恋愛•セックスカウンセラーが明かす! 夜をより楽しむための「3つのS」

5000件以上の恋愛や結婚、性に関する相談業務を行う、恋愛・セックスカウンセラーの西郷理恵子氏によると、「セックスを楽しんでいる人達には、考え方や振る舞いなどにさまざまな共通点が見られる」とのこと。西郷氏がその共通点をまとめた「セックスをより楽しむための『3つのS』」について聞いた。


自分が受け身のときも反応を示す意識を

まず、1つ目のSは「Service(奉仕)」だ。

「男性にとっては性行為の快楽=射精というイメージが強いと思いますが、『相手が喜んでいるところを見たい』『相手が気持ち良さそうにしているのが嬉しい』と思えるようになると、セックスの楽しみはより大きくなります。『どんなことをして、どんなふうに気持ちよくなってもらうかな』という探究心を持てば、自然とセックスも上手になるでしょうし、前戯も丁寧になるはずです。また、女性が自分の行為によって快楽に浸っている姿を見ることは、男性としての自信にもつながると思います」

女性に不評なセックスは「独りよがりのセックス」と評されることも多い。そういったセックスに足りないのは、まさに相手への「Service(奉仕)」というわけだ。

「男性側が受け身になったときも、サービス精神は大切です。性行為の最中、女性の反応が小さいと、男性も『これで大丈夫なのかな?』と不安になると思います。それは女性も同じなんです。でも、豊かな反応を示してくれる男性は少ないですよね。それは恥ずかしいからだと思いますが、恥ずかしいのは女性も同じです」
 
男性は性行為中に声を出してはいけない……と考えがちなのは、ジェンダーの問題も関係しているだろう。西郷氏が電話相談を受けた男性にも、「アダルトビデオでは射精のとき以外に声を出す人をほとんど見ない。だから自分も『声を出すと変態っぽく思われそう』と不安で声を出せません」と話していた人がいたそうだ。

「男性としては、『声を出すと女々しいと思われてしまう』という恐怖もあるのかもしれませんね。ただ、少しずつでも反応を示す努力をすれば、自分の気持も、相手の気持も高まりやすくなるはずです。『ア~』『ウ ウっ』『そこ気持ちいい』とか表現してみましょう」

視覚、味覚、触覚、聴覚、嗅覚……五感を活用して官能的なセックスを

2つめのSは「Sensual(意味:官能的な)」。「官能を高めるためには、視覚、味覚、触覚、聴覚、嗅覚という五感を使ったコミュニケーションを見直してみてほしい」と西郷氏。

「たとえば視覚については、男性も『女性の下着姿を見ると興奮する』『見えそうで見えないと興奮する』といった経験があると思います。セックスがマンネリ化しているカップルは、ラブホテルのような鏡のある空間を活用するのも、視覚を通じて気持ちを高める方法としてオススメです。聴覚についても、『ムードのある音楽を流していい雰囲気を作る』『行為の最中に耳元で言葉をささやく』など、官能を高めるさまざまな方法があります」

嗅覚についても、香水やアロマオイルなどをシチュエーションに応じて使うことで、ムードを高めることができる。

「体の匂いにも、好きな相手のものであれば、興奮を高める要素になり得ます。触覚については、やはり触り方ですよね。アダム徳永先生も『女性の体は全身が性感帯』と言っていますが、特に背中やうなじなどは、触り方次第で効果的な愛撫になります。足から段々と触っていくけど、肝心なところにはなかなか触れない……といった“焦らし”も上手に使ってほしいです」

そして西郷氏は「女性の体は決して機械ではない」と強調する。

「性感帯とされる場所を、ボタンを連打するように触り続ける人もいますが、それでは決して気持ちよくなりません。反応を確かめながら、触れ方を工夫するようにしてほしいですね。味覚については、パティシエの方から『女性の体にチョコレートを垂らして……』という方法を聞いたことがありますが、そういった行為はお互いの関係性も考えて取り入れるようにしてください(笑)」

男性の「口の堅さ」も安全なセックスの条件

最後のSは「Safety(安全な)」。やはり避妊や性感染症対策をすることは、セックスの快楽を高めるうえでも大切なことだ。

「安全対策をしない状態の性行為では、性感染症や望まない妊娠のリスクがあるので、快楽に身を委ねにくくなります。お互いが継続的にセックスを楽しむためにも、『コンドームを付けて楽しもう』と言い合える関係になってほしいですね。男性の中には、比較的年齢が上の人を中心に、今も避妊への意識が低い人が一定数いますが、考え方を改めてほしいです。自分勝手な快楽を優先しつつ、『子供ができたときは覚悟を決めるから』などと言っている人は、女性も信用すべきではありません」

なお、快楽を高めるために必要な「Safety(安全な)」の要素は避妊や性感染症問題だけではない。

「『女性が痛がることや嫌がることをしない』『痛そうにしていたら途中でやめる』というのも安全なセックスの条件です。男性には想像がつきにくいでしょうが、他人の異物を自分の体で受け入れることは、女性にとって恐怖も大きい体験です。だからこそ常に優しく丁寧に……ということを必ず心がけてください」

そして男性の「口の堅さ」も安全なセックスの条件だそうだ。

「女性と関係を持ったことを周囲に言いふらしそうな人とは、セックスにも集中できません。そもそも、そんな人とは関係を結びたくないですよね。だから私は『男性はアソコだけではなく口も固くなければダメです』と常々言っています(笑)」


Rieko Saigo
1980年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。日本性機能学会会員、日本性科学会会員。東邦大学医学部医学科客員講師。オールアバウト恋愛ガイドも務める。恋愛セックスカウンセラーとしては、2006年から現在までに5000件以上の恋愛や結婚、性に関する相談業務を行うほか、企業や地方自治体向けに研修・講演会を実施。「エキサイトお悩み電話相談室カウンセラー」では、2017年度の「恋愛カテゴリー」で年間人気ランキング1位を獲得した。


Text=古澤誠一郎