英語力ゼロでも、レストランでスマートに振る舞うための6フレーズ【英会話レッスン】

35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者。「その英語力でよく来たね(笑)」と日本人含め各国人からお叱りを受けつつ、覚えたフレーズの数々。下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。「人のEnglishを笑うな」第42回!  

私が渡英1年で学んだ本当に使うフレーズ

来月、日本から元上司がロンドンへやってくることになりました。普段はどこにいっても大抵ジェスチャーと単語で乗り切るので、今だに私の英語力はほぼゼロではありますが、それでも少しは上達したところを見せたい、と見栄をはってしまうのが人間というものです。そのために、ここに英語力ゼロでも、レストランでスマートに振る舞うために最低限必要なフレーズをおさらいすることにします。

1 . 「2名分の席はありますか?」⇒Do you have a table for two people?

予約なしでレストランに入る場合にはまず入り口でこう聞きます。

しかしよく見ていると皆さん、“table for two”だけだったり、指で人数を示すだけで一言も発さない人も多くいます。話さなくてもこれを笑顔で行えば、連れに「こなれている感じ」をアピールできるかもしれません。

2.  「(無料の)お水をください」。⇒Tap water please

席につき、メニューを渡された時点で「飲み物はどうするか?」と聞かれます。「メニューをこれから見るんだから決まってないよ」といつもイライラしていたのですが、これは「何か頼む前にお水はどうしますか?」という質問にほぼ近く「水を頼むなら炭酸水にするか、炭酸抜きにするか」も暗に聞いています。

渡英当初は“still water please(炭酸抜きください)”とずっと言っていたのですが、そうすると新しいボトルの水をあけられてしまい料金がかかってきます。「海外は水にもお金を払うものなんだ」と思いこんでいましたが、実はそうではなく、無料の水が欲しければ“tap water please”と言えばよかったのです。“tap” は「水道」のことで、こう言うとグラスやボトルに入った「水道水」がやってきます。お腹が弱くて海外の水に心配がある方の場合は”still water”または”sparkling water”の注文でいいかと思います。

3.   「何が入ってますか?」。⇒What does it contain?

英語力ゼロは、英語のメニューを見てもピンとこないことが多いのでその場合は、じっくり時間をかけてひとつひとつの単語をグーグル翻訳で調べるより、こう聞いた方が早いのです。特にイギリス料理のパイや、世界の人気メニュー”dumplings(餃子)”など、中に何か入っているような料理は、こう聞けば「こっちはベジタリアン向け、こっちは肉、こっちは魚」と難しい固有名詞を出す前にざっくり方向性を教えてくれることが多いのです。単語力、聞きとりに不安があっても、どれが美味しそうかは判断できます。

4. 「このお皿をさげてもらえますか」。⇒Could you take away the plate?

ただし「食べきれなかったので持ち帰りたいのですが」の場合にも”take away”を使います(その場合は”Can I take it away to my home”「これを家に持ち帰ることはできますか?」と聞きます)。「え?下げていいの?それともこの残ったの持ち帰りたいの?」と以前ウエイターさんを混乱させてしまったことがあったので注意が必要です。すべてのお皿を下げてもらいたい時は“Could you clean the table?”を使います。

5.「お会計をお願いします」⇒ Bill please

アメリカ英語の“check please”でも通じますが、イギリス英語では請求書のことを“bill”と言います。この発音が悪く「ビール」が出て来たことは幾度となくあります。

6.「お会計別々にできますか?」⇒ Can we pay separately?

イギリスはカード社会なのでクレジットカードで払う場合でもお会計を別々にできます。「はい、できますよ」と言われたら“I am going pay £20(わたしは20ポンド 払います)”と言えば、その分は自分のカードで、残りの分はもう一人のカードで支払えます。“separately”でなく、“individually(ひとりひとりで)”を使うこともあります。渡英当初はこれらの単語がまったく出てこず、“divide bill(請求書を割れ)”と繰り返してまったく通じず埒が明かなかったことがあります。

結局“please”が一番大事

このようにまとめましたが、結局誰かにものを頼む時は、とにかく“please”をつけることが一番大事かと思われます。ロンドンでは道でちょっと肩が触れただけで「ごめんなさい!」と目を見ていうような街です、丁寧であることが、時に英語が話せるよりも大事、なんて場合もあるのです。普段英語が苦手なので発する単語を最小限に済まそうとしがちですが、“One more beer”という注文の仕方と、“One more beer please”では印象が全然違います。下手でもなんでもちゃんと「お願いします」が言えていればウエイターさんだって悪い気はしないのです。ウエイターさんに親切にしてもらえば、元上司の旅の印象もよくなり、こちらの株だってちょっと上がるかもしれません。

MOMOKO YASUI
ロンドン在住編集・ライター。1983年生まれ。男性ライフスタイル誌、美術誌、映画誌で計13年の編集職を経て2018年渡英。英語のプレスリリースを読むのに膨大な時間がかかって現在、仕事が非効率。  

Illustration=Norio