【特集IR】メルコ・バイスプレジデントが考える未来のためのサステイナビリティ戦略

統合型リゾート事業=IRを世界展開するメルコリゾーツ&エンターテインメント・リミテッド。マカオでの成功から、わずか十数年で急成長した企業の経営理念のひとつは、従業員を大切にする精神。バイスプレジデントで、グローバルサプライチェーン担当のオーガスタ・バルガス・プラダさんが考えるIRで働く意義とは?

ビジネスユニットと緊密に連携するエキスパート

オーガスタ・バルガス・プラダさんは、地方自治体と協力しあい、持続可能なサプライヤーを見つけだすエキスパート。

ビジネスマッチングの単なる商談ではない。未来のためにメルコリゾーツとどう協業できるか、あらゆる地域で可能性を模索している。

「農場、漁場、食肉業者、製造工場など、関わりのあるサプライヤーには調査にも相応の時間を費やします。時にはエグゼクティブシェフが現地に出向くことも。協調性と順応性、信頼性を発揮して、皆を巻きこみながら、さまざまなビジネスユニットと連携し、臨機応変に対応していく。それが私たちのスタイルです」

フィリピンのシティ・オブ・ドリームス・マニラでは、周辺のコーヒー農家を支援して、地元産業の活性化を図ることになった。

「ゲストにプレミアムな製品を提供するためのメルコリゾーツの調達が市場にどう影響を及ぼすかを常に検討し、慎重に協議しています。あらゆることに変化をもたらしてきた企業ですから、関係する地域社会のすべての人々のために、持続可能な未来をもたらす責任があるのです」

2018年、メルコリゾーツは新たなビジネス戦略を発表した。“Above and Beyond(枠を超えて)” ー 全世界の事業地で人々の豊かさを追求し、サステイナビリティを推進する。

その主要な達成目標には、すべてのリゾートで廃棄物ゼロを目指し、二酸化炭素の収支をゼロにするカーボンニュートラルの取り組みなど、環境への配慮も含まれる。

多様性とサステイナビリティ。世界市場ゆえに、課題とプロジェクトも地球規模だ。そのメルコが日本でどう展開するのか、横浜での開業に期待が高まっている。


AUGUSTA VARGAS PRADA
バイスプレジデント グローバルサプライチェーン担当 バイスプレジデントとしてのミッションは持続可能な調達を追求すること。「サプライヤーと仕事をし、彼らのビジネスを学び、お互いの能力を伸ばし、将来の計画と成長につなげていくことが、とても好きなんです」

Text=窪川寿子 Photograph=長尾真志