人と会社のミスマッチを解消するビデオマッチング藤本瞳【女性起業家】

SNSやインターネット技術が発展した現在、かつてないほど女性が起業しやすい時代が訪れた。豊かな感性や打たれ強いしなやかさ、そして、現状を打破する行動力を持つ女性起業家たちのビジネスに迫る。


企業と学生PRそれぞれが動画をもとにアプローチ

「新卒で入った商社では、法人営業をしていました。毎日クルマを2、300キロ走らせ、飛びこみ営業を1日20社。夜は、取引先と夜中まで飲み、週末は接待ゴルフ。我ながら、よくやれたなと思います」

体育会で鍛えた体力と根性でこなしてはいたものの、足で稼ぐという昔ながらの営業に疑問を感じた藤本瞳さんは、独学でマーケティングを勉強。入社2年目で退職し、フリーでマーケティングを請け負うように。と同時に、「人と会社のミスマッチ」を解消する術を模索していた。

「私自身もですが、就活で得た情報と、実際に入社してからの状況が違うというケースは少なくありません。原因のひとつは、求人情報が文字中心だから。それで、動画を使った採用・就活サービスを思いついたんです。動画なら、どんな会社で、どんな人が働いているのかをイメージしやすく、学生側も履歴書では伝わらない魅力をアピールできるのではないかと」 

登録した就活生と企業は、最大30秒のPR動画をアップロード。企業は気になる学生をフォローし、相手が企業の動画を見てフォローバックすれば、チャットで直接やりとりが可能に。学生から企業へのアプローチもOK。学生は無料、企業は月5万円(お試し版は無料)。

商社時代の顧客先だった中小企業が、採用に苦戦していたことも気にかかっていた。魅力的な職場でも、知名度がないと就活生の目に留まらない。従来のシステムでは、埋もれがちな企業と学生を手助けしたい。

そこで、PR動画をベースにしたマッチングサービスをローンチ。問い合わせが増えてきた時に、満居 優氏と出会い、意気投合。1ヵ月後には、ビデオマッチングを設立し、今年6月、企業と就活生それぞれが自己PR動画をもとにアプローチできる就活SNSアプリのサービスを開始した。

「今後は、パート・アルバイト採用や転職、再就職、社内で適材適所に配属するサポートなども行っていきたいですし、定年後の再就職など、一気通貫したキャリア形成に寄り添うサービスにしていきたいです。誰もが、自分が輝ける場所を見つけて、生き生きと働ける社会

藤本瞳の仕事における三種の神器

Hitomi Fujimoto
1990年千葉県生まれ。法政大学卒業後、商社へ入社。2年目で退社後、フリーランスでマーケティングに従事し、VIDEO MATCHINGのベースとなるサービスもリリースする。2018年、現ビデオマッチング社代表の満居 優氏と同社を創業。 http://video-matching.com


Direction=島田明 Photograph=丸谷嘉長(カウンタック写真部) Text=村上早苗 Hair & Make-up=豊田まさこ



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