36歳バツなし彼女なし! 自称・独身のプロが語る異色の恋愛術①

今年3月に発売されて話題を呼んでいる書籍『ハッピーエンドを前提として』。「この世は頭のいい女、がまん強い女ほど幸せになりにくいように仕組まれている」という副題が示すように、女性向けに書かれた恋愛本だが、著者は男性。しかも独身・彼女なし。「自身も恋愛に苦労している男性著者による恋愛本」のため、男性が読んでも感心すること・勉強になることが非常に多い。彼のブログは、月間100万PVを超える。  「ゲーテWEB」では、著者のウイさんへのロングインタビューを7回に分けて掲載。今回は、男性のウイさんが女性向けの恋愛本を書くに至った背景について聞いた。 


「男性が書く女性向けの恋愛論」がなぜ爆発的人気になったのか!

ブログ『ハッピーエンドを前提として』が何度もバズったことをきっかけに、著書を発売することになったウイさん。もともとTwitterが好きで、より長い文章を書ける場所としてブログを開設したそうだが、なぜそこで恋愛について書くようになったのか。

「僕自身、女性を見る目がないというか、女運がないというか、恋愛でいろんな失敗をしてきた人間なんです。いま36歳で独身なんですが、周囲の友達は男女とも似たような人ばかり。中には不倫をしている人もいるし、恋愛で苦労している人がとにかく多くて。『そういった話を面白おかしく書ければいいかな』と思ってブログに書くようになりました」

では、読者対象を女性とした理由は何だったのか。

「女性向けの恋愛本を調べてみたら、著者の9割以上が女性で、男性目線の書き手が少なかった……というのが大きかったです。また女性作家さんが書いた本には、素晴らしいものがある一方で、助言がスピリチュアル的なものも目立ちました。その意味で、この世界はまだブルーオーシャンなのかなと思いましたし、『女性が女性に言えないようなことも僕なら書けるんじゃないか』とも思いました。また、書くときは決して上から目線にならず、『自分は同じように恋愛に苦労している男性の代表なので、一緒にがんばりましょう』という立場でいることも意識しています」

出版後の反響は賛否とも熱烈な意見が多く、「読んだ後で恋人ができた・結婚した」という声も届いているそう。特に反響があったのはどんな内容だったのか。

「僕の友人のミシマ(仮名・女性)から教えてもらった『誰でも絶対に結婚できる必勝法』の話は反響がありましたね。『この人は運命の人だ』と思う相手の条件を3つ決めて、それに合致する相手と出会えたら結婚しよう(してもらおう)と固く決心する……という方法です。『運命という便利な言葉に振り回されずに、その相手の条件を自分で考えてみましょう』という提案ですね」

この「誰でも絶対に結婚できる必勝法」のように、『ハッピーエンドを前提として』のアドバイスは実践的かつ合理的。恋愛で苦労を重ねている人にこそ効きそうなものが多い。また、「『ずっと前から思ってましたけど、その靴、すごくオシャレですね』と時間を遡って褒める」「待ち合わせ場所ではスマホを見ずに相手を探してキョロキョロし、遠くで目があったらメチャクチャ笑う」といった恋愛テクも本書では紹介されている。

「この本は女性向けに書いたものですが、お付き合いは人間対人間でするものなので、男性が読んでマネをしても十分通用しそうな部分はたくさんあると思います」

前髪深めの男子の"あざとさ"はバレている?

また時代の変化として、「女性がInstagram等の情報で手軽にカワイさを作れるようになったこと」「男性があからさまにあざとい女子に気づくようになったこと」も『ハッピーエンドを前提として』では言及されている。「また女性の側も、明らかにあざとい男性には気づきはじめていると思います」とウイさんは続ける。明らかにあざとい男性とは?

「たとえば、米津玄師さんやゲスの極み乙女。の川谷絵音さんのような、前髪を深めのマッシュっぽい髪型の男子ですね。おふたりは天才ですけど、同じような髪型で少し病的な雰囲気を装って、女性に近付こうとするペラペラな男子もいるんです。彼らはその前髪でいろんな思惑を隠そうとしているんですけど、それも女子たちにバレ始めていると思います」

例に挙げたような髪型に限らず、最近は似たような髪型、似たようなファッションをした人たちが「量産型」と揶揄されることが増えている。SNSで学んだ異性ウケするファッションや髪型、恋愛テクニックは、単純にマネをするだけだとあざとさばかりが目立ってしまうわけだ。

「だからこそ小手先だけのテクニックよりも、人間対人間のお付き合いの部分をしっかりと突き詰めた方がモテたり幸せになったりすると僕は思います」とウイさん。その具体的な方法については、次回からの記事で紹介していく。

次回に続く


ウイ
1982年山形県生まれ。36歳独身バツ無し彼女無し。自称独身のプロ。自身の恋愛観や失敗談を綴ったブログ「ハッピーエンドを前提として」は2、3ヵ月に1度とろくに更新されないにもかかわらず月間100万PVを超える人気となる。初の著書『ハッピーエンドを前提として この世は頭のいい女、がまん強い女ほど幸せになりにくいように仕組まれている』(KADOKAWA)が好評発売中。7月1日には「おせっかいな店長がいるけど気軽に入れる近所の喫茶店」というコンセプトのオンラインサロン「喫茶 クリームソーダ」を立ち上げた。Twitterは@ui0723。


Text=古澤誠一郎