大きな挫折を乗り越えた美ボディなインスタ女子【マッスル美女47】

健康志向が高まり、身体を鍛える人が増えている昨今の韓国。各地で大小さまざまなボディビル大会や“美ボディコンテスト”が開催され、ここで栄冠を手にした美女はタレント顔負けの知名度を誇っていたりする。そんな健康美をもつ“マッスル美女”たちをシリーズで紹介する。 

プロダンサーとしての生命が突然絶たれた

女性たちの間で美ボディ作りがブームになっている韓国。インスタグラムにはトレーニング前後に自撮りした写真を定期的にアップするマッスル美女たちも多い。

写真を自分のインスタグラムなどに定期的にアップし、それがメディアで取り上げられ話題になるが、インスタグラムのアカウントが「159.7__ram」のイ・イェラムもそのひとりだ。

現在は韓国のとあるトレーニングジムでトレーナーとして勤務する彼女は、かなりの頻度で写真をアップ。まるでジムで生活しているかのような熱心ぶりだ。

「私のおかげで効果を実感できたという方の言葉を聞くと、トレーナーをやっていて本当に良かったと思います。通勤中も“あの人はこうするともっと良くなるかも!”とトレーニングメニューのことばかり考えちゃうんですよ(笑)」

とあるフィットネス雑誌のインタビューで明るくポジティブにそう語っている彼女だが、その背景には想像もつかないような挫折体験があったそうだ。

実はイ・イェラムは、トレーナーとして活躍する以前は競技ダンスのプロとしてステージに立っていた。ステージに立つことに幸福を感じ、練習の成果を大会で披露する瞬間は何物にも代えがたかったという。

しかし、ステージで華麗に舞う彼女の未来は、ある日突然絶たれてしまった。

「私は約10年間ダンスをやっていたのですが、足を負傷してしまって……日常生活には問題ありませんが、踊ることはできなくなってしまいました。あのときは本当に目の前が真っ暗になって、先のことはなにも考えられえませんでした」

プロダンサーとしての生命が絶たれたイ・イェラムだったが、何よりも大切にしていたステージを諦めることは、どうしてもできなかったという。

「リハビリ中は、“ダンスを諦めた私がステージに立つためには、どうしたらいいんだろう?”と、ずっと考えていました。そんなときに目に入ったのが、美ボディ・コンテストだったんです。自分の成果を大好きなステージで披露することができる。考えただけでも私にとっては大きな希望でした」

大会への出場を決めてからは、本格的にボディメイキングに打ち込んだというイ・イェラム。特に強化したのは、しなやかな下半身を作るトレーニングだったという。

丈夫な足腰はダンサーにとって命だが、筋肉質な下半身はアンバランスな印象を与えることもある。ダンスではなく美ボディ・コンテストで頂点を目指すと決心してからは、健康的でありながら女性らしいボディラインに何よりもこだわったのだ。

「トレーニングメニューには、結構神経質になりましたね。だけど、そのぶん食事に関しては制限を緩めました。普段は糖質を避けてたんぱく質をしっかり摂るよう心掛けていましたが、週末は“チートデイ”にしてなんでも好きなものを食べました。頑張ればご褒美が待っていると思うと、つらい食事制限も楽しくなってくるんです」

そんな努力の末に、イ・イェラムは韓国の有名美ボディ・コンテスト『フィットネス・スター』の2018年大会で6位を獲得。初出場にして大健闘の結果を収めた。

その勢いは留まることを知らず、昨年行われた『芦原(ノウォン)区庁長杯 ボディビル&フィットネス選手権大会』ではスポーツモデル部門2位、ビキニ部門3位を獲得している。この大会は2018年から始まった歴史が浅いものだが、初開催から粒ぞろいのマッスル美女たちが競い合い、かなりレベルの高い大会となった。フィットネス界でトップを目指す者にとっては、まさに登竜門と言えるだろう

一度大きな挫折を経験し、それでもステージを諦めず、フィットネス界で頭角を現したイ・イェラム。彼女は今後、どのようなビジョンを描いているのだろうか。

「私は今の人生にとっても満足しています。いつか自分のフィットネスジムを持つことが夢ですが、まずは自分の仕事に集中して一生懸命に学び、多くのことを教え伝えられるトレーナーになってみせます!!」

明るく前向きな彼女のことだ。韓国フィットネス界の希望として、その名が知れ渡る日もそう遠くないだろう。

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Text=姜 由奈 Photograph=S-KOREA編集部