「理想のタイプはあまり怒らない人」 ウェブディレクターの情熱的な特技【バーチャルデート】

ブライダルサービスを行う企業で、WEBディレクターとして勤めている三浦沙和⼦さん。笑顔がとてもチャーミングだが、ふとしたときに見せるクールな表情にも惹かれてしまう。そんな彼女の、仕事に打ち込むオンの姿、特技のダンスを披露するオフの姿を覗いてみた。


"感動の思い出"を一緒に作りたい

訪れたのは、リゾートウェディングを中心としたブライダルサービスを提供する企業の都内オフィス。南国を思わせるようなグリーンがたっぷりのエントランスに足を踏み入れると、「お待ちしてました!」と笑顔の三浦沙和子さんが迎えてくれた。

沙和子さんが現在担当しているのは、ハワイの旅情報発信やレストラン予約サービスを行うWEBサイト。ハワイ現地にいるスタッフと日本にいるスタッフとの懸け橋になり、オンラインミーティングやコンテンツの企画など、日々目まぐるしく働いている。

「目の前の仕事に取り組んでいるうちに、あっという間に一日が終わってしまうんです」と話す沙和子さん。それでもその表情からは、日々の充実感が伝わってくる。

「もともとブライダルに興味があって、この仕事を選びました。結婚式というのは人生の一大イベント。パートナーやご家族との感動の思い出作りをお手伝いしたいな、という気持ちがずっとあったんです」

沙和子さんが「感動の思い出作り」に惹かれるのは、高校生の頃から没頭してきたダンスの影響もあるという。実は彼女、タヒチアンダンスの大会で2度の団体優勝を遂げた経歴を持つ実力者。大会に向けて練習を重ね、大勢の観客が見守る舞台でその成果を披露するときの高揚感と達成感、そして一緒に踊った仲間たちとの思い出が、沙和子さんの中で今もキラキラと輝いている。

今日は実際にダンスをしているところも見せてくれるということで、忙しい中で時間を作ってもらった。まずは練習用の衣装に着替えてウォーミングアップ。軽くストレッチをしてから、肩慣らしをするように沙和子さんはステップを踏み始める。

タヒチアンダンスには、音楽や動きによっていくつかの種類がある。今回はフラダンスの原型になったとも言われている「アフロア」を披露してもらうことになった。主に手の動きで曲のストーリーを伝え、優雅に踊るのがアフロアの特徴だ。

しなやかに動く腕と腰、軽やかなステップ。ゆったりとした動きに見えるが、腰をクイッと左右に揺らす動きなんて、慣れていなければすぐに体を痛めてしまいそうだ。体幹がしっかりしていなければ成立しないだろう。

さぞ昔から鍛えていたのかと思いきや、沙和子さんは「運動は全然得意じゃなかったです」と首を振る。

「タヒチアンダンスを始めたきっかけは、運動不足を解消したかったから。周りの友だちはヒップホップとか激しいダンスをやっていたんですが、私はもっとゆっくりしたダンスがいいなと思って。いつの間にかハマってしまいました」

理想のタイプは落ち着いた大人の男性

ウォーミングアップが終わると、衣装を着替えて“本番モード”で踊ってもらうことになった。持参した衣装やアクセサリーを並べて「どれが似合うと思いますか?」とこちらに問いかけてくる姿はなんとも愛らしい。

女性らしい上品さ、あどけない笑顔。思わず目で追いたくなるほど魅力的な沙和子さんだが、彼女自身はどんな男性に惹かれるのだろうか。

「あまり怒らない、落ち着いた大人の男性が好きです。思いやりがある人、かな」

休日の過ごし方を尋ねると「母とカフェに行ったり、女友達と温泉に行ったりしています」とのこと。アクティブにいろいろなところに出かけるが、まったりと心穏やかに過ごすのが好きだという。沙和子さんから感じられる落ち着きは、そんな日々の中で自然と身についていったものなのかもしれない。

そんな会話を続けているうちに、衣装を選び終える。ヘアメイクもチェンジして、まもなく本番スタートだ。

南国の海を思わせる鮮やかなブルーの衣装に身を包んだ沙和子さん。弦楽器を使ったアフロアならではの音楽が流れ始めると、スイッチが入ったように踊り始めた。

S字を描くようにしなやかな体のライン。リズミカルな腰の動きと、ターンに合わせて揺れる黒髪、そしてすべてを包み込むような笑顔。つられてこちらも笑顔になってしまう。

華やかなヘアメイクで、表情も一段と艶やかに見える。情熱的で愛情に満ちたダンスにすっかり魅了されてしまった。

音楽が終わり、彼女の動きもゆっくりと止まる。拍手を送ると、沙和子さんはホッとした表情を浮かべた。

「最近は仕事優先でなかなか時間が取れないんですけど、ダンスはやっぱり楽しい。団体で踊ることが多いので、みんなで一つの目標に向かって頑張る気持ちは、仕事にも活かされてるのかなと思います」

ひと休みしたら、今日はまた仕事に戻るという沙和子さん。ダンスですっかりオフの顔に戻っていたが、この後ふたたびオンに切り替わるのだろう。仕事に真摯に取り組む彼女も、情熱的に踊り上げる彼女も、魅力的であることに違いはない。


Edit & Text=芳賀直美 Photograph=長谷川梓 Hair & Make-up=加藤千明(Belle Ginza)