【特集IR】マカオでアクロバットを繰り広げるメルコの日本人パフォーマーの挑戦

統合型リゾート事業=IRを世界展開するメルコリゾーツ&エンターテインメント・リミテッド。マカオでの成功から、わずか十数年で急成長した企業の経営理念のひとつは、従業員を大切にする精神。 「ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」ハウス・トループ・フライヤーの三池田愛枝さんが語るIRで働く意義とは?

毎日、最高の芸術が生まれるIRのステージ

肩書きは、ハウス・トループ・フライヤー。三池田愛枝さんは、空中ブランコで演技をしたり、海賊船から17m下のプールに着水したりするパフォーマーだ。公演は1日2回週5、4年間で約1300回を休まず、皆勤賞。

その生まじめさを日本人魂と表しながら、生き方はグローバルでかなりユニーク。幼少期はアメリカで、大学は日本のICUで言語学専攻。卒業後にカナダに渡り、入学したのはサーカス学校。クラブ活動で器械体操の経験はあった。その間に、『シルク・ドゥ・ソレイユ』で知られる舞台演出家、フランコ・ドラゴーヌの影響を受ける。

「休暇中にマカオで彼の舞台を見て、一瞬で恋に落ちました。自力でオーディションを受けて、チャンスを手にしたんです」

入社当時の日本人パフォーマーは、彼女ひとり。まず、その規模感に驚いた。  

演目は17時に1回目、20時に2回目、それを週5日こなす。

「私が出演している『ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター』は9年目の演目なのですが、ステージが水になったり、陸になったりと大がかりで、毎回、場内にどよめきが起こります。常設劇場ですから、皆さんに見に来ていただくという意識がありますし、この恵まれた環境を生かして、もっと上手くなりたいと、練習にも力が入ります。そういう人たちが集まって、同じ気持ちで舞台に立つから、エンタテインメントの枠を越える芸術が生まれるんです。世界レベルのパフォーマーたちが日々凌しのぎを削り、ダイナミックな技を披露することで沸き上がる本物のショーの感動を、日本の皆さんにも体感していただきたいです」

150cmそこそこの小柄な身体には、大きな野望も秘めているらしい。

「高飛びこみの選手としてオリンピックに出場したい。4年後ならかなうかな?」


Manae Mikeda
メルコリゾーツの社員としてショーに出演している。「飽きっぽい性格なんです。ピアノを習っても翌年に辞めるみたいに。だからなんで、ここに5年もいるんだろう、すごいと思って」と、仕事に情熱を燃やす 。

Text=窪川寿子 Photograph=長尾真志