腰を反ってお尻を突き出すスタイルはダメ! ~大本プロのパターレッスン⑥

ゴルフでは、「パッティングが全ストローク中の約40%を占める」という話がある。たとえば1ラウンド100打の人は、40回もパターを使っている計算だ。18ホールでこんなに使う番手は、ほかにない。パッティングの向上がスコア改善に直結すると言われるのも、素直に頷ける話だ。では、どうやったら上達するのだろうか。2018年PGAティーチングプロアワード最優秀賞を受賞した大本研太郎プロのレッスン6回目。


骨盤が前傾していない日本人は、お尻を突きだすのは適さない

前回(「パターのロフト角が自分に合っているのか? いないのか?」)は、パターのロフト角の大切さについて書きましたが、4回目までのアドレスの話の続きに戻りましょう。猫背のように背中を丸くして、頭が前に垂れていない状態にし、背中上部をタテに動かして打つことが重要ということをお伝えしてきました。今回は、腰から下のお話になります。

海外のトッププロのパッティングスタイルを見ていると、腰を反ってお尻を突き出しているように感じることがありますよね。また、それをマネしているのか、似たようなスタイルのアマチュアの方もいます。股関節から前傾して、お尻を突きだすように、というレッスンもあるからなのかもしれません。

ですが、これはやらないことをオススメします。腰が反っていることで、体がロックされた状態になるため、この時点で、手を使うしかなくなってしまうからです。手を使ってパッティングをすれば、フェースが開いたり閉じたりなど、再現性が悪くなってしまいます。

海外の選手が、お尻を突き出して見えるのは、日本人との骨格の差です。もともと骨盤が前傾しているので、そのように見えるだけです。そこまで骨盤が前傾していない日本人が、お尻を突きだした形をマネするのは、よくありません。

腰を反らせず、"骨格通り"に構えるようにしましょう。イメージするならば、胸ぐらいの高さのフェンスやパーテーションに、両手で頬杖をついたりしながら寄りかかっているときの状態です。左右の足を前後に少し開いて、リラックスしている姿ですね。このときは、背中が適度に丸く、腰は反っていません。

イメージしにくいようなら、プロがアドレスに入るときの姿を思い出してみてください。片手、片足ずつ、セットアップに入りますよね。これは、フェンスなどに寄りかかっているときの、前後に開いている状態と同じです。腰が反らずにリラックスするんです。この方法をマネして、片手、片足ずつアドレスに入るようにすると、バランスが整って安定して構えやすくなります。

また、足をパタパタさせてみるのも手です。アドレスに入ったとき、プロも左右の足をパタパタと足踏みしますよね。これをすることで、腰から反りがなくなって、やわらぎます。

ぜひ、みなさんも試してみてください。

続く

大本研太郎
1974年生まれ。PGAティーチングプロA級。2012年、パターレッスン専用スタジオ「パットラボ」を開設。以来、とくにパッティングの研究とレッスンに熱心に取り組み、全国からプロを含めて多くのゴルファーが指導を受けにやってきている。2013年には、「GPC恵比寿」(東京・渋谷。パットラボも併設)をオープンさせ、ヘッドプロを務めている。2018年、PGAティーチングプロアワード最優秀賞受賞。
GPC恵比寿
住所:東京都渋谷区恵比寿1-15-6 OAK2ビル5F
TEL:03-6409-6793 
営業時間:平日10:00~22:00、土・日・祝日9:00~21:00
休み:火曜
https://www.gpc-ebisu.com/


Text=柴トシユキ Photograph=Getty Images


大木プロのパターレッスン記事はこちら⇩

パッティングのポイントは「背中を丸く」と「頭の位置」

パッティングのアドレスは、なぜ猫背が正解なのか?

パッティングのアドレスは背筋まっすぐ? 猫背のように丸く?