仏文学者鹿島氏の愛猫も原稿が大好き

人生に寄り添う相棒 生まれ変わっても、一緒に フランス文学者 鹿島 茂

フランス文学者主人:鹿島 茂・愛猫:グリ

「猫はなぜか原稿が好き。上に乗って邪魔をする」

幼少期から猫がいる生活だったというフランス文学者の鹿島 茂氏。

「猫の存在はごく自然なもので、いないと寂しい。妻がシャルトリューという猫種にひと目惚れして5年前にやってきました」

ペット禁止のマンション時代をのぞき、鹿島氏の傍(かたわ)らには常に猫の存在があった。

「僕みたいな仕事はひとりで静かに仕事をするのがいいかといえば、そうではない。ひとりだとサボっちゃうんです。むしろ家族が寝静まった家で、ひとりがんばる状態がベスト。だから猫が後ろで見張りながらグーグー寝ている環境は実にいいね」

猫歴が長いとあって、出会った猫、看取った猫もかなりの数。

「猫は1匹1匹性格が違う。面倒見のいい人格者もいれば、グリのように愛想がない、臆病な猫も(笑)。毎回どの猫も失うのは辛い。猫ロスになります」

基本、猫はおとなしい。仕事の見張りはすれど、邪魔はしないというが......。

「どの猫も原稿が大好き。待ってましたとばかりに原稿の上に乗って邪魔をする(笑)。でも、気持ちよさそうに目をつぶる姿を見るとどけられない。猫は楽でいいな、猫になりたいなあと毎日のように思っていますよ」

Shigeru Kashima
1949年神奈川県生まれ。作家、明治大学国際日本学部教授。『馬車が買いたい! 』でサントリー学芸賞受賞、『パリ風俗』で読売文学賞など受賞多数。古書マニア。(グリ・シャルトリュー・メス・5歳)

Text=今井 恵 Photograph=吉田タカユキ

*本記事の内容は17年12月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)