世界で一台の22億円「イオタSVR」も!ランボルギーニの祭典~吉田由美の世界のクルマ見聞録⑪

女性カーライフエッセイスト・吉田由美は、日本列島だけでなく世界中のさまざまな国にひとりで飛び、クルマの最先端を肌で感じ続ける"現場主義者"である。ゲーテWEBでは『吉田由美の"世界のクルマ"見聞録』と題し、彼女が実際に現地に出向き「見て、聞いて、乗って、感じた」ことを独占レポート。第11回は11月25日、大阪の赤レンガ倉庫にて行われた「Lamborghini day Japan 2019(ランボルギーニ・デイ・ジャパン2019)」について。


約4億円の「チェンテナリオ・ロードスター」が展示

2019年11月25日、大阪の赤レンガ倉庫にて「Lamborghini day Japan 2019(ランボルギーニ・ディ・ジャパン2019)」が開催されました。

このイベントは昨年、横浜で開催されたイベントの大阪版。イベント自体は今年で4年目とのことですが、一年はあっという間です。昨年は自宅から近いこともあり、メイン会場である「横浜スーパーファクトリー」からパレードのスタート地点である横浜・みなとみらいまで移動して取材しました。

そして今年は、場所を関西に移して大阪の赤レンガ倉庫「GLION MUSEUM」。

雰囲気のあるレンガ倉庫前には、新旧、魅力的なランボルギーニが展示され、テンションが上がります。

まず、真っ先に目についたのは世界限定20台、そのうち日本には2台というワンオフモデル「チェンテナリオ・ロードスター」。残念ながらすでに売却済みのオーナーカーです。シリアルナンバー「1/20」の刻印。ボディカラーはメインが赤、ポイントに白があしらわれて日本風。お値段は約4億円というウワサ。

通路を挟んで反対側にはパリダカに出場した「LM002」。ドライバーの名前が記されています。これはほぼ現車保存でタイヤもオリジナルだそう。よく見るとタイヤのふちが盛り上がっています。ほかにも「カウンタック」やら「ウラッコ」「イスレロ」「ハラマ」「カウンタック」「ディアブロ」「ムルシエラゴ」など歴代のモデルの数々。しかし個人的にはグリーンの「ミウラ」が好き。

史上最も値段が高いランボルギーニ、22億円の「ミウラ(イオタ)」も‼

屋内に入ると、‘史上最も値段が高いランボルギーニ’と呼ばれる「ミウラ(イオタ)」が展示されています。そのお値段はなんと22億円!「イオタ」と言えばスパーカーブームの時に話題になりましたが、そもそも1台しかなかった「イオタ」は消失し、リアルイオタは世界に存在しません。しかし「イオタ」を熱望するオーナーさんたちの声によって「SVJ」が誕生。その中でも世界で1台しかない「SVR」がこれ。特徴は金色のBBSホイール、リアのフェンダーなどをアウトモビルランボルギーニの当時の板金工が叩き出して作ったものだとか。その中でも貴重なシリアルナンバー「3781」。こんな貴重な車が日本にあることに驚きます。傍らには鑑定書なども展示されていました。

片岡愛之助さんの歌舞伎の舞で幕開け

そして、この日のメインイベントも凄かった!

お囃子で始まったステージは、片岡愛之助さんの歌舞伎の舞で幕開け。これにはイタリア本国から来ていたステファノ・ドメニカリCEO、FABでもお世話になっているカティア・バッシCCO(チーフ・マーケティング&コミニュケーション オフィサー)、アジア太平洋地区CEOのマッティオ・オルテンツィ氏、デザイントップのミィティア・ボルケルト氏も大興奮!

この日、お披露目されたのは今年のペブルビーチ・コンクール・デレガンスで初公開された2台の「アヴェンタドールSVJ63ロードスター」と、「ウラカンEVOスパイダー」をランボルギーニのデザイン部門「チェントロ・スティーレ」とカスタマイズ部門「アドペルソナム」が日本の伝統芸能である「歌舞伎」からインスピレーションを受けて手掛けた3台の日本限定バージョン。

中でもステージ中央に展示されていた「アヴェンタドールSVJ63ロードスター」のエクステリアは歌舞伎の隈取りをデザインしたもの。白のボディカラーに赤と黒のラインが歌舞伎風。シートやドア内側のトリムは扇子柄。こうやって見ると、ランボルギーニ独自のカーボン「フォージドコンポジット」柄も和風に見えます。

プレゼンテーションの後にはインタビューが行われましたが、デザイントップのボルケルト氏は、インタビューの前には壁紙に紙のテープをちぎって車の絵を描いていました。ここで使用しているのは1970年代に作られたという車のデザインのためのテープで、日本製だそう。

また、「カブキ・エディションはイタリアの素材を使って歌舞伎からインスピレーションを受けたアート作品です」と言いながら、さらさらと画用紙にクルマの絵を書いていました。

すると驚くサプライズ。画用紙に書いていた絵は私へのプレゼントだったのです! 実は、ボルケルト氏とは約半年ぐらい前にイタリアで行われた「FAB」というランボルギーニの女性向けイベントの際にお会いしていましたが、まさか……。しかも私の名前を漢字で「由美」と書いてくれるという。これはボルケルト氏のリクエストですが、私が紙に書いた文字を見ながら書いてくれましたが、なかなか漢字もお上手。漢字をグラフィックとして捉えているのです。貴重なものとなりました。

さらに完成後は、ボルケルト氏のスマホでも記念撮影し、バッチリボルケルト氏のInstagramにもアップされていました。これもまた嬉しいサプライズ。

ランボルギーニの販売台数は売れに売れている「ウルス」の販売に伴い、右肩上がり。2019年は日本国内で650台を販売予定とのことです。ランボルギーニにとって日本は世界第2位の市場で、ランボルギーニの女性オーナーは9%とのこと。ランボルギーニにはまだまだ伸びしろがありそう。

Yumi Yoshida
岩手県生まれ。カーライフ・エッセイスト。自動車評論家(日本自動車ジャーナリスト協会理事)。短大時代からモデルを始め、国産メーカーのセーフティドライビングのインストラクター経て「カーライフ・エッセイスト」に転身。クルマまわりのエトセトラについて独自の視点で自動車雑誌を中心に、テレビ、ラジオ、web、女性誌など広く活動中。3つのブログを展開し、中でも「なんちゃってセレブなカーライフ」は、ピーク時で1日約20万アクセスを誇る。持っている資格は、普通自動車免許、小型船舶1級、国内A級ライセンス、秘書検定、ECO検定、カラーセラピー。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)理事。日本ボートオブザイヤー選考委員。