これからのビジネスジェットはチャーターが主流になってくる!【注目ジェット3選】

パイロットのライセンスを持ち、国内外の航空事情に精通する航空ジャーナリストの坪田敦史氏が考える、超効率的ビジネスジェット利用術とは?


長距離は旅客機、短距離ではビジネスジェットをチャーター

これからのビジネスジェットは、移動距離によって使い分ける利用法がもっとも効率的だと坪田氏は言う。

「ビジネスジェットの購入を考えるのであれば、機体価格はピンキリですが、5億〜10億円からが相場となります。維持費は年間5000万〜1億円が最低ライン。ただ、購入費や維持費は、為替相場や燃料価格によって変動が激しいため、それらのリスク低減を考えると、複数の経営者でシェアする活用術も一理ですが、チャーターという考え方が主流になっています」

航空会社が本格的にチャータービジネスの展開を計画している点も裏付けになっている。

「ANAグループは、欧米でチャータービジネスを計画しています。日本から欧米への乗り入れは旅客機で、そこから先の地方都市へはビジネスジェット機をチャーター。そのように使い分けることで乗り換え時の混雑緩和やスムーズな移動を提供するというサービスです。プランはオーダーメイドとなり数百万円の価格帯が予想されます。

長距離はより快適性の高い旅客機を利用し、数時間の短距離ではビジネスジェットをチャーターする。贅沢でありながらも、そんな理にかなった使い方がお薦めです」


注目ジェット3選

ホンダジェット エリート
「航空業界が期待するのが『ホンダジェット エリート』。少人数での短時間飛行向きで、機体価格は約6億円ですが、デザインや燃費性能、航続距離等に優れ、多くのビジネスパーソンが利用しています。日本でも2018年内に購入者へのデリバリーが開始予定です」

※「ホンダジェット エリート」の機体写真は、最新型ではありません。また、3つの機体写真の比率は実際とは異なります。


ガルフストリームG550
「こちらの機体は飛行時間が5時間を超える長距離国際線向きです。東京からロンドン、ドバイ、ニューヨークといったビジネス都市に直行することができます。機内はベッドが設置できるなど、豪華な仕様のものもあります」

©丸紅エアロスペース


サイテーション・ソブリンC680
「飛行機で重要なのは、安全な運航実績がすでにあることです。その点から見て、販売、運航実績が豊富なのがこちらの機種。国内および、短・中距離の国際線用ですが、日本からアジア各都市への飛行可能な性能を持っています。機内も広いため、快適性も優れています」

©朝日航洋


Atsushi Tsubota
航空ジャーナリスト日本とアメリカのパイロット資格を保有。世界中で最新鋭航空機の取材活動を続ける。著書に『ヘリコプターの最新知識』(SBクリエイティブ)。


Text=木川誠子