愛犬ココア×ミサワホーム代表取締役社長執行役員 磯貝匡志「犬への愛は必ず返ってくる」

新型コロナウイルスによる不安な空気はいまだ続いている。さまざまなニューノーマルが生まれる中、知らず知らずのうちに心身には疲労が蓄積していることも。こんな時は生きる原点に立ち返りたい。犬や猫という全力で生きるかけがえのない存在が教えてくれることは、ただただ懸命に生きるーー。そんな相棒の姿こそ、今を生きる指針となるのではないだろうか。「生涯、最愛の相棒」を再録。

「"床上50センチの視点"に気づかせてくれた」

ミサワホーム社長の磯貝匡志(いそがい まさし)氏の一日は、朝5時に起きて都心の住宅地をココアと散歩することから始まる。街を歩くことは、住宅をつくる立場の磯貝氏にとって、自然と"視察"になっているのだという。

「介護・福祉・保育などライフスタイル全般のビジネスにも力を入れていますので、犬の目線で街や家を見ることはとても役立ちます。『床上50センチの視点』は、子供や高齢者にも通じますから。それに"愛犬の視線で見える世界"は仕事にも活かせると同時に、足腰の鍛錬にも地味に役立っています(笑)」

ココアの前にも犬と暮らしていたという磯貝氏。家具を次々噛んでダメにしてしまうので、同じく愛犬家のボスに相談をした時のこと。

「ボスは言ったんです、『犬への愛は必ず返ってきます』と」

当時はその意味がわからなかったという。しかし体調を崩し動けなかった時に、それを深く思い知った。

「ココアが僕の状況を把握し、まるで自分がケアしないといけないとでも思っているかのように隣にいてくれました。互いに何も求めず、生きていることを讃え合うようでした。まさに、愛は返ってくるのです」


Masashi Isogai
1956年愛知県生まれ。トヨタ自動車を経て、2014年ミサワホーム代表取締役副社長執行役員就任。’17年6月より現職。(ココア・ボーダーコリー・オス・7歳)

Text=三井三奈子 Photograph=吉場正和


※記事は雑誌「ゲーテ」2018年2月号より再録。2017年12月22日現在のものとなります。