【ウェストバンク】隈 研吾、マイケル・シプケンスが手がける超豪華レジデンスが誕生!

建築業界で注目を浴びる、ふたつのコラボが日本で実現! ひとつは隈 研吾氏、もうひとつは新進気鋭の建築家マイケル・シプケンス氏だ。そのふたりとタッグを組む、ウェストバンクCEOが日本にこだわる理由を探った─。


日本の美意識を感じる、木材を活かした設計

北米を中心に複合施設開発を手がけているディベロッパー、ウェストバンクのCEOを務めるイアン・ガレスピー氏。一方、新国立競技場の設計など、国内外で活躍する建築家・隈 研吾氏。この両者のコラボに世界が注目している。

ウェストバンクの拠点であるバンクーバーでは「Alberni by Kengo Kuma」が建設中。188戸の住居やレストランなどが入る42階建て高層タワーで、建物全体が曲線を描く斬新なフォルムが特徴だ。日本では東京・北参道に富裕層向けレジデンス「THE KITA」が誕生。

ブロンズカラーのルーバーを積み重ねたようなファサードや、木材の温もりが伝わるロビーや住居に、日本独特の美意識が感じられる。

「日本の建築は細部の造りが繊細で丁寧。職人の意識が高く、木材を使う技術にも優れています。でも、保守的に感じることも多い。日本と欧米の個性が融合すれば、より刺激的な建物が生み出せるのでは」とイアン氏は話す。

さらにイアン氏は、若手建築家マイケル・シプケンス氏ともコラボし、東京・青山にレジデンス「THE AVIOR」を進行中。

「マイケルは父がオランダ人、母が日本人。西洋建築の重厚感と和の柔らかな空間作りの技術がナチュラルに融合しています」

日本、そして世界の建築を魅力的にするために、イアン氏のボーダレスな挑戦は続く。


Ian Gillespie
1961年生まれ。'92年に不動産開発事業を行うウェストバンクを設立し、オフィス、レジデンス、ホテル、大規模複合施設など、さまざまな分野の物件を手がける。


KENGO KUMA
1954年生まれ。'79年東京大学大学院工学部建築学科修了。木材を巧みに使うデザインが高い評価を集め、日本建築学会賞受賞('97年)、アメリカ建築家協会ベネディクタス賞(同年)など、数々の賞を受賞している。


Michael Sypkens
2013年に隈研吾建築都市設計事務所に所属。隈 研吾氏に学んだ後、2017年にOSO建築事務所を設立した。


Text=川岸 徹 Photograph=岡村昌宏(CROSSOVER)