【特集IR】日本人の知らないIRトリビア10

世界に広がるIRやカジノには、まだまだ我々が知らないことだらけ。「食」に「スポーツ」、「イベント会場」に「温泉」……。豆知識でまた一歩IRに近づける。

1.ユニフォームのロゴとともに

昨年、サッカーJ1リーグで15年ぶりに優勝を果たした横浜F・マリノス。選手のユニフォームの両鎖骨部分に飾られた「MELCO」のロゴは、アジアのゲーミング事業者、メルコリゾーツ&エンターテインメントとのパートナーシップ契約の証だ。シーズン途中から強力なサポートを得たマリノスは、後半戦を10勝1分にまとめてのV。横浜のスポーツ振興・発展に貢献するMELCOは"勝ち馬"に乗るのがうまい!

2019年12月7日に横浜・日産スタジアムで開催された試合でゴールが決まったあとの歓喜の様子。右から、横浜F ・マリノスのティーラトン・ブンマタン選手、マテウス・ドス・サントス・カストロ選手、仲川輝人選手。


2.IRはたゆまず進化を続ける

最新のIRは開業後も拡張とイノベーションを続けている。ギャラクシー・エンターテインメント・グループは2011年に第1期オープンさせた「ギャラクシー・マカオ」を次々に拡張。’21年上期には4万㎡におよぶ世界クラスのMICE会場「ギャラクシー・インターナショナル・コンベンション・センター」を新設する。同時オープンする「ギャラクシー・アリーナ」も、1万6000人を収容する大型イベント施設だ。

柱のない構造で、広さ1万㎡の見本市用展示ホールを備える。


3.ゲームの疲れを温泉で癒やせ

フランクフルト空港から電車で約2時間、ドイツ南東部に位置するバーデン=バーデンは、世界有数の温泉地として知られ、ゴルフやスキーも楽しめる。もちろん、長くギャンブラーを魅了してきたヨーロッパタイプの重厚なカジノも擁するリゾートだ。熱いゲームに疲れたら、数々の温泉とSPAトリートメントが楽しめる「フリードリッヒ・バッド」へ。映画『テルマエ・ロマエ』を思わせる歴史的建築の中で癒やされること間違いなし。月曜と木曜以外は、全館混浴になることをお忘れなく。


4.美食家の胃袋を摑んで離さない

IRの大きな魅力のひとつが「食を愉しめること」。世界トップクラスのレストランがラスベガスやマカオ、シンガポールに集まり、美食家の胃袋を摑んで離さない。ラスベガスには全米有数の売り上げを誇るレストランが集中しているだけでなく、Forbes Travel GuideやAAA(全米自動車協会)で評価の高いファインダイニングがズラリと並ぶ。マカオもそれに負けず劣らず、最新の「ミシュランガイド香港マカオ2020」で星を獲得したレストランが20店を数える。うち、メルコリゾーツは施設内の6つのレストランで合計10個の星を獲得した。訪れる時には、もちろん予約必須である。


5.マカオ最大の太陽光発電施設

メルコリゾーツが運営する旗艦IR、マカオの「シティ・オブ・ドリームス」と「スタジオ・シティ」では、2施設合わせて約3万㎡の屋上スペースに1万8000枚以上の太陽光パネルを設置し、大規模な発電システムを稼働。これによる二酸化炭素排出量の削減は、26万本の樹木が年間に吸収する量=6000t以上に相当するといわれる。日本版IRには太陽光に加え、風力エネルギーの導入も期待されている。

マカオの統合型リゾートでは初めて、再生可能エネルギー技術を施設内に導入した。


6.ボクシングの聖地といえばもちろん

昨年暮れ12月23日に初防衛を果たしたボクシング・WBA世界ミドル級王者・村田諒太選手。挑戦者スティーブン・バトラーを5回TKOで沈め、「さらにリアルな試合を」と、より強い相手との対戦を求めた。ここまで村田選手のチャレンジをサポートしてきたのは、米大手統合型リゾートオペレーターの、MGMリゾーツだ。ボクシングとラスベガスとのつながりは長くて深い。ボクシングの聖地といわれる「MGMグランド・ガーデン・アリーナ」も、もちろんラスベガスにある。

2015年5月2日、その舞台で行われたフロイド・メイウェザー・ジュニア対マニー・パッキャオ戦は「世紀の対決」といわれたビッグマッチ。リングサイド席には約700万円の値がつけられ、最も安いカテゴリーの席でも約48万円。これらすべてのチケットが15分で完売に。最終12ラウンドまで戦い抜いた結果は、3-0でメイウェザーの勝利。両者合わせて3億ドル(約360億円)以上のファイトマネーが支払われた。

2015年5月2日、「MGMグランド・ガーデン・アリーナ」にて行われた、フロイド・メイウェザー・ジュニア対マニー・パッキャオ戦。世界ウェルター級タイトルマッチの試合だった。©Getty Images


7.売り上げNo.1レストラン

ラスベガスには、業界誌Rest aurant Businessが選んだ2018年版「全米レストランTOP100 」のうち、「13」の高級レストランが集まっている。なかでも全米No.1の売り上げを記録しているのが、ベネチアンホテルにあるファインダイニング「TAO 」だ。ここでは’05年9月のオープン以来、寿司や刺身、天ぷらを含むアジアン料理が提供されている。  

ラスベガスからアジアにトリップしたかのような店内には存在感のある6mの仏像が。中国、日本、タイ料理のエッセンスを取り入れたメニューは、チリアンシーバス(深海魚の白身魚)の串焼きや北京ダック、しゃぶしゃぶなど、陸海空の食材を使用した料理を提供する。また、ラウンジやナイトクラブを併設し、週末の夜には行列をなす。  


8.ベッカムがアンバサダー

米大手IR事業者、ラスベガス・サンズのグローバルアンバサダーを務めるのは、サッカー元イングランド代表のデヴィッド・ベッカム氏だ。現役引退後は、シンガポールを中心にチャリティイベントなどのCSR活動に励むスーパースターに。2016年9月には熊本地震の復興支援で来日し、少年チームを招いたフットサルマッチで交流をした。  

  2018年に開催されたシンガポール・チャリティ・フェスティバルにて。    


9.最新鋭のMICE施設がIRに

国際会議場は日本版IRを構成する重要な要素だ。今年3月、ラスベガスにオープン予定のカンファレンス施設「シーザーズ・フォーラム」は、約5万1000㎡の敷地面積を誇る。これはテニスコート27面分に相当する広さ。最新テクノロジーを駆使して制御される4つの大ボールルームは、1000パターン以上の小会議室の組み合わせにレイアウト変更できる。

  ハラーズ ホテル アンド カジノ ラスベガスなど、計8500室のホテルに直結。  


10.世界最古のカジノへはゴンドラで

イタリア・ヴェネチアにある「CASINÒ DI VENEZIA」は世界最古のカジノ。なんとオープンは1638年だ。カナル・グランデ大運河に面しているカジノへは、ローマ広場の真ん前に専用のシャトルボート乗り場があり、そこからゴンドラタイプの水上タクシーで無料で送迎してくれる。船でエントランスに直づけするカジノは、ここだけでしか味わえない!?


Text=片山 真