AV男優しみけんが指南! 夜のテクニックをアップデートせよ

親しい友人にでもなかなか話すことのできないことがある。それがセックスに関することだ。他の人はどうしているのか、いつもと違うセックスをしてみたい、など興味は尽きない。絶滅危惧種のベンガルトラよりも少ないといわれるAV男優界に君臨するしみけんさんに、どうすれば女性との時間をより充実させることができるのかを聞いた。


幸福感に包まれるセックスを

「セックスの後、男性はふたつの気持ちがあります。ひとつは、達成感。もうひとつが幸福感です。ところが、社会的地位が上がれば上がるほど、達成感を求める気持ちが断然強くなる傾向にあります。『気持ちよくさせてやった』や『相手が求めていることに、俺は応えてやった』など、一種の征服欲が出てくるようです。これはよくある話なのですが、いいな、と感じた女性と初めてやる時って、男は概ね頑張ります。これ以上ないだろうというくらいにカッコつけて。そして、達成感に包まれる――。最初の時のような緊張感が失くなる2回目は、多くが正常位であっという間に終わるとともに、幸福感に包まれる。男は2回目で気持ちよさを感じられることが多いようです」

2019年、しみけんさんが提案するのが「幸福感に包まれるセックス」。そのために必要なことは「カッコ悪い自分を見せることが肝要。男性がイク時の声は、弱い時にこそ発せられるものなのです。その人にとってもっとも弱い時の自分を見せられるかどうかが鍵」だという。

ところで、セックスにはいわゆるトレンドはあるのだろうか? 

「AV業界にはトレンドがありますが、それが一般的なものかはどうかはもはや僕にはわかりません。ただ、2018年は『VR元年』と言われていたことにより、女性が攻めることが流行った年でした。女性にセックスの主導権が渡ったんじゃないかな、とすら思えます」

男性に攻められる!?という雰囲気を味わうことでも、相手の立場に立って考えられるように。

しみけんさんが『VR』体験することを薦めるのは、女性が攻めるようなものが増えたことがまず挙げられるという。つまり、男性がレズビアンや女性の立場になれる『VR』を見ることで、女性の気持ちを疑似体験できるため、新しい価値観が生まれやすくなるようだ。

「これまで高圧的な態度をとりがちな人でも、女性に優しい気持ちで接することができるようになれるんじゃないかな。『VR』が未経験の方は、今年、ぜひトライしてみてほしい。新しいことに挑戦することはセックスにおいても大切なことですから」

新しいことへの興味はあっても、挑戦するのも難しくなってくる人も少なくない。しかし、このしみけんさんの言葉に、今年は年齢にとらわれることなく、自由に甘い時間を楽しんでみたいと、勇気づけられる。とはいえ、年齢を無視することはできない。年を重ねていくことで、若い頃とは違う変化を何か生じることはあるのだろうか。

「女性との夜の時間だけに限ったことではないけれど、考え方の違いを受け入れにくくなるようです。しかも、世間的な地位が高くなればなるほど、その傾向にある。女性の話に『なるほど』と言えるくらいの余裕が欲しいし、聞く耳を持ち続ける男でありたい。相手を受け入れようとする気持ちが、ふたりの距離をグッと近づけてくれますから。ひとつ、効果的なテクニックをお伝えしましょう。セックスの時の手は女性の腰に行きがちだけど、肩に手を回してみてください。力が逃げず、一体感が強まりますよ」

そんな秘技とともに、教えてくれたのは「女性が意見を言える余地を作ること。『気持ちいい?』ではなくて『痛くない?』と言葉を変換すれば、相手は本心を出しやすくなるんです」と説く。

新たなトビラを開いてみては?

しみけん
AV男優。1979年千葉県生まれ。男優歴21年を迎え、経験人数は約1万人。トップAV男優で、性の求道者/地下クイズ王。Twitter:@avshimiken


Text=渡部 玲 Illustration=マッチロ