パッティングのアドレスは、なぜ猫背が正解なのか? ~大本プロのパターレッスン②

ゴルフでは、「パッティングが全ストローク中の約40%を占める」という話がある。たとえば1ラウンド100打の人は、40回もパターを使っている計算だ。18ホールでこんなに使う番手は、ほかにない。パッティングの向上がスコア改善に直結すると言われるのも、素直に頷ける話だ。では、どうやったら上達するのだろうか。2018年PGAティーチングプロアワード最優秀賞を受賞した大本研太郎プロのレッスン2回目。


「猫背のように」の理由は、「背中をタテに動かすため」

前回の第1回目において、パッティングのアドレスでは、「背筋をまっすぐ」ではなく、猫背のように「丸く」するのが正解で、パッティングの上手なツアープロのほとんども、そのようにしているとお伝えしました。

そして、その理由は「背中をタテに動かすため」であると。「丸く」して、「タテに動かす」とは、どういう意味なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

まずは、従来の教えについて。胸を張って、「背筋をまっすぐ」にしてアドレスしたとします。実際にやってみてもらってもいいのですが、この場合、背中や肩は、背骨を軸として、地面に対して水平に近い方向、つまりは「ヨコ」に動きがちになります。

さらに、パターを持ってこの動きをすると、自然とフェースが開いたり閉じたりしてしまうことがよくわかってもらえるはずです。これでは、いくらストロークをストレートにしようとしても、無理が出てきてしまいますよね。どうしても、パッティングの安定感が損なわれることにつながってしまうわけです。

では、猫背のように、肩甲骨から肩にかけての部分を「丸く」して構えたとしたら、どうでしょうか。はい、もうおわかりですね。「丸く」している背中の上部や肩は、地面に対して垂直に近い方向で動かしやすくなります。これが、「タテに動かす」という意味です。

さらに、パターを手にして背中や肩を動かしてみると、自然とストロークがよりストレートに近くなり、フェースの開閉も少なくなります。自ずと、パッティングに安定感が出てきそうなのが、わかりますよね。パッティングの上手なトッププロたちも、この効果を求めて、背中の上部を「丸く」しているというわけです。

でも、じつは、猫背のように背中の上部を「丸く」するだけでは、まだ完璧ではありません。パッティングストロークをよりストレートにし、フェースの開閉を減少させるためには、「丸く」することに加えて、もう一つ、重要なポイントがあります。それは、「上半身に頭がしっかりと乗っている」状態になっているかどうかという点です。またまた、謎の言葉が出てきましたね。「頭が乗っている」というのは、いったいどういうことなのでしょうか。そして、なぜ「頭が乗っている」ことが、パッティングの向上につながるのでしょうか。次回、わかりやすく解説していきたいと思います。

続く

大本研太郎
1974年生まれ。PGAティーチングプロA級。2012年、パターレッスン専用スタジオ「パットラボ」を開設。以来、とくにパッティングの研究とレッスンに熱心に取り組み、全国からプロを含めて多くのゴルファーが指導を受けにやってきている。2013年には、「GPC恵比寿」(東京・渋谷。パットラボも併設)をオープンさせ、ヘッドプロを務めている。2018年、PGAティーチングプロアワード最優秀賞受賞。
GPC恵比寿
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Text=柴トシユキ Photograph=鈴木克典