ドイツの巨大ショールーム「BMWワールド」初訪問! ~吉田由美の世界のクルマ見聞録⑤

女性カーライフエッセイスト・吉田由美は、日本列島だけでなく世界中のさまざまな国にひとりで飛び、クルマの最先端を肌で感じ続ける"現場主義者"である。ゲーテWEBでは『吉田由美の"世界のクルマ"見聞録』と題し、彼女が実際に現地に出向き「見て、聞いて、乗って、感じた」ことを独占レポート。第1回第2回はランボルギーニ、第3回はマツダ、第4回はBMWを取り上げたが、今回も前回に続き、BMW。ドイツ・ミュンヘンのショールーム「BMWワールド」を訪れた際のレポートをお届けする。


BMWのお膝元へ

こんにちは。カーライフ・エッセイストの吉田由美です。

以前、ドイツ ミュンヘンで行われた新型BMW「1シリーズ」の国際試乗会の話をご紹介しましたが、わずか1泊2日のミュンヘン滞在の中、実はもう一ヵ所行った場所がありました。

それはミュンヘンに到着した日のこと。宿泊するホテルにチェックインし、一息ついてそのまま「BMW Walt(別名BMWワールド)」へ。

ドイツ・ミュンヘンと言えばBMW本社がある、いわばBMWのお膝元。ほかにBMWの本社工場やBMWの博物館「BMW Museum(BMWミュージアム)」もありますが、残念ながら私が行った日は「BMWミュージアム」の休館日。というわけで、「BMWワールド」のみの見学となりました。

ちなみに「BMWワールド」とは、BMWグループの巨大なショールーム。ガラスに覆われた個性的な近未来系の建築物で、BMWグループの最新モデルが展示されていたり、簡単なBMWグループそれぞれのブランドヒストリーなどがわかるような展示と、お洒落なカフェやレストランがあります。一番の特徴は、ここで納車も行われること。フォルクスワーゲンでいう、「アウトシュタット」のようなものです。

そして今回は短い時間に効率的に見学できるよう、ガイドさん付き!

誕生60周年のMINIのブースを堪能

入り口を入ると、まずはずらっと最新のBMWが並んでいます。そして「MINI」ブランドのブース。MINIが誕生するきっかけとなった1957年から物語は始まっています。これはまだBMWグループになる前の話ですが、経済危機の時に作られた燃費を考えて作られたMINI。デザイン性と実用的な小さいサイズでありながら室内の広さも確保し、1台のMINIの中に28名が乗り込んだ記録を持つそう。そして1994年、BMWグループの一員となったわけですが、MINIは今年誕生60周年で、ブリティッシュグリーンの限定色を纏った60周年記念モデルが展示されています。また、グッズも可愛らしい。

パトカーにも使われている「i8」

続いて向かったのはBMWのエコブランド「iシリーズ」のブース。と言っても現在iシリーズには「i8」と「i3」しかありませんが、「i8」はBMWの他のモデルと全く違う作り方をし、ドイツではパトカーにも使われているとか。実は今回のドイツ滞在中にも1台目撃しました!

そして「i3」はBMW唯一のフルEVで、近々「iX3」や「i4」が登場するとのこと。そしてBMWは2023年までに全モデルに電動化モデルを。また、リサイクルも現在は製品の30%ですが、90%以上リサイクルできるようにするのこと。

そして私が大好きな「イセッタ」もあります!こちらはイタリア人のデザイアーが作り、冷蔵庫のように正面が横開きます。正面からクラッシュしたら屋根から外に出るのだとか。昔からそんなことまでしっかり考えられていることに驚きます。

ロールス初のSUV「カリナン」も展示

そしてロールスロイスのブース。ロールスロイスはBMWグループに入って19年。エンジンはミュンヘンで作っていますが、車のパーツなどはロールスロイスの故郷、英国グッドウッドで作られています。そうそう、昔、「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」を見に行ったとき、ロールスロイスの工場前を通りましたが、思わずそんなことを思い出したり。

「BMWワールド」のロールスロイスブースにはロールス初のSUV「カリナン」が展示されていましたが、ラゲッジルームのドアを開けるとピクニックも楽しめる屋根付きベンチに早変わり。ちなみにお値段はそのオプションだけで13000ユーロ~2万ユーロ。そもそもクルマが一台買える価格です。

160台の格納が可能な「カーホテル」

BMWワールドの2階には二輪車と、お洒落なカフェ。そして向かい側にオーナーに引き渡されるまさにその瞬間を見ることができます。オーナーは鍵を渡すと、建物内の特別なコースを何周でも走行可能だそうで、飽きるまで走ってもよし、そのままミュージアム見学に行っても良しだそう。

ここで納車されるクルマは、納車される前日までに、この建物の地下一階にある「カーホテル」と呼ばれる駐車場に運び込まれます。160台がここに格納することが可能です。まずは工場からローダーで届き、クルマ表面のポリッシュを取り、車両を確認し、カーホテルへという完全なオートマテックに行われます。

実は私、BMWの本社工場見学もミュージアムにもこれまで残念ながらご縁がありませんでしたが、次回は是非、行きたいものです。

Yumi Yoshida
岩手県生まれ。カーライフ・エッセイスト。自動車評論家(日本自動車ジャーナリスト協会理事)。短大時代からモデルを始め、国産メーカーのセーフティドライビングのインストラクター経て「カーライフ・エッセイスト」に転身。クルマまわりのエトセトラについて独自の視点で自動車雑誌を中心に、テレビ、ラジオ、web、女性誌など広く活動中。3つのブログを展開し、中でも「なんちゃってセレブなカーライフ」は、ピーク時で1日約20万アクセスを誇る。持っている資格は、普通自動車免許、小型船舶1級、国内A級ライセンス、秘書検定、ECO検定、カラーセラピー。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)理事。日本ボートオブザイヤー選考委員



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