俳優・西島秀俊がミラノでジョルジオ アルマーニの真髄に触れる

多くの映画やテレビで活躍する第一線の俳優であり、日本人初となるジョルジオ アルマーニの広告キャンペーンモデルに抜擢された西島秀俊氏。ミラノで披露された最新コレクションに触れ、ミスター・アルマーニと再び握手を交わした西島氏が垣間見たのは、モードに革新をもたらし続けるブランドの美学であり、表現者ジョルジオ・アルマーニの真髄であった。


自分らしさを表現するための服

2018年6月18日、現地時間午前12時。ミラノ南西部ポルタ・ジェノヴァにある安藤忠雄氏設計の壮麗な劇場アルマーニ/テアトロにて、ジョルジオ アルマーニの2019年春夏メンズコレクションが発表された。世界中から選ばれしファッション関係者やセレブリティがショーを刮目するその観客席の最前列に、スリーピーススーツに身を包んだ西島秀俊氏の凛々しい姿があった。

2017年よりジョルジオ アルマーニの革新的オーダーメイドシステム「メイド トゥ メジャー」のキャンペーンモデルを務める西島氏は、以来度々ミラノを訪問。今回も身をもってジョルジオ アルマーニの世界観を吸収すべく、プレタポルテのコレクションを間近で体感した。

「モデルの動きから素材の柔軟さやしなやかさ、着心地の良さまでが伝わってくる。今シーズンは全体的によりリラックスした印象を受けました。またランウェイのゲートに掲げられた家紋風の新しいロゴや暖簾のように垂らされたファブリックには、どこか日本的な雰囲気も感じた。とはいえ、タイムレスなエレガンスやミニマルな美しさといった、ジョルジオ アルマーニが追求してきた美学は変わらずに貫かれていたと思います」

「ファッションの専門家ではない」と謙遜しながらも、その洞察には表現者ならではの感性がうかがわれる。そんな西島氏は会場にて、ジョルジオ・アルマーニ氏との再会を果たした。その鋭敏な感性は、モードを牽引し続ける“マエストロ”をどう捉えているのだろうか。

「いつお会いしても、ジョルジオ・アルマーニ氏にはオープンなやさしさと、洗練されたストイックさを感じます。そして仕事だけではなくライフスタイルのすべてに、揺るぎない美学を貫かれているのであろうことが、立ち居振る舞いや佇まいから伝わってくるのです。コレクションはその一端に過ぎないのでしょう。キャンペーン用の撮影の際、衣装を選んでいただき、こんなアドバイスをいただいたことがあります。“自分らしさを表現してください。私の服は、そのための服なのですから”と。そんなアルマーニ氏とお会いするたびに、自分らしさ、つまり自分の美学をもっと掘り下げ、より純化していかねばと思わされるのです」

ファッションデザイナーとアクター。ジャンルは違えど、同じ表現者だからこそ響き合い、伝え合える部分がある。それはつねにクリエイションの第一線に身を置かんとする者だけに垣間見える、表現の真髄に違いない。

「変わらない美学を確立している一方で、アルマーニ氏は素材開発などを怠らず、つねに新しいチャレンジも行っている。そんな不変の美学と革新性が同居している表現者に、自分もなりたいと思っています。ある意味対極的な面が両輪となっているので、とても難しいことだと思いますが、これからも精進していきたいです」

ミラノにてジョルジオ・アルマーニ氏と再会。中国人ピアニスト、ムイェ・ウーと一緒に撮影。
Hidetoshi Nishijima
1971年東京都生まれ。’94年の『居酒屋ゆうれい』で映画デビューその後、役所広司と共演した『ニンゲン合格』(’99年)や、大ファンという北野武監督のベネチア国際映画祭出品作『Dolls ドールズ』(2002年)などの話題作に出演。’17年春夏よりジョルジオ アルマーニの最高峰ライン「メイド トゥ メジャー」及び「メイド トゥ オーダー」の広告モデルを務める。ジョルジオ アルマーニ ラインのキャンペーン起用は日本人初の快挙である。

問い合わせ
ジョルジオ アルマーニ ジャパン TEL 03・6274・7070

Direction=島田 明 Text=竹石安宏(シティライツ) Photograph=ケイ オガタ(No.2) Styling=カワサキ タカフミ(MILD inc.) Hair & Make-up=亀田 雅(The VOICE)