パッティングの"正しい猫背"を作る方法 ~大本プロのパターレッスン④

ゴルフでは、「パッティングが全ストローク中の約40%を占める」という話がある。たとえば1ラウンド100打の人は、40回もパターを使っている計算だ。18ホールでこんなに使う番手は、ほかにない。パッティングの向上がスコア改善に直結すると言われるのも、素直に頷ける話だ。では、どうやったら上達するのだろうか。2018年PGAティーチングプロアワード最優秀賞を受賞した大本研太郎プロのレッスン4回目。


上半身上部をうまく"丸く"するとは?

さて、今回のお話に入る前に、これまでの3回でお伝えしたことを簡単にまとめておきましょう。

連載1回目の記事はこちら!

まずパッティングのアドレスでは、よく言われる、“背筋をまっすぐにして”構えるのではなく、猫背のように上半身の上部を“丸くして”構えること。これにより、上半身上部を“タテ”に動かすことが可能となり、パッティングのストロークがよりストレートに近くなって安定するからです。

もう一つ、背中を丸めて構えたときに、頭が上半身にしっかりと“乗った”状態にすること。頭が上半身に乗らずに、前に(アドレス時の横から見たときには、下に)垂れてしまっていると、パッティングの際に手を使いやすくなってしまい、ヘッドの軌道やフェースの向きなどが安定しなくなってしまいます。

では、今回の本題です。この、“丸く”することと、“乗った”状態にするための、簡単な方法をご紹介しましょう。

上半身上部をうまく“丸く”するには、両腕を使います。まず、手のひらを上にした状態で両腕を前方に上げ、両方の前腕をピッタリとくっつけます。そしてその状態のまま、両ひじを胸に近づけていき、くっつけてみてください。自然と背中の上部分が丸くなっていることに気づくはずです。この丸みを、パッティングのアドレスでもつくれるようにしてください。実際、アドレスしてこの方法をやってみるのもいいと思います。

次に、頭が上半身にしっかりと“乗った”状態をつくる方法です。まず、壁に背中を向け、壁から少しだけ前に立ちます。そこから体を後ろに倒していき、頭の後ろ側を壁にくっつけます。さらに、この状態のまま、アゴを引きます。最後に、体を元の位置に戻すと、できあがりです。

また、座っているときに、骨盤の上に頭が乗っているように意識するというやり方もあります。

どちらの方法にせよ、日頃から意識を持っておけば、コースでも思い出すことができるようになるので、習慣づけられるといいですね。

さて、この上半身上部が “丸く”、頭が“乗った”アドレスをすることで、“タテ”に動くパッティングができるかどうかも、ぜひ試してみましょう。まず、アライメントスティックなど、細長い棒状のものを用意してください。

窓を30~50cmほど開け、開けた部分に片方の肩を向け、窓に対して90度の状態で立ちます。ここで、パッティングのアドレスをして、両脇にアライメントスティックを挟み、脇から外側にはみ出たスティックを、窓を開けた部分に入れるようにします。

この状態から、実際に上半身上部を“タテ”に動かす意識で、シャドースイングをしてみましょう。スティックが、窓などに当たってカチカチと音がしていませんか? もちろん、音が鳴らなければ、うまく“タテ”に動かせているということになります。音が鳴るという方は、上半身上部の丸みや、頭が上半身に乗っているかどうか、また、手を使っていないかどうかなどをチェックして、音が鳴らないようにできるように、繰り返してみましょう。

Kentari Oki
1974年生まれ。PGAティーチングプロA級。2012年、パターレッスン専用スタジオ「パットラボ」を開設。以来、とくにパッティングの研究とレッスンに熱心に取り組み、全国からプロを含めて多くのゴルファーが指導を受けにやってきている。2013年には、「GPC恵比寿」(東京・渋谷。パットラボも併設)をオープンさせ、ヘッドプロを務めている。2018年、PGAティーチングプロアワード最優秀賞受賞。
GPC恵比寿
住所:東京都渋谷区恵比寿1-15-6 OAK2ビル5F
TEL:03-6409-6793 
営業時間:平日10:00~22:00、土・日曜・祝日9:00~21:00
定休日:火曜
https://www.gpc-ebisu.com/


Text=柴トシユキ Photograph=Getty Images 



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