プロゴルファー原 英莉花の強いメンタルを保持するためのマストアイテムとは?【画像68点】

今年6月、リゾートトラストレディスでプレーオフを制し、LPGAツアー初優勝を果たした原 英莉花。今、女子ゴルフ界を席巻する"黄金世代"のひとりである原は、師匠・ジャンボ尾崎の言葉を胸に、さらなる飛躍を誓う。


昨シーズンの悔しさをバネに、身体作りに励む

原 英莉花は1999年2月生まれのいわゆる黄金世代のひとり。渋野日向子や勝みなみ、小祝さくらといった同世代の強力なライバル達がいるなかで、今シーズンはセンチュリー21レディスゴルフトーナメント終了時点で賞金ランキング7位につけている。

これからの目標について聞くと、とにかく早く2勝目を挙げて終盤で望みをつなげるようにとのこと。“賞金女王”という言葉を簡単に発しないあたりに、原の成長を感じることができる。

リゾートトラストレディスで悲願のツアー初優勝を飾り、今やツアーの中心選手となった原。まずは今シーズンのここまでを、率直に振り返ってもらった。

原 英莉花プロの私服写真を公開⇩

「前半戦の、特に最初のほうは思うようなプレーができず、勝てそうで勝てない試合がいくつもありました。それでも自分の中では課題を見つけることもでき、少しずつ成長できているのかなと感じています」

昨シーズンは25試合に出場し予選落ちは6試合だったものの、内5試合が9月以降の終盤戦に集中している。その要因となったのが体力の低下だった。

「去年は夏場に体重が落ちてしまったことで、自分のプレイができなくなってしまいました。だから今年は、体重を落とさないことが第一。そして身体のキレを終盤も出していけるような身体作りをしています」

とにかく何事もポジティブに考える

今年は専属のトレーナーをつけてチームとして万全の状態で身体作りに取り組んでいるが、オンとオフの切り替えに関しても、昨年とは違う変化が原のなかで起こっているという。

「前はリフレッシュがうまくできず、オフの日でも休めないタイプでした。気持ちの切り替えができていなかったんですが、今年は休むというよりかゴルフじゃないことを考えるようにして、楽しく過ごす時間を作るようにしています。優勝した週なんかは小祝さくらちゃんに誘われて釣り堀に行っていたんです(笑)。映画もよく見に行くし、オフはしっかり楽しむようにしています」

「最近はよく読書もします。メンタリストのDaigoさんの本とか、メンタルに関するものが多いですね。普段自分がぼんやりと考えていたり、感じていることが言語化されていると『なるほど!』と思えてとても楽しいんです」

そんな本の効果なのか、試合中に不調の波に入ったときはどのように対応しているのかと聞くと意外な答えが返ってきた。

「とにかく、何事もポジティブに考えるようにしています。例えばボギーが来たら『次はきっとバーディが来るはずだ!』みたいな。ボギーをたたいたからといって、悪い流れだとは思わないですね」

原 英莉花プロの撮影風景⇩

原のメンタルの強さが垣間見える部分だ。また、自身のゴルフにとって今や欠かせないアイテムとなっているサングラスに関しても、メンタル的な要素で重要な役割を果たしているという。

「日差しが眩しい時って眉間にシワが寄ってしまうと思うんですが、その動作によって脳が錯覚を起こして、気持ちがイライラするようになったりするみたいなんです。それを防ぐ意味でも、サングラスの役割は大きい」

原が愛用しているのがオークリーのサングラスだ。原の目は色素が薄く、あまり紫外線に強くないため、機能性に優れたオークリーは重宝しているという。

「オークリーのサングラスは学生の頃から愛用しています。フィット感が抜群なのはもちろんですが、光漏れもないし、曇り用のレンズがあるのも嬉しい。あとはレンズの種類が豊富で、力強いデザインも多くていいですね。ウェアに合わせてチョイスするのも楽しいです」

オークリーのサングラスは集中力を高めてくれるアイテムとして、クラブと同じくらい重要なものだと表現する。原にとって、自身の力を100%引きだしてくれる唯一無二の存在がオークリーなのだ。

胸に強く刻まれている、師・ジャンボ尾崎の言葉

終盤戦に向けて、勝負の夏が始まった。原には師匠であるジャンボ尾崎の言葉で、今も強く印象に残っているものがあるという。

「私は練習をすればするほど自分の粗探しをしてしまって、逆に自信を失ってしまうようなところがありました。ちょうどプロテストを受ける頃だったのですが、そんな私を見てジャンボさんが、『自分に過信するのはダメだが、できると思って取り組め』と言ったんです。それを聞いて気持ちが楽になったというか、もっとポジティブにいこうと思えました」

ジャンボ尾崎の名言に「ゴルフは心技体ではなく体技心」と言う言葉がある。どれだけ心を強くしても、体力がなければ成り立たないし、技術力のない者がいくら心を鍛えても意味がないと言う意味だ。原はまさにこれを実践しているといえる。昨年の反省を生かし、まずは”身体”作りを重視し、そのうえに”技術”と”心”を積み重ねる。師の言葉を胸に、原は勝負の終盤戦へと突き進んでいく。

原 英莉花プロのドライバースイング連続写真⇩

Erika Hara
1999年神奈川県生まれ。10歳からゴルフを始め、2015年から男子プロ・尾崎将司の指導を仰ぐ。'18年に下部ツアー「ラシンク・ニンジニア/RKBレディース」「日医工女子オープン」を制し、同年7月のプロテストに合格。今年6月の「リゾートトラスト レディス」でツアー初優勝を果たした。


Text=出島正登 Photograph=Jason Halayko