"当たり"と思われる男性とは? 「ワンチャン時代」に必要な一夜限りのスマート恋愛術

近年、若者の間で広く使われるようになった「ワンチャン」という言葉。基本的には「もしかしたら」という意味だが、「あのコと一夜を過ごせるかも?」というニュアンスで使われることも多い。 「ワンチャンあるかも」という会話をするのは主に男性の印象だが、女性の側にはそういった願望はどの程度あるのか。また、一夜限りの恋愛では、どういったテクニックやマナーが必要になるのか。恋愛・セックスカウンセラーの西郷理恵子氏に話を聞いた。 


「やり逃げ」という言葉を聞くことが最近なくなった

まず話の前提として、西郷氏は「20~30年前は『結婚前のセックスはダメ』という建前がまだ強く残っていましたが、最近はそれも薄まってきました」と話す。

「実際のところ、一夜限りの関係を結ぶ男女は増えているのではないでしょうか。そして、自分の性的欲求に自覚的な女性も増えているように感じます。恋愛をする気はない時期に、素敵な男性といいムードになったとき、『ちょっと人肌の温もりを感じたい』『自分の欲求を満たしたい』と感じ、ワンナイトラブを期待してしまう……という女性も当然いるでしょう」

また、女性の考え方の変化を物語る例として、「昔はよく使われていた『やり捨て』『やり逃げ』という言葉を最近あまり聞かなくなった」と西郷氏。

「恋愛・セックスに関する電話相談でもここ2~3年は聞いていないですね。使うほどに女性が惨めになる言葉だから……というのもあるでしょうが、『自分も“したい”と思って関係を持ったんだ』という自覚が女性側にも芽生えたことが大きいと思います。また、女性が交際への期待を持ちつつセックスをして、後に関係が途切れた場合も、『向こうはそのつもりがなかったんだな』『求める関係性がズレていたんだな』と考えを整理できるようになった、というのもあるでしょう」

一夜限りの関係だからこそセックスにおけるマナーが大切に

男性も女性も未婚で、パートナーもいない状況の場合は、お互いが望んで体の関係を持つことには何ら問題はない。

「だからといって、セックスをした女性を雑に扱っていいかと言うと、当然そんなことはありません。結婚前のセックスが自由になった時代だからこそ、むしろセックスにおけるマナーが大事になってきたと私は考えています」

以前の日本であれば「体の関係を持つこと」は、その後の「交際」「結婚」と地続きになっている……という考え方が広く共有されていただろう。だが近年は、必ずしもそうとは考えない人が増えている。そのため体の関係を持った後は、「お互いが自分たちの関係性をどう捉えているのか」をすり合わせる必要が出てきたのだ。

「たとえば行為があった後に、『またタイミングがあったら飲もうね』『そうだね』といった会話やメッセージのやりとりをしておけば、お互いに『自分たちはお友達なんだな』と思いやすくなりますよね。仮にどちらかに交際の希望があっても、その後に相手が全然誘ってくれず、声をかけても『忙しいからゴメン』という反応が続けば、『ああ、そういうことね』と納得できるはずです」

女性は一夜限りの関係でも「女として評価された」と思いたい

そして「一夜限りの関係だ」という意識を共有できそうな相手であれば、女性のほうも「ワンチャン」的な状況を歓迎しているケースも。

「一緒に食事をしていて『この人は優しいし、口も硬そうだな』と分かり、何だかいい雰囲気になっていき、自分もその気になって関係を結んだ……ということなら、それは女性も嬉しいですよね。たとえ付き合うことがなく、一夜限りの関係に終わっても、『いいセックスだったな』『あの人は当たりくじだったな』と思う女性も、今の時代には一定数いると思います」

なお、「一夜限りの関係である」という了解をそれとなく取り付けることは大事でも、それがあからさますぎるのは問題。また、「ワンチャン狙い」に手慣れすぎている雰囲気が伝わるのもNGだ。

「お互いにワンナイトの関係を望んでいる場合も、男性は上手に振る舞ってほしいですよね。『この人、何人もの女性をこの手口で誘ってきたんだろうな』と察知される男性は、ある意味2流。遊んでいることがバレそうでも、『こうやって女の人と飲むのは久しぶりだな』『久しぶりに楽しかったよ』といった言葉を伝えて、女性をいい気分にさせてあげてほしいです。ワンナイトの関係でも、女性は『私は選ばれたんだ』『女性として評価されたんだ』という気持ちを持ちたいものですから」

継続して付き合うことを目指す場合でも、ワンチャンを狙う場合でも、「女性に優しくする」という基本はやはり変わらないわけだ。

「女性の記憶の中で、『一夜限りの関係だけど、あの人は素敵だったな』と後に思われるような男性を目指してほしいですね。明らかに手慣れている男性だとバレバレだとしても、『でも私のことを褒めてくれたし、私も気持ちよかったし、あれで落ちるのは仕方ないわ』と思ってもらえたら、お互いにとって素敵な思い出になるはずですから」

もちろん、すべての女性が「ワンチャン」的なものを歓迎しているわけではないのでご注意を。

「性に対して本当に真面目な女性もいますし、『ワンチャンとかそういうのは好きじゃない』『本当に好きな人としかしたくない』という人も多いです。だからこそ相手を見極めて誘うべきですし、誘っても反応が悪かった場合は潔く引くべき。女性が帰ろうとしているのに、『本当に帰っちゃうんですか?』とか追いすがるのは惨めなのでやめてください(笑)」


Rieko Saigo
恋愛セックスカウンセラー。1980年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。日本性科学会 会員。日本性機能学会 会員。東邦大学医学部医学科客員講師。オールアバウト恋愛ガイドも務める。恋愛セックスカウンセラーとしては、2006年から現在までに5000件以上の恋愛や結婚、性に関する相談業務を行うほか、企業や地方自治体向けに研修・講演会を実施。「エキサイトお悩み電話相談室カウンセラー」では、2017年度の「恋愛カテゴリー」で年間人気ランキング1位を獲得した。

Text=古澤誠一郎


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