「24時間仕事バカ!」に捧げる 25時の着こなし講座


 ネクタイを結ぶ本当の意味 

シャツ¥24,150(フィナモレ/ワインレーベル フォー シップス 銀座店 TEL:03-5524-2975) ネクタイ¥11,550(ブルックス ブラザーズ/ブルックス ブラザーズ ジャパン TEL:03-3403-4990) スーツ¥189,000(ベルベスト フォー バーニーズ ニューヨーク/バーニーズ ニューヨーク銀座店 TEL:03-3289-1200)
http://m.shipsltd.co.jp/
http://www.brooksbrothers.co.jp/
http://www.barneys.co.jp/

まずはその起源から言及しよう。諸説あるなか、いちばん有力な説が以下になる。
 17世紀後半神聖ローマ帝国を舞台として1618~1648年に戦われた、「最後の宗教戦争」であり「最初の国際戦争」と言われる「三十年戦争」の時である。クロアチアの騎兵部隊の兵士たちは、彼らの愛する妻や恋人たちから無事と活躍を祈って贈られたスカーフを首に巻いていた。それを見たルイ14世がファッション的な興味を示し、取り入れたというのが一番有力な説という。ちなみに、フランス語でネクタイ=クラバットと呼ぶが、クラバットとはクロアチア兵という意味になる。

 今年で4年目となる「クールビズ」。政府に推奨されながらも、さらに実際問題非常に暑い日本の夏にも関わらず、ネクタイというアイテムが滅亡しないのはなぜだろう。そこには美的な価値があるからに違いない。シャツのボタンを隠し、体の縦のラインを強調するだけでなく、味気ないスーツとドレスシャツに、色と異なる質感を添えることで豪華で贅沢な感じを出してくれるのだ。これは料理の世界と似ている。立体的に盛り合わせし、そのトップに色が添えられてある料理ほど、豪華で美味しそうではないか。

 ゲーテがおすすめするネクタイは、クラシックな柄のもの。奇抜なものは避けよう。ストライプかソリッド(無地)か小紋、チェック、ドットのように、当たり前のネクタイを選ぶのが一番である。そこに時代、季節に合った配色を楽しめばいいのである。奇抜な柄やキャラクターもののネクタイもいいが、ビジネスの場では必要ないだろう。そして、忘れてはいけないのは、立体的にネクタイを結ぶこと。襟の角度に合わせ、ノット(結び目)を変える。レギュラーカラーのシャツにはプレーンノット、ワイドスプレッドカラーにはセミウィンザーノットという具合に。さらに結び目には、ディンプル(えくぼ)をつけ、結び目はやや前に突き出すような角度に整え、ネクタイの縦のラインが横から見るとアーチを描くように調整することが大切。これによって立体感は強調され、美味しいスーツスタイルが完成するのだ。

名言「ネクタイはそれをしめている人より一歩先に部屋に入ってくる」
エリザベス女王のデザイナーとして活躍した、ハーディ・エイミス卿によるお言葉。スーツを着こなす人の印象は、まずネクタイから始まる。ゆえに、ネクタイ選びを軽んじてはいけないということだ。