19年総括と、話題の映画『フォードvsフェラーリ』について!~吉田由美の世界のクルマ見聞録⑬

女性カーライフエッセイスト・吉田由美は、日本列島だけでなく世界中のさまざまな国にひとりで飛び、クルマの最先端を肌で感じ続ける"現場主義者"である。ゲーテWEBでは『吉田由美の"世界のクルマ"見聞録』と題し、彼女が実際に現地に出向き「見て、聞いて、乗って、感じた」ことを独占レポート。第13回は2019年の総括と、来年公開の話題の映画『フォードVSフェラーリ』について!


周年記念ラッシュのスポーツカー  

気が付けば2019年最後の「ゲーテ」のコラムとなりましたが、今日は12月24日クリスマスイブ。

というわけで、ちょっとクルマ絡みのおめでたい話で2019年を締めくくりたいと思います。

自動車が誕生して以降、現在までに国内外の自動車メーカーからたくさんのモデルが販売されていますが、長年続いているモデルもあれば、ひっそり姿を消したモデルもあります。そんな中2019年は、「〇〇周年記念」ということでお祝いされたクルマが多数ありました。

ざっと見ても思い浮かのは、日野自動車100周年、アバルト70周年、「日産 スカイラインGT-R」50周年、「日産 フェアレディZ」50周年、「マツダ ロードスター」30周年と、スポーツカーモデルのお祝いが多かった年。今年開催された「東京モーターショー2019」ではGT-R50周年記念車「GT-R 50th Anniversary」と1970年にアメリカのレースで優勝した「Datsun 240Z BRE」のデザインを現代風にアレンジしたフェアレディZ50周年記念車「フェアレディZ 50 th Anniversary」を公開していました。

「マツダ ロードスター」は30周年を記念するイベント「ロードスタ― 30th Anniversary」を広島県三次市にあるマツダの三次自動車試験場での開催。直前に日本列島を襲った台風被害のため、参加を見送ったオーナーさんも多かったようですが、それでも全国から2000台以上のロードスターが集結し、30周年を祝ったとか。スポーツカーは、みんなに愛されているんですね。

  フェアレディZ50周年記念車「フェアレディZ 50 th Anniversary」  

映画  『フォードvsフェラーリ』  

そしてスポーツカーと言えば、スポーツカーの代名詞的存在「フェラーリ」の映画が年明け早々に封切りとなります。その名も『フォードvsフェラーリ』。

1966年のル・マン24時間レースでの実際に起きた話。

「フォード」も「フェラーリ」も現在でもル・マン24時間レースには参戦はしていますが、メーカーというよりプライベーターで参戦しているという感じ。しかし1966年はガチンコメーカー同士の対決だったようです。

実は少し前にこの映画の試写会が開催されましたが、私はそこでトークショーに出演させていただきました!

フランスにあるサルト・サーキットで開催される「ル・マン時間レース」には2、3度取材で行ったことがありますが、その時の悩みは、24時間レースの取材の仕方。24時間ずっとレースは行われていますが、いつ睡眠を摂ったらいいかがわからないのです。現地時間16時に始まるル・マン24時間レースは1年で昼間が一番長い夏至に近い週末に開催されます。

私が行ったときはトップカテゴリーのLMP1にアウディ、プジョーなども参戦し、今より華やかでした。

当時はルマン24時間の期間だけ営業されるという「エルメス」や「ロレックス」の直営店がサーキット内にあり、そこでしか購入できないオリジナルネクタイやハンカチなどが販売されていました。さすが世界中からお金持ちが集まる世界的な自動車レースです。限定品はもちろん、それ以外の高価なアイテムもたくさん売れていたそう。私もお土産に何枚か購入しました。とはいえ、わずか3日間のためにお店を構えるのは大変だということで、確か無くなってしまったと聞いた記憶があります。F1も凄いとはいえ、そのレースのためにエルメスやロレックスの直営店が営業するのはさすがにルマンだけ。

2016年にフォードは日本から撤退してしまいましたし、フォードとルマンとはあまりつながりを感じられませんが、そんなこととがストーリーがあったのですね。

ちなみにストーリーは見てからのお楽しみということで。

私がトークショーご一緒させていただいた『オクタン』の堀江史朗編集長は、『フォードVSフェラーリ』の翻訳監修もされていたそうなので、いろいろな「ここだけ話」を聞き出しましたが、トークショーで話そうと思って忘れちゃった話。『フォードVSフェラーリ』、実は作られたアメリカでは『フォードVフェラーリ』で「VS」ではないそう。そして欧州では『ル・マン66』。欧州ではルマン24時間レースの認知度が高いため、このタイトルだと思いますが、日本ではル・マン24時間レースの認知度よりメーカーの認知度のほうが高いため、『フォードVSフェラーリ』になったようです。タイトルの決め方、重要ですよね。

ちなみに映画『フォードvsフェラーリ』の公開は1月10日から。

ハラハラドキドキの2時間33分、ぜひ皆さんも映画館で迫力のあるスクリーンでご覧くださいませ。

というわけで皆様、2019年はありがとうございました。良いお年をお迎えください!

そして2020年もよろしくお願いいたします。


Yumi Yoshida
岩手県生まれ。カーライフ・エッセイスト。自動車評論家(日本自動車ジャーナリスト協会理事)。短大時代からモデルを始め、国産メーカーのセーフティドライビングのインストラクター経て「カーライフ・エッセイスト」に転身。クルマまわりのエトセトラについて独自の視点で自動車雑誌を中心に、テレビ、ラジオ、web、女性誌など広く活動中。3つのブログを展開し、中でも「なんちゃってセレブなカーライフ」は、ピーク時で1日約20万アクセスを誇る。持っている資格は、普通自動車免許、小型船舶1級、国内A級ライセンス、秘書検定、ECO検定、カラーセラピー。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)理事。日本ボートオブザイヤー選考委員。


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