。

大抵、女子高生かOLである。

シャツが好きらしい。

私はというと、彼の前で誰かを褒めない。

他の人を褒めて嫉妬されるのは嬉しくないからだ。

小悪魔な、しっかり捕まえておかないとふらりと何処かへ飛んで行っちゃうよ〜アピールをしたくない。

だって一生ここにいるから。(怖すぎ)

「本当に俺なんかでいいの?」って言わせる女を目指しがちだけれど、

「本当に俺のこと好きだな」って私は言わせたい。

だって、

他にもっと良い人がいるんじゃないか、と思われることはとても悔しい。

誰にでも抱ける女じゃないんだぞっ、貴様にしか抱けないんだぞっ、ということを胸に刻んで欲しい。

向井理にも抱けない女と

裸の深キョンを素通りする男。

そんな二人でありたい。

少なくとも、私はそういたい。

素通りできなくても、相手が深キョンならワンパンで許す。

この間、

「君は俺の気を引くためなら他の男とセックスしそうで心配だ」

と言われて怒りを覚えました。

恋の駆け引きとかなんだとか、

好きな人と勝負するつもりはない。

マウントの取り合いはつまらない。

私は好きな人にとって簡単な女でいい。

重くて重くて都合の悪い女かもしれないけれど。

むしろ重さで勝負するスタンス。

「するわけないじゃん!?一生他の人とエッチしない!だってあなたと以外したくないから!」

なんて簡単なんだ。

冷たい女になるのは無理でした。

多分才能が無いですね。

この連載についてたまに頂く感想が、

「まだ新婚なのにそんなに悩みまくって大丈夫??」

ということです。

新婚生活は楽しむものではないと個人的に思っています。

今がもし最高に楽しい瞬間だったなら、死にたくなる。

未来が今よりももっと楽しいと信じることができたら、

今をもっと愛せる。

つまり贅沢な考えです。

贅沢は味方です。

贅沢で簡単な女は今日

ZARAでお洒落な白シャツを購入しました。

家に帰ってテレビをつけると、

「さんまのまんま」の樹木希林さん回の再放送がやっていました。

「とにかく若い人たちに言いたいのはね、夫を尊敬することです。」

既読スルーとかいうちゃちな駆け引きが恥ずかしくなりました。

かっこいいぜ。

34歳になるのが楽しみだーーーーー!!!!

エロエロになるぞーーーーーー!!!!

見てろよーーーーーー!!!!

カモン、知性と品性。


Photograph=斉藤大嗣 Stylist=平みなみ Hair & Make-up=竹中真奈美
衣装=ベルスリーブワンピース¥27,000(HENZA LOS ANGELES/ヘンザ ロサンゼルスTEL03・6721・0566)

須藤凜々花
須藤凜々花
1996年東京都生まれ。2013年「第1回AKB48グループドラフト会議」において、NMB48に加入。NMB48の12thシングル「ドリアン少年」ではセンターを務める。’17年、第9回AKB48選抜総選挙の際に結婚宣言をおこない、同年8月にグループを卒業、現在に至る。著書『人生を危険にさらせ!』(堀内進之介との共著、幻冬舎)。
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