「デート中の会話は"愛撫"である」 SEXがOKなのかを確かめる6つのチェックポイント

女性とある程度は仲よくなれても、なかなか関係が進展しない。いざホテルに誘うと、「私はそんなつもりは……」と断れてしまう。 そんな男性にアドバイスをしてくれるのは、これまで5000人以上の男女の性に関する相談にのってきた恋愛・セックスカウンセラーの西郷理恵子氏。西郷氏が話す「デート中の会話は“愛撫”である」という言葉の意味とは? 


ホテルに誘うはるか以前に女性の返事は決まっている

西郷氏はまず、「男性の多くは、『女性がいつセックスをしたい・したくないを判断するのか』について勘違いをしていると思います」と話す。

「男性が『この人とセックスをしたい』という欲求に自覚的で、積極的に行動を起こすのに対し、女性には自分の性欲に自覚的ではない人が多いです。ただ一方で、『この人は笑顔が素敵だな』『マナーが紳士的だな』『話をしていて楽しいな』『自分に興味を持ってくれているな』といった、女性がデート中に感じた男性への印象は、確実に『セックスをできるか・できないか』の判断材料になっています」

つまり女性も、デート中に「この人とは体の関係になっても大丈夫だろうか」ということをモヤモヤと考えている……と言えるわけだ。

「言い方を変えれば、そうやってデート中に女性の心をあたためられた人だけが、ホテルに誘ったときにOKの返事をもらえるんです。そういった意味を込めて、私は、『デート中の会話は愛撫である』と男性に説明しています。ホテルに誘う手前の段階になって、『スムーズに手際よく誘おう』『甘い言葉でその気にさせよう』といった努力をはじめる男性がいますが、実はその以前に勝負がついていることが多いんですよ」

そして、女性の心を十分にあたためずに誘ってしまった場合は、断られるのみならず、場合によってはセクハラにもなってしまう。

「私が東邦大学大森病院リプロダクションセンターで、『セックスが苦痛でできない』という性嫌悪の女性にWEBアンケートを行ったとき、セックスについての一番の不満は『セックスに持ち込む際、ムードや技術がなく、いきなり私の胸や性器を触ってくる』ということでした。好きな人に、心があたたまっている段階で体を触れられれば、それは女性も嬉しいです。ただ、その段階に達する前に体を触られれば、それは不快に感じますし、結婚している夫婦でも家庭内セクハラの状況になります。だから男性には『“前戯の前戯”が必要だ』ということを理解してほしいです」

“会話の愛撫”の反応を確かめる6つのチェックポイント

西郷氏によると、「デート中の会話での愛撫」が上手くいっているかどうかは、以下の6つのチェックポイントで判断できるそう。⑤のように女性からのスキンシップが頻繁に出てくる段階となれば、「それは女性の心があたたまっている証拠」といえるそうだ。

「一部の接客業の女性には営業行為でスキンシップをする人もいますし、もとからスキンシップに積極的な女性もいるので、もちろん一概には言えません。また仕事上の人間関係で、男性の方が上の立場にいる場合、人間関係を円滑にするために①~④の行動をとる人もいるので、その点の勘違いも注意してください」

①笑顔であなたを見つめる
②会話の最中に、楽しそうに笑う
③あなたに積極的に質問をする
④褒めたり、尊敬する言葉を言う
⑤彼女からあなたに触れる、スキンシップをする(彼女から手をつなぐ、横の席になった時に腕や肩が触れる、テーブルの下で、膝頭や脚であなたに触れる)
⑥帰りたくない意思表示のために、「もっと一緒にいたい」「もう一軒飲みに行きませんか?」と言ったり、あえて終電を逃したりする

ただ、どんな女性が相手の場合も、「スキンシップに移る前に、『この人に触られても嫌じゃない・触られたら嬉しい』と思えるまで、会話で女性の心をあたためてあげるのが大切」とのこと。

「それはセックスレスの夫婦やカップルでも同じですね。セックスレスの解消には、『手をつなぐ』『ハグをする』といったスキンシップが効果的ですが、それすら彼女や奥さんに嫌がられている場合は、昼間のデートからムードをつくって、『今日は久々にしてみてもいいかも』と思ってもらえる努力をしましょう」

口説こうと思っている女性をデートで褒めないなんてありえない!

