古閑美保の常時100切りレッスン ~アイアン編③ 下半身の使い方~

常にスコア100をオーバーしないように! ツアー通算12勝を誇り、2008年賞金女王に輝いた、 あの古閑美保プロに聞いてきた。ツアープロとしての豊富な経験に加えて、 引退したからこそ見えてきたアマチュアが上達しない原因を、 シチュエーション別に披露。 "コガミホ流"を会得し、常に100は叩かないようにしたい。アイアン編第3回!


右足で地面を蹴れば、クラブは勝手に上から入る

〝ワキの締め〞という上半身のポイントを踏まえて、次は下半身の意識すべきポイントを学ぶ。スイングの主役はあくまでも下半身だと古閑美保先生は言う。

編集部 右ワキを締めることを意識すると手でクラブを下ろしちゃいそうです……。

古閑 それは絶対にダメ。右足を意識してみてください。右足で地面を蹴る動きがポイントになります。下半身の動きに上半身が引っ張られるイメージです。

編集部 〝蹴る〞とは具体的にどういう動きですか?

古閑 地面を踏む感じですかね。蹴る時に右足(右膝)が前に出るような蹴り方はダメです。地面を蹴りながら左に体重を乗せていく感覚です。

編集部 左に体重を乗せていくことが大事なんですね。

古閑 そうです。ただ、左サイドでそれを受け止めることも大切なこと。身体が左サイドに流れてしまうと、フェースが開いたり、閉じたりしてしまいます。これもイメージの話になりますが、下ろす力と受け止める力を身体の正面でぶつけ合う感じです。

編集部 すると打ちこめるインパクトになるということ?

古閑 はい。私はあまり細かいことは基本的に考えないほうで、上半身ではワキの締め、下半身は右足の蹴りを意識しているだけです。あとは、フォローをできるだけ長くすること。では、詳しく説明しますね。


ダウンスイングで、右足と左足をくっつける

右足で地面を蹴ることで、下半身の動きに上半身が引っ張られてクラブが下りてくる。上半身の動きだけでクラブを下ろそうとすると手打ちになってしまう。そのため、下半身をスイングの主役にすることで、反復性の高いダウンスイングが可能になるのだ。

【古閑先生のNGイメージ】

地面で右足を蹴る時に右膝が前に出るような蹴り方だと、ダウンスイングでクラブが寝てしまう。結果、上から打ちこむことができない。


【古閑先生のOKイメージ】

右足で地面を蹴り左サイドに体重を移動させる。右膝を左膝に寄せていくイメージで地面を蹴ると、インパクトで力を集約させられる。


下ろす力と左足の壁で喧嘩させる!

ダウンスイングでクラブを下ろす力と左サイドの壁でその力を受け止めることが、理想のインパクトを生みだすために必要なこと。左サイドに流れてしまうと、力が逃げてしまうので、番手どおりの距離を出すことができない。重いものを押せる形を目指そう。

力をぶつけ合うイメージ。左の壁という言葉がよく使われるが、クラブを下ろす力を受け止めるという意味。古閑先生の場合、左の壁を作りながら腰をしっかり切っていくので、右足の前でインパクト可能。


Direction&Text/出島正登 Photograph/小林 司 Cooperation/カメリアヒルズカントリークラブ


古閑美保の常時100切りレッスン ~アイアン編②~


古閑美保の常時100切りレッスン ~アイアン編①~


古閑美保の常時100切りレッスン ~ドライバー編まとめ~


古閑美保
古閑美保
1982年熊本県生まれ。プロ転向は2001年で、ツアー通算12勝を上げている。’08年には賞金女王に輝くなどツアーの中心選手として活躍していたが、’11年に突然の引退表明。現在はバラエティ番組に出演するなど、多方面で活躍している。’17年に男子プロゴルファーの小平智選手と結婚し、妻として夫を支える。今でも女子ゴルフ界の姉さん的存在。
気になる方はこちらをチェック