アウディ新型「Q3 スポーツバック」をドイツで試乗! ~吉田由美の世界のクルマ見聞録⑥

女性カーライフエッセイスト・吉田由美は、日本列島だけでなく世界中のさまざまな国にひとりで飛び、クルマの最先端を肌で感じ続ける"現場主義者"である。ゲーテWEBでは『吉田由美の"世界のクルマ"見聞録』と題し、彼女が実際に現地に出向き「見て、聞いて、乗って、感じた」ことを独占レポート。第1回第2回はランボルギーニ、第3回はマツダ、第4回第5回はBMWを取り上げたが、今回は9月8日に試乗したばかりのアウディの新型「Q3 スポーツバック」を取り上げる!


日本導入未確定モデルに試乗!

今回は、試乗したてホヤホヤ! 日本発売より一足も二足も、いえ、だいぶ早い新型「アウディ Q3 スポーツバック」の国際試乗会に行ってきました。

というのも、アウディいわく、今回海外で試乗した新型「Q3スポーツバック」の導入予定は来年半ばごろ……の予定らしい。しかも、日本導入モデルは確定ではないということ。

今回の試乗場所はスイス・バーゼルと聞いていましたが、実は到着したバーゼル空港(ユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港)はフランス、スイス、ドイツと隣接しているらしく、空港を降りるとそのままドイツ側にクルマで約20~30分のレラハという町へ。

歴史がありそうな駅の目の前にある素敵なホテルがその日のお宿でしたが、深夜に到着して翌日は朝から試乗。そしてそのまま飛行機移動だったため、この町のことは朝に窓から見える山々が綺麗なこと以外何もわからないままでした。しかし、後になって美しいお城がある素敵な町と知り、またまた残念な気持ちでいっぱいです。

そして新型「アウディQ3スポーツバック」のお話。

トピックを簡単にまとめると、アウディのSUVであるQシリーズにはじめて「スポーツバック」という名称がつけられたこと。つまり、エクステリアデザインはなだらかなルーフラインを持つスタイリッシュなクーペスタイル。

そして、もうひとつ。新型「Q3 スポーツバック」には1.5ℓと2ℓのガソリンエンジン、2ℓのディーゼルエンジンが用意されていますが、その中の1・5ℓのガソリンエンジンには48Vのマイルドハイブリッドシステム(MHEV)が搭載されました。つまり、アウディのコンパクトで初めてのMHEV搭載モデルなのです。

ちなみに「48Vのマイルドハイブリッドシステム」とは、昨今、特に欧州メーカーが積極的に搭載している燃費を抑えるシステムで、減速時にはエネルギーを回生し、低速走行の時はエンジンのアシストを行います。これはベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)とリチウム電池でできていて、40~160㎞/hの間で作動します。

早速、「Sライン」専用のボディカラー「ターボブルー」の1.5ℓガソリンエンジン「Q3 スポーツバック35 TFSI MHEV」で試してみましたが、なかなか作動してくれません。一緒に試乗していたジャーナリストの塩見さんが試すとすぐに作動するのですが……。

40~160㎞/hの時にアクセルを離すだけでストンと0表示に下がり、コースティング状態(ニュートラルの状態で燃料を使わない状態)になるはずなのに。どうやら、一定の走行条件と運転の状況が重ならないとコースティングモードに入らないようです。

というわけで、試乗時間を終えた後に再チャレンジをして、やっとコースティング体験ができました。更にエンジンを踏み込むと再始動しますが、このシステムの移行はとてもスムーズで自然に行われるため、メーター表示を確認しないと気が付かないほど。

ちなみにこのコースティング状態になるのは、6つの走行モードの中の「ダイナミック」モード以外で使用できるようです。

さらに約20㎞/h以下の速度になるとエンジンが止まるアイドリングストップ機能も作動。さらにこのBASは発進時などにトルクを増強することも可能。ちなみにトランスミッションは、7速のSトロニックを採用している。

ほかに、もしかしたら日本に導入される可能性がある2・0ℓディーゼルエンジンで最高出力190hpの四輪駆動「Q3 スポーツバック 40 TDI クアトロ」とハイスペックグレードの2・0ℓガソリンエンジンで最高出力230hpの「Q3 スポーツバック 45 TFSI クアトロ」にも試乗しましたが、今回試乗した車にはすべてスポーツサスペンションとオプションの可変式ダンパーが組み合わされているせいか、もっと硬いかと思いきや、乗り心地はどれも悪くありません。

ちなみにボディサイズは日本には導入されていない現行Q3に比べて全長は16㎜長い1843㎜、全高は29㎜低い1556㎜、そして全幅は6㎜狭い1843㎜ですが、エクステリアデザインは期待以上にカッコよく、フロントグリルも三者三様です。安全装備もインテリアもそつがない新型Q3スポーツバック。今以上でも今以下でもない、まさに今っぽい車です。


Yumi Yoshida
岩手県生まれ。カーライフ・エッセイスト。自動車評論家(日本自動車ジャーナリスト協会理事)。短大時代からモデルを始め、国産メーカーのセーフティドライビングのインストラクター経て「カーライフ・エッセイスト」に転身。クルマまわりのエトセトラについて独自の視点で自動車雑誌を中心に、テレビ、ラジオ、web、女性誌など広く活動中。3つのブログを展開し、中でも「なんちゃってセレブなカーライフ」は、ピーク時で1日約20万アクセスを誇る。持っている資格は、普通自動車免許、小型船舶1級、国内A級ライセンス、秘書検定、ECO検定、カラーセラピー。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)理事。日本ボートオブザイヤー選考委員。




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