アストンマーティン寺嶋正一のモノ語り「モノに負けない自分であるために一流の世界に身を置く」

モノには自分の可能性を広げる力がある。そこでアストンマーティンジャパン代表である寺嶋正一さんに、"一流のもの"を身につける意味についてうかがった。


気分を上げてくれるグローブ・トロッター

ラグジュアリーという言葉は、ただ単にリッチなことではない。その本質を知るのがアストンマーティン ジャパン代表を務める寺嶋正一氏だ。

「気分が上がるモノを手に入れるということは、それにふさわしい振る舞いが自身にも求められます。アストンマーティンというクルマは、世界で最も美しいクルマを作るメーカーであり、オーナーになることによって、あらゆるシーンで美しい所作やコーディネイトが求められます。それによって気が引き締まりますし、ジェームズ・ボンドのような男になれるように努力する気持ちも湧いてきますよね(笑)」

そう語る寺嶋氏が、気分を上げるモノとしてセレクトしたのがグローブ・トロッターのトラベルケース「エアロ」である。

グローブ・トロッターを象徴する素材、ヴァルカン・ファイバーに着想を得た「エアロ」は、クラシックなデザインに、ロケットなどに使用されるカーボン・ファイバーで独自に開発した革新的なトラベルケース。アストンマーティンとコラボレーションした特別仕様の「エアロ」が付属する、スポーツカー「ヴァンテージ」のカーボン・エディションの発売も予定されている。

「アストンマーティンとグローブ・トロッターは共通点も多く、『エアロ』は、クルマにも使われているカーボン・ファイバーを採用することで、より世界観に親密さが生まれました。今、プロトタイプを使用していますが、ブランド初となる4輪ホイールは想像以上に機能的です」

自分の気持ちを上げる必要性があると感じた時には、まったく異なる世界に身を置くという寺嶋氏は、ハードコアバンド「Numb」のライヴに定期的に行くことで、スタックしている思考を一度、壊すという。

「対極の世界に身を置くことは、私にとって一番手軽なリセット術。ただし、クルマもモノも音楽も一流のモノに触れることが大切なのです。異なる一流の文化を対比するには、柔軟性と多様性も必要ですし、それが英国らしさ、とも言えますから」

男なら誰もが憧れる本物を知る寺嶋氏を上げるのは、上質なモノにふさわしい自分でありたいという、自身を鼓舞するモチベーションなのかもしれない。

Shoichi Terashima 
1970年東京都生まれ。'94年にアストンマーティンのディーラーであったアトランテック商事に入社。アジア地域のアフターセールスマネージャー、オペレーションズマネージャーなどを歴任し、2015年1月より現職。 


Direction=島田 明 Text=いとうゆうじ Photograph=滝川一真



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