サイバーエージェント藤田晋が語るゴルフ界の未来

藤田晋さん率いるAbemaTVが、この春、ゴルフ界にも進出! インターネットテレビ局だからこそできるチャレンジが これからのゴルフ界を変える……かも!?


仕事をする人間にとってゴルフは絶好の趣味

サイバーエージェントとテレビ朝日が共同で展開するインターネットテレビ局「AbemaTV」。ニュース、ドラマ、アニメ、スポーツなどバラエティ豊かな約20チャンネルを無料で楽しめるだけでなく、オリジナルコンテンツも配信。その「AbemaTV」が、新たな挑戦の場として選んだのはゴルフ! 男子ツアーの年間特別スポンサーとなり「AbemaTVTour」を展開。その模様を無料で生中継するという。

「インターネットテレビ局は、ゴルフツアーの中継に向いているんです。テレビだと、ツアーの途中で放送終了ということもありますが、インターネットテレビ局は時間の制限がないため、1組目から最終組まで全ホール、生中継することが可能ですから」と、参入の理由について語るサイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋さん。そもそもテレビで放送されるのはメジャーツアーのみ。しかも、画面に映るのは、人気の高いゴルファーのプレーが中心だ。

「でも、インターネットテレビ局なら、『AbemaTV Tour』のような、若手育成を目的にしたチャレンジツアーを取り上げられますし、注目選手のプレーを全ホール映す一方で、無名選手にスポットを当てるといったこともできます。尺(放送時間)が決まっていない分、これまでとは違うゴルフ番組をつくれる。無名の選手も多いので、紹介する時に、『子供が3人いますが、去年の獲得賞金は100万円』なんて、細かいプライベート情報を織り込んで親近感を抱いてもらったり」3月末に行われた「NovilCup」では、主催社推薦で、横峯さくらプロや中学生ゴルファーが参戦。指導に定評があるティーチングプロが、プレーしながら解説をするという、斬新な試みも行った。「こんな風に、ゴルフをしない人たちでも観たくなるような仕かけを、今後もいろいろ考えています」

AbemaTVは、一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)が1999年から開催する「チャレンジトーナメント」との年間特別スポンサー契約を締結。発表会には、藤田さんやJGTO会長の青木功さんらが出席したほか、選手会長の石川遼さんがビデオメッセージを寄せた。

”ゴルフを見る楽しみ”を広げようとしている藤田さんだが、自身のプレーについては?

「20代後半はハマっていましたが、最近は年数回。暑い時と寒い時、花粉が舞う季節は絶対に避けたいので、必然的にラウンド数が少なくなるんですよね。でも、会社で働く人間にとって、ゴルフが最適な趣味だといわれるのは、よくわかります。僕自身、釣りやサーフィン、麻雀もたしなみますが、どれも仕事や身体に支障を来す危険がある。釣りやサーフィンは朝が早すぎて寝不足になるし、麻雀は息を詰めて打つから、血流が悪くなって(笑)。その点ゴルフは、朝早いといってもそれなりに睡眠時間がとれます。適度な運動になるうえに、自然を感じることでリフレッシュにもなります。経営者の趣味が、最終的にゴルフになるのは必然でしょう」

また、仕事をする人にとってゴルフが絶好の趣味になるのは、「出会いと親交を深める場になるから」とも。

「普通は会えないような人でも、『ゴルフなら』と時間をつくってくれることがけっこうありますし、一緒にゴルフをすることで、仕事相手との関係も深まります。それは僕自身が経験していることですが、うちの社員を見ていても感じますね」

実際、同社ではゴルフ人気が上昇中。上司に誘われてデビューする若手もいれば、たびたびコンペを開催する部署もあるのだとか。「ゴルフでかわいがられる若手は2タイプだそうです。プロ並みにうまいヤツか、下手だけど、素直で教え甲斐があるヤツか(笑)」

つまり……、ビギナーだからこそ、ビジネスチャンスが広がるという可能性も!? 若者よ、臆することなくグリーンへGO!

Susumu Fujita
1973年福井県生まれ。’98年にサイバーエージェントを創業。インターネット広告やゲーム事業などを手がけ、2015年にAbemaTVを設立、翌年からインターネットテレビ局として開局し、’18年5月3000万DLを突破。


Text/村上早苗 Photograph/杉田裕一[POLYVALENT]

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