【ゴルフ新連載】DaiGo録.その1「攻めすぎても、スコア(成績)は伸びない。」

「ゴルフはメンタルのスポーツだ!」との定説にのっとれば、「メンタリスト」を名乗るあの人に、ゴルフのコツを聞いてみたい。ビジネスアドバイザーとしても活躍する、メンタリストDaiGoの、”ゴルフとビジネスに効くことば”をお届けするシリーズ、はじまります!

ゴルフがうまい人は、ビジネスパーソンとしても有能。できるビジネスパーソンは、ゴルフもうまい。

ひと昔前によく言われた、ゴルフを推奨するための格言のようなものです。さて、本当のところはどうなのでしょう。日頃からゴルフを楽しんでいる皆さんは、どう思いますか?

突然ですが、ここで残念なお知らせです。「ゴルフは仕事に役立つのか?」問題が、ついに決着を迎えました。アメリカの『S&P500』(米国株式市場の動向を表す代表的な株価指数)などを用いて経営者がゴルフに行く頻度と会社の業績を比較した調査によると、経営者のゴルフに行く回数が多いほど、会社の業績は低迷するそうです。学術的な見解によると、もしかしたら、ゴルフは仕事に役立ない……のかもしれません。

しかし、僕自身もゴルフを楽しむひとりとして、ゴルフには、ビジネスにも活かされるポジティブな要素があると思います。

まず、趣味としては最高です。一緒にラウンドする人とあれだけ長い時間を過ごせば、普段より濃いコミュニケーションが取れるでしょう。勉強になることも多いはず。ゴルフに行っているからといって直接的に契約が取れる、あるいは会社が儲かることはないかもしれませんが、個人レベルで見れば「得をした」と感じることも少なくないはずです。クライアントとよい関係を構築することもできるでしょう。

また、ゴルフとビジネスには、大きな共通点があります。

交渉に勝つ人は、いつも決まっています。“売り込む人”ではなく“質問する人”。交渉がうまい人は、ヘタな人と比較して約2倍の質問をする。つまり、より多く相手に話させることで情報を引き出し、話している本人に「自分のことを理解してくれている」と思わせることができるのです。つまり、ゴルフもビジネスも、攻めすぎてもスコアや成績は伸びません。

また、交渉に強い人は、結果に興味を持ちません。勝っても負けても、どちらでもいい。実感として理解していただける人も多いと思いますが、最終的に「じゃあ、やめます」と言える人ほど交渉に強いのです。

ゴルフも同じです。「ドライバーの調子が悪ければすべてダメ」という人は、スコアが伸びません。ドライバーがダメでもアプローチがある。アプローチがダメでもパターがある。1本のクラブに頼るのではなく、その状況に応じて得意なクラブがあれば、たとえバンカーに入っても焦ることはありません。1本のクラブに頼る人の場合、「ドライバーが飛ばなければ終わり」と思った瞬間に余計な力が入ってしまいます。

だから僕は、仕事も常に分割しています。たとえテレビに出演する仕事がなくなっても、全体の収入は変わりません。もし何かがゼロになるなら、そこに使っていた力を他に回して全体を調整すればいい。

大切なのは、執着心をなくすことです。ゴルフでもビジネスでも、一歩引いて視点で自分の状況を確認してみてください。「じゃあ、やめます」。勝負に勝つためには、そう言えるスタンスが何より大事なのです。

攻めすぎても、スコアや成績は伸びない――。

まずはゴルフでそれを確かめ、ぜひビジネスにも活かしてください。


Text=細江克弥 Photograph=杉田裕一(POLYVALENT) Hair & Make-up=茂木梨沙


DaiGo
DaiGo
1986年生まれ。慶應義塾大学理工学部卒。ジェネシスヘルスケア顧問。新潟リハビリテーション大学特任教授。学生時代から人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究する。英国発祥のメンタリズムを日本に初めて紹介したことをきっかけに、日本唯一のメンタリストとしてTV番組に出演。その後は、活動をビジネスやアカデミックな分野へ転換し、企業のアドバイザーや、プロダクト開発、作家、大学教授として活動。著書は、累計210万部を突破(2018年1月現在)。趣味は、1日10~20冊程度の読書、猫と遊ぶこと、ニコニコ動画、ジム通い。
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