【特集IR】マカオのIRで腕を振るう日本の鮨職人「IRは働き方も先進的」

統合型リゾート事業=IRを世界展開するメルコリゾーツ&エンターテインメント・リミテッド。マカオでの成功から、わずか十数年で急成長した企業の経営理念のひとつは、従業員を大切にする精神。メルコリゾーツの施設、シティ・オブ・ドリームスの鮨屋「Shinji by Kanesaka」 大隅 達さんが語る、IRで働く意義とは?

IRは世界基準の安心企業基盤はパートナーシップ

大隅 達さんは江戸前鮨の名店「鮨 かねさか」で腕を認められた鮨職人。6年前にマカオに渡り、シティ・オブ・ドリームスの「Shinji by Kanesaka」を任された。

「スタッフは鯵と鯖の見分けもつかない現地雇用。最初は戸惑うことばかりでしたが、毎晩みえるお客様もいて。単価が4万~ 5万円もする店なのに。嬉しいかぎりです」

住まいは閑静なリゾート地区。大隅さんのライフスタイルも激変した。

「日本では掃除から仕こみまで、1日中働きづめなのですが、こちらでは皿洗いなど、それぞれ担当があるから、料理人は板場に集中できます。食材も前日に直接届くので、河岸に行かずに済む分、家族と過ごせる。鮨職人らしくない生活ですが、人生においては必要な時間かもしれませんね」

すべてが合理的。衛生面も徹底している。日本から空輸される食材は頻繁に検査が行われ、マカオ政府の管轄下で厳しくチェック。食品の保存容器や味見用のスプーンにまで細かな規定があるという。

「IRは働き方も先進的。その世界基準が日本の食文化やおもてなしの精神と結びついたら、面白いことになるでしょう」


Toru Osumi
6年前にマカオに移住。「オープンしたての頃です。日本から空輸された食材検査の時、マカオ政府の人に、これは鯵です、これは鯖ですって、毎日説明していました。文化の違いを乗り越えて今があるのは確かです」  

Text=窪川寿子 Photograph=長尾真志