現在の最先端の家とは? 未来の家はどうなるのか?【ITハウス】

AIやIoTが導入され、より快適さを増すスマートハウス。 これから先、住宅はどんな進化を遂げるのか? AIやIoTを搭載した物件を手がけてきたインヴァランス代表の小暮 学氏に未来の家の形を聞いた。


家が住人の生活環境を学習する時代に突入!

18時を過ぎて退社時間が近づいてきた。リビングのカーテンを閉め照明をつけておこう。室温は25℃にセット。帰宅したらすぐ入浴したいから、バスタブ
に湯を張っておくとするか。これ、すべてアプリを使い遠隔操作が可能。かつて夢に見た、快適な住環境がすでに現実のものになっているのだ。しかし、この程度で驚いてはいけない。

「今はAIやIoTの先端技術を駆使して、家が住人の生活環境を学習する時代。住居内に設置したセンサーで、人の動きをはじめ振動、紫外線、温度、湿度、照度などを測定。データを蓄積し、住人にとって最適な住環境を自動的につくりだすように進化しています」

そう話すのは、国内でいち早くAIやIoTを搭載した住宅物件の開発を手がけてきたインヴァランス代表取締役の小暮 学氏。

例えば、暗くなったらカーテンが自動で閉まり照明が灯る。人間はもちろんペットの状態も理解し、暑がっていれば部屋を涼しくすることもできる。外出中に宅配業者がきたらスマホに通知がきて、自宅前にいる業者とスマホで会話をすることも可能だ。では、さらに10年後、家はどこまで進化するのか?

「1家に1台、ロボットが導入された時代が到来してもおかしくないはず。そのロボットは人格を持ち、執事や家政婦のように働いてくれます。料理や洗濯などの家事をこなすだけでなく、〝探している鍵は机の上にありますよ〞などと住人へ適切なアドバイスを送ってくれる。酔いつぶれてソファで寝てしまった時に、ベッドへ運んでくれるシステムが生まれている可能性も十分にあります」

食べたい料理を感じ取り、宅配業者に食材を注文し、調理までしてくれるサービスがあれば、どんなに便利なことか。睡眠をより快適にし、健康を管理してくれるロボットも欲しい。衣服も、入れるだけで洗濯・乾燥・たたむところまでやってくれると助かる……。

人間の欲望は果てしない。さらに遠い未来には、外出先で〝おーい〞と呼べば、自宅が空を飛んでやってきてくれる。そんな時代が訪れるかもしれない。


Manabu  Kogure
1976年生まれ。2004年にインヴァランスを設立、年商144億円の企業に育て上げる。IoTアプリ「alyssa.(アリッサ)」の開発や、AIスマートハウス「CASPAR(キャスパー)」を搭載した物件を手がける。

Text=川岸 徹 Illustration=芦野公平