「結婚しないの?」と聞く既婚者と独身者の間にはベルリンの壁がある~独身のプロが語る恋愛術④

今年3月に発売されて話題を呼んでいる『ハッピーエンドを前提として』(KADOKAWA)。「この世は頭のいい女、がまん強い女ほど幸せになりにくいように仕組まれている」という長い副題が示すように、女性向けに書かれた恋愛本だが、著者は男性。しかも独身・彼女無し。「自身も恋愛に苦労している男性著者による恋愛本」のため、男性が読んでも感心すること・勉強になることが非常に多い。「ゲーテWEB」では、著者のウイさんへのインタビューを7回に分けて掲載。今回は、「結婚しないの?」と聞く既婚者と独身者の対立がテーマだ。

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「今日は天気いいね」の気軽さで、「結婚しないの?」と聞いてくる人

晩婚化も進んでいる昨今、あえて結婚をせずに独身生活を満喫する人や、独身を貫く生き方を選択する人は着実に増加中だ。一方で独身者の中には「結婚しないの?」と聞かれることに辟易している人もいるだろう。

「『今日天気いいね』くらいの気軽さで『結婚しないの?』『彼女いないの?』と聞いてくる人いますからね(笑)。『できたらとっくにしとるわ!』って話だし、本当に愚問なんですよ。独身生活を楽しみつつも、『いつかは結婚もしたいな』と思っている人は多いでしょうし、僕自身も本当は嫁の名前を体に彫るくらいの恋愛結婚をしたいですから(笑)。そう話すとまた『理想が高い!』だの何だの言われるんですけどね。あと、そういった質問を投げかけてくるのは大体が既婚者。同じ世代の独身の人は、そんなこと気軽に聞いてきません」

なお、幸せな結婚生活を送っている人からすれば、「結婚、いいからしたほうがいいよ!」と勧めたくなるのも道理。やたらと「結婚しないの?」と聞く既婚者の側には、特に悪気がないケースが大半だろう。

「独身を謳歌する民族と、『結婚はいいぞ』と声高らかに叫ぶ民族とのあいだには、決して崩れることのないベルリンの壁があり、今も冷戦が続いているんだと思います(笑)。壁をひょいっと超えて、既婚者側に移動してしまう人もいれば、離婚をして独身者側に戻ってくる人も沢山いるんですけどね」

コンパが大好きだった友人は、みんな壁の向こうに行ってしまった

となれば、やはり独身者は独身者の側で、仲間を作って連帯を築くのが大事なのだろうか。

「『より独身が楽しくなって危険だ』『一歩間違えば傷の舐め合いになる』とも言われますが、同じ境遇の仲間で支え合うのは大事でしょうね。あと、独身者同士でどんどんコンパとかもすべきだと思うんですよ。同世代でコンパやっていた友達は、だいたい壁の向こう側に行っちゃって機会そのものが減っているでしょうし、『コンパは若い人のやるもので、この年齢だと婚活パーティーかな』と感じている人もいると思いますが、もっと気軽に出会える機会を自分たちで設けるのもいいと思います」

またウイさんは「とりあえず結婚してみる」という選択肢もアリだと話す。

「樹木希林さんも『結婚なんてのは若いうちにしなきゃダメなの、物事の分別がついたらできないんだから』と仰っているんですよね。樹木希林さんの娘さん(内田也哉子さん)も19歳くらいで結婚していますし、そういう生き方も本当にいいなと思います」

次回に続く

ウイ
1982年山形県生まれ。36歳独身バツなし彼女なし。自称独身のプロ。自身の恋愛観や失敗談を綴ったブログ「ハッピーエンドを前提として」は2、3ヵ月に1度とろくに更新されないにもかかわらず月間100万PVを超える人気となる。初の著書『ハッピーエンドを前提として この世は頭のいい女、がまん強い女ほど幸せになりにくいように仕組まれている』(KADOKAWA)が好評発売中。7月1日には「おせっかいな店長がいるけど気軽に入れる近所の喫茶店」というコンセプトのオンラインサロン「喫茶 クリームソーダ」を立ち上げた。
Twitterは@ui0723。


Text=古澤誠一郎