女性の「喜怒哀楽」を引き出せる男性はモテる【歌舞伎町NO.1ホストが教える恋愛術②】

男性従業員が女性客を接待し、ときに擬似恋愛的な関係も結びながら、女性を楽しませるホストクラブ。そこには大人の恋愛に役立つ様々なヒントが隠されている。今回は、歌舞伎町のホストクラブグループ「NEW GENERATION GROUP」代表で、現役ホスト時代には月間売上2000万円も記録した桑田龍征氏にインタビュー。売れるホストの接客テクニックや心構えを教えてもらいながら、それを現実の恋愛に活かす術をテーマごとに紹介していく。


ときに怒らせ、哀しませ、恋心に火をつける

今回のテーマは「女性の喜怒哀楽を引き出せる男性はモテる」という話だ。

「自宅と会社の往復を繰り返す毎日では、人は喜怒哀楽を表現できる場面が意外と少ない。怒りの感情を素直に表現できる相手は、会社には少ないでしょうし、人に認められたり褒められたりする喜びを仕事ではなかなか味わえない人もいるでしょう」

ホストクラブは、そういった普段は出せない感情を引き出してくれる場所でもあるわけだ。

「どんなにツンケンしていて、『恋愛とか興味ないし!』みたいに言っている女性でも、『カワイイね』『キレイだね』と言われると、やはり喜んでくれます。逆にホストがフザけたことを言ったときは、女性は『アンタ何言ってんの!』と怒ることができる。ホストクラブはイケメンに褒められていい気分になれるだけでなく、イケメン相手に怒れる場所でもあるんです」

喜怒哀楽の中でも「怒り」や「哀しみ」はマイナスな感情と思われがちだが、桑田氏はそれを引き出すこともホストクラブでは大切だという。

「ホストクラブでは別の女性に接客している様子も丸見えですし、ホストの浮いた話もすぐに伝わってしまう。それを完璧に隠すことは難しいですし、お客様から『アンタどうなってんの!?』と問いただされることもあります。そんなとき僕は、『ホストだから毎日新しい出会いがあるし、カワイイ女の子も沢山いるから、時にはイイ感じになっちゃうこともあるんだよね。でも、○○ちゃんが一番だよ』とニヤニヤしながら言うようにしていました」

こういった場面では、変に深刻ぶらないことが大事なのだそうだ。

「そうすると女性は怒りつつ、『ウソつけー!』と笑いながらツッコんでくれます。『いやいや、本気なのは○○ちゃんだけだから』と真剣に言うと、『この人あまり余裕ないんだな』と思われますし、ホストはちょっといい加減な性格に見えるくらいのほうが、女性も通いやすいんですよ」

常連客の見える場所で、あえて他のお客とイチャつく

そして桑田氏は現役ホスト時代、あえて女性の怒りを引き出すために、「自分のお客さんに見られているな」と感じるときこそ、目の前にいる女の子とイチャついていたという。

「その後で、それを見ていたお客さんに『一生懸命接客してたんだけど、あれどう思った?』と明るく聞いていましたね(笑)。『頑張ってたね』と褒めてくれる人もいましたし、ブチ切れる人もいましたよ。それからお店に来なくなった人もいましたが、怒ってくれた人はお店に来てくれるんですよ」

実は、怒ってくれるお客さんほど「自分に本気になってくれた人」であり、何も言わずに来なくなった人は「本気にさせることができなかった人」だと桑田氏は捉えていたという。

「怒りや哀しみの感情は、自分と近しい関係で、かつ本気の相手にしかぶつけられません。街中で無関心な男の人が、女の人とイチャついているのを見ても、特に何も感じないですよね。また、職場の憧れの人が異性と歩いているのを見かけて、ショックや哀しみを覚えたときも、その感情を本人にはぶつけられないはず。憧れているだけの相手は、まだ関係性が遠いからです。自分に身近な存在で、本気な相手だからこそ、怒りや哀しみを感じたときに、『ちょっと何してたの!?』『すげームカつくんだけど』と感情をぶつけられるんです。だから女性から怒られない男性って、たぶん愛されてないと思うんですよ」

感情の激しい浮き沈みが、恋愛や人生に楽しみを生み出す

本気で好きになった男が、近くの席で別の女性とイチャついていてマジでムカつく! という感情を味わえるホストクラブは、まさに喜怒哀楽を楽しめる場所なのだ。

「僕はホストクラブを『感情ジェットコースター型エンターテインメント』だと思っています。感情の浮き沈みを味わえるからこそホストクラブは面白いし、それは人生でも同じです。映画を見れば分かりますよね。たとえばディズニー映画でも、ただ幸せな時間だけを描いた作品は1本もない。ハッピーエンドで終わる場合でも、悲しいことや辛いことが必ずあります。そして人は、そういった感情の浮き沈みのある物語にこそ惹きつけられるんです」

だからこそ桑田氏は「幸せ=退屈なもの」だと捉えているそう。

「男性でも女性でも、ずーっと一定の幸せが毎日続く状態って、絶対に物足りないと思うんです。その退屈な毎日に刺激を与えてくれるのが、喜怒哀楽の『怒』や『哀』。そこで感情がグッと落ち込んでから、『喜』や『楽』にたどりつくからこそ、プラスの感情も大きくなるんです」

では現実の恋愛で、怒りや哀しみを上手に活用するにはどうしたらいいのだろうか。

「自分がモテることを適度にアピールするのは一つの手。『今日どこどこに行ったんだけど、そこで女の人に話しかけられてさ……』みたいな感じですね。アピールが過度になるとウザいですが、女性は基本的にモテない人よりモテる人が好き。『いろいろな人から認められている人=カッコいい』と考えるのは自然なことだと思います」

また怒りや哀しみの感情を引き出す場合も、あまり深刻な雰囲気にしないことが大切だという。

「たとえば女の子と飲みに行ったことがバレたときも、僕は『いやマジでさ、飲み行っちゃうとかどう思う?』と逆に聞いちゃいますね(笑)。そうすると女性の怒りのぶつけ方も、ちょっとフザけたテンションになります。浮気がバレたときも、その話題を軽くするか重くするかは自分次第なんですよ」

怒りや哀しみの感情を、気軽にぶつけられる空気と関係性を作ること。それができる男性は、女性からもモテるし、恋愛関係を持続させるのも上手、というわけだ。

次回に続く

桑田龍征
1986年1月10日生まれ。33歳。國學院大学在学時、借金返済のためホストに。月に2000万円を売上げ、歌舞伎町で1、2を争う人気ホストに。在学中の2008年に独立し、NEW GENERATION GROUP(ニュージェネレーショングループ)を立ち上げる。現在はホストクラブ5店舗のほかバーや学習塾、ワインインポート事業、不動産仲介業、WEBコンサルティング業などで法人を10社経営。グループ年商100億円に迫っている。今年2月に初の著書『ホスト2.0 歌舞伎町新時代の稼ぎ方』(幻冬舎)を発表。


『ホスト2.0 歌舞伎町新時代の稼ぎ方』
桑田龍征・著
¥1,4040 幻冬舎 

テレビ朝日「マツコ&有吉 かりそめ天国」などで取り上げられ、話題の歌舞伎町ホストクラブグループ「NEW GENERATION GROUP」代表、桑田龍征。歌舞伎町No.1グループを率い、YouTube戦略と人材育成で年商100億を目指すカリスマが、初めてその手の内を明かす。


Text=古澤誠一郎