ヒザ、スタンス幅、つま先角度…パッティングアドレスの正解は? ~大本プロのパターレッスン⑦

ゴルフでは、「パッティングが全ストローク中の約40%を占める」という話がある。たとえば1ラウンド100打の人は、40回もパターを使っている計算だ。18ホールでこんなに使う番手は、ほかにない。パッティングの向上がスコア改善に直結すると言われるのも、素直に頷ける話だ。では、どうやったら上達するのだろうか。2018年PGAティーチングプロアワード最優秀賞を受賞した大本研太郎プロのレッスン7回目。


"ゆとりがある"状態でアドレスを!

今回は、パッティングのアドレスにおける、腰から下の足の部分について見ていきましょう。

まずは、ヒザから。ヒザは、やわらかくとも、硬くとも考えません。どちらかを考えると、過剰にやわらかくなったり、硬くなったりしてしまいますから。目指すのは、歩いているときのヒザです。歩いているときは、ヒザをやわらかくとも、硬くとも考えませんよね。歩くときのバランスをイメージしてください。"ゆとりがある"状態と言ったほうがいいかもしれません。これには、前回(腰を反ってお尻を突き出すスタイルはダメ!)お話しした、片手、片足ずつ、セットアップに入る方法や、アドレスで足をパタパタさせてみる方法も活用できます。歩くときのヒザの状態で、アドレスに入ることができます。

次はスタンス幅。これには、正解はありません。ただ、人間は骨盤の幅くらいで立つと、バランスがいちばん良くなります。たとえば、手押し相撲を思い浮かべてみてください。たいてい、骨盤の幅くらいでスタンスを取りますよね。安定しますし、出力も出しやすく、柔軟性もあります。この幅を基本にして、自分に合うスタンスを見つけるのがいいでしょう。

自分に合うスタンス幅を見つけるには、いろいろな幅で、何球か打ってテストしてみるといいと思います。これはショットでも同じです。パッティングであれば、どれがいちばん入る確率が高いか。ショットならば、いちばん再現性が高いものを見つけていきます。

スタンス幅が決まれば、つま先の角度はどうでしょうか。プロを見ても、開いて逆ハの字にしている人もいれば、真っすぐな人もいますし、ハの字の人もいたりします。私は、軽く逆ハの字に開いた状態がいいと思っています。このほうが下半身が安定します。歩いたときにつま先が開く人は、広めに開いていいと思いますし、あまり開かない人でも、真っすぐ、もしくは、軽く逆ハの字に開いたほうがいいでしょう。

最後に、重心の話です。重心は、前重心でも後ろ重心でもなく、土踏まずに来るようにしてください。人は、前重心だと、手は後ろに行こうとしますし、後ろ重心だと、手は前に行こうとします。転びたくないから、バランスを取ろうとするわけです。これはつまり、バランスが取れた状態になって初めて、クラブを振ったり、パターをストロークしたりする余裕が出てくるということでもあります。土踏まず重心にすれば、体がいちばん安定して、スムーズに動いてくれます。

続く

大本研太郎
1974年生まれ。PGAティーチングプロA級。2012年、パターレッスン専用スタジオ「パットラボ」を開設。以来、とくにパッティングの研究とレッスンに熱心に取り組み、全国からプロを含めて多くのゴルファーが指導を受けにやってきている。2013年には、「GPC恵比寿」(東京・渋谷。パットラボも併設)をオープンさせ、ヘッドプロを務めている。2018年、PGAティーチングプロアワード最優秀賞受賞。
GPC恵比寿
住所:東京都渋谷区恵比寿1-15-6 OAK2ビル5F
TEL:03-6409-6793 
営業時間:平日10:00~22:00、土・日・祝日9:00~21:00
休み:火曜
https://www.gpc-ebisu.com/


Text=柴トシユキ Photograph=Getty Images


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