【経営者の戦う体】GMO熊谷正寿社長の“若さの秘訣”

トップランナーはいつ会っても、パワフルでポジティブなオーラを放つ。それは仕事の質に直結する健康管理を徹底しているからだ。54歳であることが到底信じられない肌艶の持ち主、GMOインターネット代表取締役会長兼社長・グループ代表の熊谷正寿氏。その若さの秘訣はとは!?


若々しさとは、姿勢・体型・髪型そして眉

いつ見ても颯爽そとしている。背筋が伸びたスリムな肉体、つややかな肌、黒々とした髪と真っ白な歯。そして爽やかな笑顔。

「昨日が株主総会だったので、しばらく酒を断っていて、そのぶん昨夜は飲みすぎました。目の下にクマが出ていません?」

じっとその顔を見てみるが、クマどころかシミもシワも見当たらない。

「100歳まで生きるつもりなんです」と語るGMOインターネットの熊谷正寿氏。その口調も“折り返し地点”を超えた54歳とは思えない。

「夢や目標を達成するための一番の根幹は健康。私は33歳の時に当社グループの定量的な長期目標である『55カ年計画』を立てたんですが、それをやりきるにはまだ30年以上元気でいなければならない。そしてただ健康なだけでなく、見え方にもこだわっています。株主やパートナー(社員)が僕を見ているわけですから、トップは、常にエネルギッシュでなければならないと思っています。そうでなければ、会社に活気が生まれませんからね」
 
20年以上前、熊谷氏は、ジムでトレーニングをする人たちを見ながらあることに気づいた。

「どんなに鍛えていても、若々しさを感じない人たちがいる。そこで、若々しい人はなぜそう見えるのか、彼らの共通点を分析してみたんです。それは姿勢、体型、そして髪型です。加えて眉も重要だと気づきました。手入れせず長く伸びた眉は男を老けて見せる。僕は、これらを常に意識するようにしています」

体型や髪は意識しやすいが、盲点になりそうなのが眉毛。年齢を重ねると、眉毛の本数が減り、抜けかわる毛周期が長くなるため、長く伸びがちなのだという。熊谷氏は、眉用のトリマーで手入れをしているそうだ。

「姿勢と体型を維持するには、食事をコントロールして、トレーニングを頑張るしかない。僕の場合、夜は365日会食があるので、朝昼はフルーツやサラダだけにして、疲れたらブドウ糖を補給。トレーニングは専用のスペースで週3〜4回、1時間程度やっています。腕や体幹、下半身など毎回テーマを決めて、週2回はパーソナルトレーナーに来てもらい、姿勢の矯正などを行っています」

睡眠にも気を配っている。

「23時には就寝して7.5時間眠るのが理想。でも接待ばかりでそんなに早くベッドに行くのは無理。それでも7.5時間は確保したいので、移動中のクルマでもすぐ眠れるようにアイマスクなどを用意しています」

若さの維持に王道なし。熊谷氏が若々しいのは、常にそれを意識し、日常的な努力を続けているから。この意識と努力があるからこそ、会社も力強く成長し続けているのだろう。

Masatoshi Kumagai 
 1963年長野県生まれ。1991年に起業、現在は東証一部上場企業グループのGMOインターネットグループを率いる。そのビジネスは常に成長を続け、現在グループ全体で104社、パートナー数は5300名を超える。


Text=川上康介 Photograph=ISSO