完璧な男よりもスキのある男がモテる理由とは?【歌舞伎町NO.1ホストが語る恋愛術①】

男性従業員が女性客を接待し、ときに擬似恋愛的な関係も結びながら、女性を楽しませるホストクラブ。そこには大人の恋愛に役立つ様々なヒントが隠されている。今回は、歌舞伎町のホストクラブグループ「NEW GENERATION GROUP」代表で、現役ホスト時代には月間売上2000万円も記録した桑田龍征氏にインタビュー。売れるホストの接客テクニックや心構えを教えてもらいながら、それを現実の恋愛に活かす術をテーマごとに紹介していく。


「私が支えてあげなきゃ」と思われるスキのある男になる

今回のテーマは「完璧な男よりスキのある男のほうがモテる」という話。スキを見せることは、「お客さんに夢を見させることが仕事」というホストにおいても重要だという。

「毎日の生活に退屈を覚えて、『ウソだと分かっていても、いい夢を見させてもらいたい』と思っている人は意外と多いです。そして売れるホストは、『自分は騙されているんだ』と半ば思っている女性にも、ちょっとしたスキを見せて本気にさせてしまう。『私が支えてあげなきゃ』と思ってもらえたら、ホストの側の勝ちなんです」

ホストにはスマートで楽しい接客や会話が求められるが、すべてが完璧な人よりも、どこか抜けたところがある人のほうが人気が出やすいのだそう。

「女性視点で『完璧な男性にお金を使いたいか?』と考えると、使いたくないですよね。『一人で頑張れば?』と思っちゃいますし、完璧主義の人は一緒にいても疲れます。完璧主義の人って、実はかなり相手に気を使わせているんですよ」

これは現実の恋愛でも同様のことが言えそうで、「あなたは一人でも生きていけそう」という理由でフラれがちな人は注意が必要だ。

「逆に、『この人ちょっと大丈夫かな……?』と思えるような頼りなさがあり、『アンタそんなんじゃマジでヤバイよ!』『ホントちゃんとしなよ!』と女性から注意されるくらいのホストは、人間味があって親しみやすい。母性本能もくすぐられるし、女性は自分の感情を素直に表現できるので、距離感が近づきやすいんです」

子供っぽく無邪気でカワイイ男性がモテる

だからこそ桑田氏は「スキを見せまくっているホストのほうが完璧主義のホストより完璧」と考えており、自らが率いるホストクラブ・ニュージェネレーショングループでは「最高は目指していても完璧は目指さない」というポリシーを持っているという。目指すべきキャラクターは、「ドラえもんでいうとのび太」とのことだ。

「のび太はいつもサボりがちだし、人に頼ってばかりですよね。でも映画などを見ると、ときどきカッコいい活躍をする。普段は『え~、この人大丈夫なの?』という感じの人が活躍をすると、『のび太やるじゃん!』という驚きがあるし、そのギャップに人は惹きつけられるんです。芸能人でいえば、高田純次さんや志村けんさんのような人も我々が目指したい存在です。お二人とも性格はテキトーっぽいし、普段は下ネタやギャグばかり言っている印象ですが、しっかり仕事はするところがカッコいいですよね」

カッコよさばかりが注目されるホストだが、どこか抜けた部分やユルい部分があるからこそ、そのカッコよさは引き立つわけだ。そのため桑田氏は「ホストはカッコつけるのも大事だけど、カワイくいることも大切」と話す。では、カワイイ行動とは具体的にどのようなものなのか。

「たとえば僕が現役ホストだった頃は、歌舞伎町で営業が終わった後に『ちょっと今日、吉祥寺まで歩いてみたくなったわ!』と唐突にお客さんを誘ったりしていましたね。それでいざ歩き始めても、高円寺あたりで『やっぱ疲れたから帰ろう』『もうヤダ。やっぱ遠いわ』と諦める。そうすると女性は『もう、アンタ何なの!?』って怒りながら喜んでくれます(笑)。そういう男の無邪気で勝手な行動は、女性は実は大好きなんですよ」

桑田氏は「カワイさとは言い換えれば子供っぽさ。童心を忘れていない雰囲気です」と話す。女性から「真面目すぎて堅苦しい」「とっつきにくい」と思われがちな男性は、ときには無邪気で勝手な行動をとってみると、女性から意外な好反応が見られるかもしれない。

次回に続く


桑田龍征
1986年1月10日生まれ。33歳。國學院大学在学時、借金返済のためホストに。月に2000万円を売上げ、歌舞伎町で1、2を争う人気ホストに。在学中の2008年に独立し、NEW GENERATION GROUP(ニュージェネレーショングループ)を立ち上げる。現在はホストクラブ5店舗のほかバーや学習塾、ワインインポート事業、不動産仲介業、WEBコンサルティング業などで法人を10社経営。グループ年商100億円に迫っている。


『ホスト2.0 歌舞伎町新時代の稼ぎ方』
桑田龍征・著
¥1,404 幻冬舎刊 


Text=古澤誠一郎