【ゴルフ連載】DaiGo録.その5「直前練習の"ナイスショット"はミスのもと」

「ゴルフはメンタルのスポーツだ!」との定説にのっとれば、「メンタリスト」を名乗るあの人に、ゴルフのコツを聞いてみたい。ビジネスアドバイザーとしても活躍する、メンタリストDaiGoの、”ゴルフとビジネスに効くことば”をお届けする!


ラウンド当日に練習はするな!

以前お話しした“防衛的ペシミスト”の観点から、ゴルファーの皆さんにアドバイスです。

ラウンド当日。きっとワクワクしながら、張り切ってゴルフ場に向かうことでしょう。でも、もしメンバーより早く到着してしまっても、練習はしないでください。どうしても不安なら、パターの感覚を確認する程度で十分です。

自分に対する期待値を下げることが重要です。

もし練習場でアイアンを振り回して、仮にいいショットを連発したとします。確かに、「お! 今日は調子がいいぞ」といい感覚を持って最初のホールに臨めるかもしれません。でも、考えてみてください。練習場と実際のコースでは環境も条件もまったく違う。最初のホールでミスショットを打ってしまうと、「さっきはうまくいったのに!」と思ってしまいますよね。一度でもそう感じてしまうと、焦りや緊張感は倍増します。失敗を取り返そうとして力が入り、余計にミスを繰り返してしまう。そんな経験、ありませんか?

「それまで成功していても『次は失敗するかも』と考えてしまう“防衛的ペシミスト”は、自分への期待値を下げることでいい結果を残すことができる傾向にあります。

だから、もしラウンド前の練習をしないと気が済まないという人でも、練習場ではむしろミスショットを連発してください。目的はあくまで身体を動かすこと。本番前のナイスショットはまったく必要ないのです。

ちなみに僕も、ラウンド前に練習場に向かうことはあります。でも、クラブは振ってもボールは打ちません。ボールがあると想像して、軽く素振りするだけ。あとはグリーンの感覚を確かめるために、パターを少し打つ程度です。もっと言えば、ラウンド1週間前はほとんど練習しません。だって、もしナイスショットを連発してしまったら「イケるかも!」と自分に期待してしまうことになりますから。人間、ガッカリすることほど悲しいことはありません。

ビジネスシーンにおいても、自分への期待値を下げてみてください

自分には「仕事ができる」という感覚がある。結果も残してきた。期待もされている。そう思えることは、とても立派なことだと思います。でも、肩の力が入りすぎて失敗したり、周囲に気を使えなくなってしまっていることはありませんか? “成功の条件”としてガチガチのルーティーンに縛られていませんか?

もし「最近うまくいかないなあ」と感じている人がいたら、一度自分をリセットしてみてください。「自分なんて、どうせたいしたことないんだから」。そう思って仕事に取り組んだほうが、新しいアイデアや方法論が生まれるかもしれません。

Text=細江克弥 Photograph=杉田裕一[POLYVALENT]  Hair & Make-up=茂木梨沙

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DaiGo
DaiGo
1986年生まれ。慶應義塾大学理工学部卒。ジェネシスヘルスケア顧問。新潟リハビリテーション大学特任教授。学生時代から人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究する。英国発祥のメンタリズムを日本に初めて紹介したことをきっかけに、日本唯一のメンタリストとしてTV番組に出演。その後は、活動をビジネスやアカデミックな分野へ転換し、企業のアドバイザーや、プロダクト開発、作家、大学教授として活動。著書は、累計210万部を突破(2018年1月現在)。趣味は、1日10~20冊程度の読書、猫と遊ぶこと、ニコニコ動画、ジム通い。
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