友人の猫が死んだ時、empathyとsympathyのどっちを使って声をかける?【英語】

35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めて渡英した元編集者。「その英語力でよく来たね(笑)」と日本人含め各国人からお叱りを受けつつ、覚えたフレーズの数々。下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。「人のEnglishを笑うな」第23回!

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まだまだ「R」が発音できない

先日、初めてパブで「お酒の試し飲み」ができることを知りました。ブリティッシュパブではビールやウィスキーの種類が豊富なので、店員さんに好みを伝えておすすめされたものを「じゃあ試してみていい?」とショットグラスで一口いただくのです。先日ロシア人とトルコ人の友人とパブに行き、日本のASAHIビールのタップ(生ビールの注ぎ口。「蛇口」の意味のtapです)を発見、彼らは日本のビールを飲んだことがないというので「試してみる」と試飲していました。お酒があまり強くない人だと、この試飲を数回したらもう酔えてしまうかもしれません。

ちなみに私はその際「コロナ」を注文。発音に自信がないので、常にメニューやタップを指差しながらの注文を心がけているのですが、私もすでにこの日は試飲を2回してしまい、少し注文が雑になっていました。

案の定「コロナ」と言ったつもりなのに「コーラ」が出てきました。Coronaの「ロ」は最も苦手とする「R」の音でしたから、致し方ないとは思っています。

empathyとsympathyの違いってわかる?

語学学校が提供する、無料の英語クラスに通っていた時のこと、イタリアから来た女の子が、ある日随分と悲しそうな顔をしていました。

事情を尋ねると「昨日、イタリアの実家にいる猫が亡くなった」とのこと。私の実家も猫を飼っているので、彼女のその心情を察すると心が痛く、「それは悲しいね、うちにも猫がいるから、その悲しみはとてもよくわかる」と言いたくて

I am sorry I can imagine how you feel

と伝えました。これはこれで通じたのですが、もっと彼女に寄り添った気持ちを伝えられたらよかったのに、と後から後悔しました。

今思えば、この単語を使ってみるべきシーンだったのかもしれません。

empathize=共感する

「強く共感できる」という時に使う動詞です。名詞にするとempathyとなります。

I can really empathize with you because I also have a cat.
(私も猫を飼っているから、あなたに深く共感できます)

という風に言えたかもしれません。「共感」という日本語よりももう少し深く寄り添っている印象です。

このempathize(empathy)ととてもよく似ていて混同する単語がsympathize(名詞はsympathy)です。「シンパシー」はカタカナ英語として日本語の会話内で使う方も多いかもしれません。これは「同情」という意味になり、例えばこのように使います。

I sympathize with you
(あなたに同情します)

日本語では時に「同情」は相手を見下すようなニュアンスがありますが、どうやらsympathyには、それはないようです。嫌味なしに「本当にあなたをかわいそうに思う」という意味になるかと思います。empathyと限りなく近いようですが、empathyの方がより深く、自分に引き寄せて理解できる、ということのようです。

ただ「empathyの方がより深い」と言われてもピンとこなかった私に、英語教師はこのように説明してくれました。

With empathy, you put yourself in another's shoes.
(empathyとは、他人の痛みを理解できるということ)

上記は意訳ですが、 “put someone in another's shoes”とは、「他人の靴を履く」=「他人の状況を自分のことのように当てはめて考える」という意味になります。empathizeが「自分のことのように共感する」、sympathizeがもう少し形式上の「お悔やみ申し上げる」ということなのかな、と私は理解しました。

このイタリア人の女の子に、言うべき言葉はきっとempathizeでもsympathizeでもどちらでも正しかったのだとは思います。しかし「より深く寄り添いたかった」私の場合は、empathizeを使うべきだったのかもしれません。

「なぞなぞ」で英語を覚える!

日本にいた時、仕事の打ち合わせが長く続くと、途中でおやつを振舞う、ということがよくありました。あまり長いこと会議をしていると集中力も途切れ、みんな「おばあちゃんのぽたぽた焼き」の個包装の裏に書いてある「おばあちゃんの豆知識」を熟読するばかりで、何も決まらない、なんてこともしょっちゅうでした。

こんな風に、包み紙に「豆知識」や「なぞなぞ」が書かれているお菓子はイギリスでも見つけることができます。おやつの時間でも、英語とイギリス文化を学べるのではと、私がたまに購入しているのがこの「ペンギン」チョコレートです。

例えばこんな「なぞなぞ」があります。

Why are Penguins good racing car drivers?
(なぜペンギンは、優秀なレーシングドライバーなのでしょうか?)

これ、わかりますでしょうか?

答えは

Because they are always in pole position
(なぜなら、ペンギンはいつも「ポールポジション」にいるから)

私は答えを見ても全然ピンときませんでした。

Pole=極地 

南極をSouth Pole 、北極をNorth Pole といいます。そしてpole positionとは、モータースポーツの「決勝レースのスタート位置」のことだそうです(ピンとこなかったのは私がスポーツにも疎いからかもしれません)。予選で良い結果を出していないと「ポールポジション」に立てないので、いつもPole(南極か北極)にいるペンギンは、優秀なレーシングドライバー、ということでした。

他の袋にもたくさんの「なぞなぞ」が書かれていますが、お恥ずかしいことに、意味がわかったのはたったこれだけでした。答えを見ても、辞書で調べても、全然ピンとこないものばかりで、これはもう「ペンギン」を一袋抱えて、イギリス生まれの方を質問責めにしないといけないようです。わかり次第またご報告をさせていただきます。

MOMOKO YASUI
ロンドン在住編集・ライター。1983年生まれ。男性ライフスタイル誌、美術誌、映画誌で計13年の編集職を経て2018年渡英。英語のプレスリリースを読むのに膨大な時間がかかって現在、仕事が非効率。


Illustration=Norio


"Do you have a fiver?"って?

「jaywalking苦手?」と聞かれ、何も言えなくて…

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