アジアに別荘を持ちたい人は知っておきたい最新不動産事情

アジア圏で生活環境が整うのは、クアラルンプールを筆頭に、バンコク、プノンペン、 マニラだ。価格、生活費など、日本より割安ながらもラグジュアリーな一級物件とは? 専門家に教えてもらった。


生活インフラが整った街、クアラルンプール

広いアジア圏で日本の都心部に近い生活ができるエリアを、アジア各国の不動産を専門に扱っているプロパティアクセスの安里浩一氏に訊いた。

「マレーシアのクアラルンプール、タイのバンコク、カンボジアのプノンペン、フィリピンのマニラでしょう。この4都市はそれぞれの国民と外国人が居住するエリアが明確に分けられています。外国人居住エリア内ならば、スーパーや病院など生活インフラも整っていて、防犯カメラの数も多く、治安も悪くありません。レストランは、寿司やラーメンのような日本食から、イタリアンやフレンチまでひととおり揃い、想像する以上に便利だと思います。しかも、日本国内と比較すると、格安です。つまり、それぞれの街のローカルの空気を味わいながら、生活水準は維持できるわけです」

なかでもクアラルンプールとバンコクは鉄道網も発達していて、より日本に近い環境だそう。

「プノンペンやマニラは若い世代の外国人起業家がどんどん進出して、街が活性化しています。一方、クアラルンプールやバンコクは落ち着いた環境です。別荘としてはもちろん、仕事のリタイア後、静かに暮らす土地としてもお薦めできます。ストレスから解放されることでしょう」

では、お薦め4都市のなかでも特に街が発展しているのは。

「マレーシアのクアラルンプールでしょうね。不動産価格は日本の1/3くらい。日本の"億ション"クラスが3000万〜4000万円で買えます。外国の別荘購入で気をつけたい固定資産税も、100㎡のマンションで3万円ほど。ショッピングモールも充実し、伊勢丹もあります。食費など生活品の物価も日本の1/3くらいです」

ただし、外国人の不動産購入には規制もある。

「外国人には100万マレーシア リンギット、日本円に換算すると約2700万円以下の不動産は購入できません。なので、必然的に“邸宅”クラスを購入することになります」

プロパティアクセス
ヘッドオブアセットマネージメント
安里浩一

1983年沖縄県生まれ。ニューヨークの大学を卒業後、プロバスケットボール選手を経て、ホテル業界へ。ワインやシガーを扱う。その後、外資系企業を経て、現職で海外不動産を手がける。
問い合わせ先:プロパティアクセス 
https://ja.propertyaccess.co


Text=神舘和典 Illustration=野本あやこ