知る人ぞ知る、プレミアムな地方創生 幻の野外レストラン「DINING OUT NISEKO with LEXUS」 への旅 Vol.33

6月後半、ニホンヤナギ編集長からのメール。 「プレミアムな野外レストランのイベント取材に行かない?」 ということで、今回はそのイベントを、編集長の代理で、イケガミが熱狂探訪。

日没間近の野外レストラン会場

7月23日(日)の昼、僕が降り立ったのは北海道・新千歳空港。真夏の北海道は豊かな自然と風で気持ちいい。今回向かったそのイベントは「DINING OUT」という。日本の地方のどこかで数日限定オープンするプレミアムな野外レストランにて、一流シェフが地元のスタッフとともに、その土地の食材を新しい感覚で切り取り、料理を提供するもの。2012年新潟県佐渡を皮切りに、大分県竹田、佐賀県有田、広島県尾道などで開催。食を通じて、地方に残された自然・文化・歴史・地産物等を再発掘・再編集して世の中に効果的に発信していく地方創生がコンセプトだ。

稜線が美しい姿を作り、蝦夷富士とも称される「羊蹄山」。6000年前まで噴火活動を繰り返していた。野外レストランの目の前に広がる。参加者たちにこの場所はサプライズだった。

新千歳空港から2時間弱クルマで移動した。第11回目となる今回の舞台は、初となる北海道で、夏のニセコ。冬のニセコは海外からも多くのツーリストがやってくる。しかし、夏のニセコ。確かに、訪れるべき何かがあるイメージが沸かない......。「DINING OUT」が何を仕掛けてくるのか、とても楽しみだった。

天候にも左右されるプレミアムな野外体験、それにハマる常連も多い。

「羊蹄山」がくっきり! 神秘的なパワーを感じる。ここ数日ずっと雨だったらしく、関係者もこんなきれいな羊蹄山が見られるとは思わなかったともらす。「DINING OUT」開催の2日間だけが天候に恵まれたとか。日が傾き始めた頃、いよいよ料理が運ばれてくる。

テーマは「羊蹄山が奏でる万物の自然四重奏」。

徳吉シェフが考案する、夏のニセコの、火・水・風・大地を表現した彩り鮮やかな料理が続いた。

イベント終了後、4人のキーマンたちに「DINING OUT NISEKO with LEXUS」 を振り返ってもらい、その本質を聞いた。

左から、レクサス レクサスブランドマネジメント部 J マーケティング室 室長 沖野和雄氏、Ristorante TOKUYOSHI オーナーシェフ 徳吉洋二氏、ダイニングアウト ニセコ ホスト 中村孝則氏、ダイニングアウト総合プロデューサー 大類知樹氏。

「DINING OUTは、気付かれていない日本の眠っている魅力を引き出して、もっと日本の魅力を広めたいと考えているところが面白い。レクサスとしてはそこに共鳴しています。日本を代表するラグジュアリーブランドとして、日本のよさを引き出して世界に打って出る、目指している方向性が同じなんです。今日のこのすばらしいニセコの星空、この価値は凄い」(沖野和雄氏)

「僕は日々料理のアイデアを考えています。今回のアイデアも、寝る前にこうしようと書いたものもあって。それをスーシェフが図式化してくれて、構築していきました。それをもとに、地元のスタッフと、こういう食材きたからどういうふうに切るかとか、味見用の小さな肉を10人くらいで食べて火入れはどうするとか、いろいろ話すわけです。そういうふうにやっていくと、みんなが質問してくれる。それが興味を沸かせる、楽しいに繋がる。何でもかんでも違うとか、俺の言うとおりにやれとか、それは違う。みんなでひとつのことをやり遂げた一体感を感じてほしかった。それが地元に残ればいい。それが僕のDINING OUTでした」(徳吉洋二氏)

「僕はシェフといる時間が長かったんですが、語り部としてその経過の様子を作り手にもお客様にも伝えるのが役目です。その上で、このイベントの一番面白いところは、リサーチ時間が圧倒的に長いこと。長い期間にわたって綿密な準備をし、たった2日間のダイニング時間で終わってしまう。しかし、その凝縮したものを楽しめるのがラグジュアリーですよね。制約があるからこそ新たなクリエイションが生まれたと思うんです。例えば今回のように、リサーチ時には存在する山菜がダイニング時には旬が過ぎてない、では砂糖漬けにしてしまおうとか。その経過の様子は作り手にもお客様にも双方に楽しんでもらうことができたと思います」(中村孝則氏)

「ピーク時には3mほどの雪が積もる。夏は自然が一気に芽吹いて生命力を感じる。3日前、ここはたんぽぽだらけでメルヘンチックだったんですよ。でも今はタンポポはなく、大地の粗々しい感じが見える景色になっている。今回はニセコの生命の生きている感じを食で表現したかったんです。そして、その食が地元に残ってくれればいい。コピーペーストできない、一期一会なラグジュアリー体験を、ニセコで味わってもらえたと思います。もちろん、次も動き出していますよ。今、地方のほうがよっぽどラグジュアリーな体験ができます。都市の未来に向かうベクトルもすごく刺激ですが、一方で、歴史とか文化とかアイデンティティとか過去を掘っていくベクトルもすごく刺激がありますよね」(大類知樹さん)

羊蹄山と、レクサス LC500。

翌日は、夏のニセコをもう少し体験しにレクサスでドライブ。そのあと、冬場はゲレンデであるグラン・ヒラフ中腹のテラス席で、徳吉シェフが考案した、羊蹄山をイメージした「Yoteiバーガー」を食べて、飛行場へ。

羊蹄山と、羊肉を使ったYoteiバーガー。

「今後、より海外を意識しながらやっていくと同時に、より地元に残していくことを強めていきたい」とダイニングアウト総合プロデューサー 大類さん。その動向が楽しみだ。そして、すでに次回のDINING OUTの告知も始まっている。愛媛県喜多郡内子町だ。

詳しくはこちらへアクセス。

「DINING OUT UCHIKO with LEXUS」
URLhttp://www.onestory-media.jp/post/?id=1263


Text=池上雄太(ゲーテ編集部)

*本記事の内容は17年7月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。

二本柳陵介
二本柳陵介
雑誌「ゲーテ」、ゴルフ雑誌「GREEN GORA」、会員誌「ACCORDIA」編集長。長谷部誠「心を整える。」(累計150万部)、桑田真澄「心の野球」など、書籍も担当。ツイッターとインスタグラムはyanaginihon。ゴルフに悪戦苦闘中。
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