では交際前の女性を口説こうとしている場合は、どんな方法で心をあたためていけばいいのだろうか。

「女性を喜ばせて、あなたを異性として意識してもらうための一番簡単な方法は、『女性を褒める』ということです。でも日本人男性は、真面目な人ほど女性を褒めませんよね。電話相談でも『急に褒めたら引かれませんか?』『誰にでも同じように言ってそう、と言われるのでは?』と心配している人がときどきいますが、女性を口説こうと思っているのに、デートで相手を褒めないなんてありえません! その女性に興味や好意があるのなら、まずは褒めることからはじめるべきです」

いきなりルックスを褒めるのを難しく感じたり、相手が同僚の女性だったりする場合は、彼女の頑張りを褒めるのもいいそうだ。

「特にその女性が自分でも気づいていない部分や、『頑張っているのに誰も気づいてくれない』と思っている部分を褒められると、『私のことを見てくれているんだ』とキュンとするはずです。また女性に対していろいろと質問をするのも、『あなたに興味がありますよ』と伝える効果的な手段ですね」

そうやって褒めもせず、質問もせずにいきなりホテルに誘ったりすれば、それは断られるのも当たり前……というわけだ。

「女性としても、デート中に何も褒めてくれないし、積極的に質問もしてこない人は、『何を考えてるのか分からない』と思いますよね。いきなり告白して断られた男性で、『何回もデートに誘っているんだから、好意は伝わっていると思っていました』という人もいますが、それは会話で愛撫するプロセスを飛ばしているんです」

女性へのスキンシップは「触る理由のある場面」で自然に!

なお先述の①~④などの反応が女性に見えれば、スキンシップに移るのを試みたいところだが、「できるだけ自然なシチュエーションを意識してください」と西郷氏。

「女性をナビゲートするときやリードするときなど、紳士的な振る舞いのなかにスキンシップを織り交ぜたいですよね。ベタですが、『車や自転車が近くを通るときに彼女の体をサッと寄せてあげる』『渡っている信号が点滅をはじめたとき、手を引いて走る』という場面ならスキンシップも自然なこと。飲食店を一緒に出るとき、彼女が靴を履こうとよろけているところを『大丈夫?』と支えてあげる……なんていうのもいいですね」

そういった「相手に触れる理由や口実」がある場面なら、女性も警戒心を持たないし受け入れやすい……というわけだ。

「例に挙げた行動はいずれも紳士的なものですし、そういった行動を自然にできる人間を目指せば、自然とモテる男性になるはずです。一方で夜景のきれいな場所でのデート中など、いかにもなシチュエーションで最初のスキンシップを試みるのは、女性のタイプによっては危険。おとなしくて構えてしまう女性の場合、『ここで男の人は触ってきそうだな』という場所で触られると、『怖い』『気持ち悪い』と感じてしまうこともありますから」

なお、「手相を見るのが得意なんだ」と言って手に触る……といった古典的な手法もあるが、「『そのやり方、知ってる!』と女性に言われた人もいるようです(笑)」と今の時代は魂胆がバレバレなことも。

「ただ、女性の心があたたまっていて、彼女の中にも相手に触れたい気持ちが芽生えていれば、バレバレの方法でも別にいいんです。『無理やり理由つけて触ろうとしてるな(笑)』と呆れつつ、それに乗ってくれるはずですから」

次回に続く

Rieko Saigo
1980年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。日本性機能学会会員、日本性科学会会員。東邦大学医学部医学科客員講師。オールアバウト恋愛ガイドも務める。恋愛セックスカウンセラーとしては、2006年から現在までに5000件以上の恋愛や結婚、性に関する相談業務を行うほか、企業や地方自治体向けに研修・講演会を実施。「エキサイトお悩み電話相談室カウンセラー」では、2017年度の「恋愛カテゴリー」で年間人気ランキング1位を獲得した。


Text=古澤誠一郎