スコアがまとまる! アマチュアにおすすめなスタート前にすべき練習【プロキャディ出口の目⑭】

プロキャディの出口慎一郎氏がプロトーナメントの裏側で起きていることをロープの内側から独自の視点でレポートする連載「出口の目」。キャディを務めるプロのことはもちろん、ロッカールームでの他選手の会話や練習場で気になったこと、さらには選手たちのプライベートなことまで様々な切り口でプロゴルフの面白さを伝えていく!  


時間の正確さが強さの証!?

昨年は星野陸也プロやチャン・キムプロなどさまざまな選手のバッグを担がせてもらいました。今年も選手の力になれるよう尽力したいと思います。オフシーズンになると、私自身もゴルフをやる機会が増えます。オフシーズンの楽しみでもありますが、そこで改めて感じるのはスタートするまでの過ごし方の重要性です。もちろんプロのように試合ではないので、気楽にプレーできるわけですが、それでもいいスコアでは回りたいですからね。

コースに着いてからスタートまでに練習をする。多くのアマチュアの方も同じように過ごしていると思いますが、強い選手ほどこのルーティンが決まっているのです。スタート前に行う練習や時間などのルーティンは選手によって異なります。

片山晋呉プロの場合は、スタートの2時間前にコースに到着して1時間30分前から練習を始めるというのがほぼ決まっていました。今平プロなんかは短い部類の選手で練習は40分ほどです。時間の長さが良し悪しではなく、自分にとって決まっていることが大切なのです。日本人選手が時間にルーズという意味ではないですが、海外の選手は特に時間に正確だなと感じさせられます。年間を通して自分自身のコンディションを上げるためには、日々の行動が重要なのだと思います。

また、海外の選手と接して感じるのはコースに着いてからまず練習するのはパッティングなんです。日本人選手はまずレンジに向かうことが多いのですが、昨年のZOZOチャンピオンシップやその他の試合を見ていても、最初に練習グリーンでロングパット系を行い、そこからレンジでアプローチ系からはじめて、ショットはそこそこに。そして最後に練習グリーンに戻ってショートパットを行ってからスタートホールへ向かいます。これは、それだけパッティングを含めたショートゲームを重視している証拠です。

アマチュアの皆さんも一度騙されたと思って、パッティングから練習を始めてパッティングで締める方法を取り入れてみてはいかがでしょうか?

キャディという視点からアマチュアゴルファーの皆さんにアドバイスをするなら、やはり100ヤード以内のクラブをスタート前は重視して練習することをおすすめしたいですね。特に冬場は体も動きにくいので無理をして飛ばそうとしてもいいスコアにはつながりません。レイアップして残り100ヤードから勝負するといった攻め方を頭に入れてプレーすると大叩きがなくなってスコアがまとまりますよ。

Shinchiro Ideguchi
1983年生まれ。ディライトワークス所属。2013年よりプロキャディとして活動をスタート。プロキャディの世界では異色とも言える脱サラからプロゴルフの世界に飛び込んだ。昨年から星野陸也プロをメインにキャディを務め、今シーズンも星野プロを中心に比嘉一貴プロらのバッグを担ぐ予定。2017年には片山晋呉プロの専属キャディとして1年を通して戦い、これがプロキャディとしての大きな機転となった。その後メンタルトレーナーの資格を取得するなど、プロのより良いプレーを引き出すために様々な勉強を積んでいる。  

Composition=出島正登