知っておけば会話がスムーズ!? 「マジ最高!」の4つの言い方【英語レッスン】

35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者。「その英語力でよく来たね(笑)」と日本人含め各国人からお叱りを受けつつ、覚えたフレーズの数々。下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。「人のEnglishを笑うな」第43回!  

知っておきたい! 「よかったよ」の英語表現4選

日常生活ではあらゆるシーンで感想を求める・求められることがありますよね。「その映画、どうだった?」「あのレストラン、よかった?」などなど、その返答の「よかったよ」の一言だけでもたくさんのバリエーションがあります。英会話初心者の私は、英語で自分のことを喋り続けることが難しいため、この「~はどうだった?」という質問を相手に数々投げ喋ってもらい、リアクションや短い感想を述べて場をつなぐ、という会話方法に逃げがちです。しかし、この数ある「よかったよ」の表現方法は、時に意味不明なものもあり、質問しておきながらポカンとした顔をしているだけのことも。会話のチャンスを最大限に活かすため、知っておきたい「よかったよ」表現4選をまとめました。

① have a blast は「もう最高!」
“How was your trip?(旅行はどうだった?)”という質問に対して“I had a blast!”と返ってきたら。これは「とても楽しい時間を過ごした」という意味になるのだそうです。“blast”は「爆発」「爆風」という意味の名詞なので、「楽しすぎて爆発」「最高すぎてぶっ飛んだ」とイメージすると覚えやすいかと思います。

② banger は「ブチ上がる!」
イギリス人若手企業家のジョン(日本語喋れる)が、私の英語力が上がらないのを心配し、最近は日本語で喋ってくれなくなりました。スパルタ教育に方向性を変えたようです。その彼が、おすすめの曲を紹介すると言って“absolute banger of a song”というメッセージをくれました。

「この歌はすごくいい」という意味なのですが、この“banger”は主には音楽に対して「最高」と言いたい時に使うのだそうです。例えばこんな風に使われるとのこと。

Have you heard that new Rihanna’s song?(リアーナの新曲聞いた?)

It’s a banger!(あれブチ上がるよね!)

③ mint は「イケてる!」
“mint”はスラングで「ナイス」「クール」という意味になるのだそうです。「あれはミントだった」と言われて、あからさまにぽかんとした顔をし、笑われたことがありました。以下が例文です。

The suit which Leonardo DiCaprio wore in the movie was nice(あの映画でレオナルド・ディカプリオが着たスーツ、素敵だったね)

Yes that’s mint(うん、あれはイケてた)

④ sick は「マジやばい!」
“sick”は本来「病気の」「気分の悪い」という意味の形容詞なのですが、時に褒め言葉にも使われます。こちらも“mint”と同じく「クール」「イケている」というような意味合いです。本来マイナスの意味の言葉が、プラスの意味になるのは、日本語でいう「ヤバい」に近いと思われます。

Do you know her ?(彼女のこと知ってる?)

Yes she is a sick girl(うん、彼女はマジでヤバいよ)

番外編:quite good”に気をつけなくてはいけない理由

何かの感想を聞かれた時、私はよく“quite good”と言っていました。“quite”は「完全に」とか「すごく」という意味なので、そのまま「すごくいい」という意味だと思っていたのです。しかしこれ、イギリスでは「まぁまぁだね」「悪くはない」という意味になってしまうのだそうです。

レストランでウエイターさんに味の感想を聞かれて“quite good”、つまり「悪くないわね」と言い続けていた私は、とっても感じの悪い客だったのです。

しかしこの“quite good”、一部のアメリカ英語では、私が思っていたように「すごくいい」という意味になるのだそうです。イギリス人大学教授のトミーは、アメリカ人の奥さんとこの“quite good”を使って会話が噛み合わなくなったことがあったそうで、その時にニュアンスの違いに気がついたそうです。

ちなみに先日、渡英して3回目の美容室へ行ってきました。以前覚えたフレーズ”take ends off 4cm(毛先を4センチ切ってください)”と、スマホの中に髪型の見本写真を携え地元の美容院の扉を開けました。日本で美容院に行く際も見本写真を持っていくことはありましたが、海外ということもあり気が緩み、選んだのは女優の吉高由里子さんの写真。別に吉高由里子の顔にしてくれと言っているのではなく、こういう髪型にしたい、というだけのことなのですが、日本だと「いや、無理っす」と美容師に笑われるのが明白で、持ってはいけない写真です。「まぁどうせ美容師さんは日本の女優など知らないだろう」と油断していたら、担当美容師さんに「日本のドラマ、ネットで見てるよー。この人知ってるー」と言われてしまいました。

カットが終わって「どう、ユリコみたいになったでしょう」と鏡を見せられた時。死ぬほど恥ずかしい思いと、それでも頑張ってくれた美容師さんを褒めなくては、という気持ちから、自然と“I think quite good(悪くないと思います)”と本来の意味でこのフレーズが出てきました。鏡の中には、金八先生時代の武田鉄矢さんに少し似た人がいました。

MOMOKO YASUI
ロンドン在住編集・ライター。1983年生まれ。男性ライフスタイル誌、美術誌、映画誌で計13年の編集職を経て2018年渡英。英語のプレスリリースを読むのに膨大な時間がかかって現在、仕事が非効率。  

Illustration=Norio