フリーアナウンサー鷲見玲奈「ありのままの自分でいることが大事」

テレビ東京時代に、長くスポーツ番組を担当した鷲見玲奈さん。なじみのない競技でも、勉強するより好きになろうというマインドで常に前進し続けてきた。フリーアナウンサーとなった今、心に秘める思いとはーー。

フリーアナウンサーとしての新たな飛躍

今年、4月から名だたるフリーアナウンサーを擁する名門セント・フォースの一員として活動を開始した鷲見玲奈アナ。テレビ以外のメディアの露出も増えており、注目度は上昇中。今、まさに局アナ時代との違いを実感しているという。

「フリーになって、いっそう個性が求められていると感じます。だからこそ、ありのままが大事。自分は自分、他の誰でもありませんから。私は、無理して空回りするタイプなので、余計に背伸びしないほうがいいなと。取り繕っても、結局メッキはどこかで剥がれるでしょうし」

時には学級委員を、また、中学・高校時代には応援団長も務めた鷲見アナ。3歳から詩吟も嗜むという意外な面も。

「もともと声を出すことや人前に出ることが好きだったみたいです。ただ、就職するまでは何をやっても中途半端に終わってしまうことが多かった。そんな私にとってアナウンサーという仕事は、今まで自分がやってきたことを肯定してくれているように思えるんです」と、この道を選んだきっかけを語る。

テレビ東京時代には、長くスポーツ番組を担当。なじみのない競技も「勉強するより好きになろう」と取材を重ねた。

「競馬がまさにそうです。ジョッキーや調教師さんなど、競馬関係者の方々と楽しく話しているうちに、自然と勉強できていたんだと思います」

慣れないことも前向きに捉えて力に変えている。自分なりの課題解決法を見いだせるのが、鷲見アナの強みだろう。

「みんなで同じ方向に向かってモノづくりをするのが楽しいんです。雑誌の撮影もそう」

一方で、苦難をかわす身軽さも。時に遭遇するネガティブなことには、「弱い人は復讐する。強い人は許す。賢い人は無視する」というアインシュタインの言葉を支えに、些細なことと割り切れるようになったそうだ。

多忙な彼女をリラックスさせているのが、トークアプリ上で交わされるファンとの触れ合い。

「自分の発信に対してダイレクトに励ましてくれるファンの方たちの言葉が活力になります」

当座の目標をうかがった。

「早くアナウンサーとしての軸足をどこかに置ければいいですね。軸があれば、ダイナミックに活動できると思うんです」

ありのままに。ポジティブに。これまで同様、彼女の道は自然と開けるように思えてくる。

Reina Sumi
1990年岐阜県生まれ。テレビ東京にアナウンサーとして入社。『ウイニング競馬』レギュラー出演ののち、スポーツ番組やバラエティ番組などを幅広く担当。今年3月、自ら30歳となる節目の年に退社してフリーランスに。

Text=髙村将司 Photograph=彦坂栄治(まきうらオフィス) Styling=佐々田加奈子 Hair&Make-up=鬼頭恵美