マンUの試合をVIP席で観戦できる! ホテル版マイルで旅をより愉しくする方法とは?

「MRRIOTT BONVOY(マリオット ボンヴォイ)」をご存知だろうか? 30のホテルブランドをもつマリオット・インターナショナルに属するホテルのサイトおよびアプリのことで、宿泊予約で得られるポイントの還元率もよく、数々の特典のなかにはマンチェスター・ユナイテッドの観戦チケットなども。飛行機のマイルのホテル版ともいえるプログラムの正体とは?


ホテル版マイルを貯めていますか?

年末年始の旅の計画もそろそろ駆け込みどき。パッケージでない限り、自分でホテルを予約するはずだが、どの予約サイトを使うかがお得に旅をできるかどうかを左右する。筆者の場合、まず大手の宿泊予約サイトでその街にどんなホテルがあるかをチェック。気になるホテルがあったらマークしつつ、「MRRIOTT BONVOY(マリオット ボンヴォイ)」や「ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド」などホテル会社のサイト、またはアプリを見る。

そこで注意しているのが、マリオット・インターナショナルに属するホテルの予約を大手の宿泊予約サイトでとらないこと。世界最大のホテル企業である同社はいまや30のホテルブランドをもち、「ここ、マリオットだったの?」という裏キャラみたいな宿もあったりするのだ。

特に「ラグジュアリーコレクション」や「オートグラフコレクション」、「デザインホテル」に加盟する個性派ホテルは、大手の宿泊予約サイトではマリオットだと分かりづらい。かくいう私も、つい先日うっかりシンガポールの「The Warehouse Hotel」を他から予約してしまったばかり……。同ホテルは「デザインホテル」に加盟していた。

筆者がうっかり他社サイトから予約してしまった「The Warehouse Hotel」のエントランス。当時予約した客室は一泊¥54,855。

では、なぜそこまで「MARRIOTT BONVOY」にこだわるかといえば、宿泊予約で得られるポイントの還元率や特典がとてもいいから。入会金や年会費は完全無料の会員プログラムであり、泊まるほどに会員ランクが上がっていく。6段階のランクは平から始まり、シルバー、ゴールド、プラチナ、チタンとどんどん硬くなり、最終形はアンバサダーエリート。いわば飛行機のマイルのホテル版である。

例えば年間25泊のゴールド会員だと滞在ごとに25%のボーナスポイントが付き、14時までのレイトチェックアウト、空き状況によっては客室のアップグレードも可能。25%のポイントが付くということは、同じ価格のホテルに4泊すれば次の一泊が無料になる換算だ。ちなみに手の届きやすい年間10泊のシルバー会員の還元率は10%。

「MARRIOTT BONVOY」のアプリから予約するとこのような表示が出てくるので、チェックインまでがとても楽。

さらに、貯まったポイントは宿泊に交換できるだけではなく、スペシャルなイベントへのチケットともなる。それは、Maroon 5のコンサートや、F1、サッカー、ラグビーのVIP席での観戦権。どういう環境なのか、夏にマンチェスター・ユナイテッドの試合に潜入した時の様子をお伝えする。

マンチェスター・ユナイテッドのファンで埋まるシンガポール・ナショナルスタジアム。

マンU対インテルという好カードを観戦!

2019年2月より、マリオットはマンチェスター・ユナイテッドとパートナーシップを締結。マリオットはチームに遠征時の宿泊施設を提供し、対して「MARRIOTT BONVOY」会員にはスペシャルなマンU体験が与えられるなど、双方がリスペクトし合う関係になっている。

今年の7月20日にシンガポールで開催されたインターナショナルチャンピオンズカップ(ICC)のマンチェスター・ユナイテッド対インテルでは、「MARRIOTT BONVOY」のためのVIP席が特設された。ポイントと交換にアクセス権を得たゲストは、スタジアムを眺める4タイプのラウンジでフリーの食事とお酒を楽しみながら試合を待った。

スタジアムを一望する「MARRIOTT BONVOY」の特設ラウンジ。ちなみにBONVOYはBon Voyage(よい旅を)を元にした造語。

するとそこに、突然元マンU戦士のディミタール・ベルバトフ(2008-2012在籍、元ブルアリア代表)とブライアン・ロブソン(1982-1994在籍、元英国代表)がラウンジに現れた。想定外のサプライズにゲストは歓喜し、握手、サイン、そしてレジェンドと肩を並べての記念撮影。そんな特典も用意されていたので、出張も旅もマリオットでポイントを貯め、この権利と交換したシンガポールのマンUファンもいた。

シンガポールは元イギリス領のため、ラグビーやクリケットなどイギリスにゆかりの深いスポーツが人気で、サッカーでいえばプレミアリーグに熱心。なかでもマンUファンが多い国なのだ。20日の試合もスタジアムは赤いシャツで埋め尽くされ、インテルファンは5%にも満たなかった。

試合は序盤からマンUがインテルを押し込み、決定機の度に破れんばかりの声援がスタジアムに響いた。マンUが攻めつつも前半は0-0で折り返し、その後、76分に新星メイソン・グリーンウッドの左足シュートがネットを揺らす。これが決定弾となり、1-0でマンUが勝利した。

VIP席での観戦にはかなりのポイントを必要とするが、手近なのはアフターイベントへの参加だ。翌日に行われた"月餅 クッキングクラス"にはブライアン・ロブソンも参加し、ゲスト全員と談笑。ロッカールームを再現したブースは記念撮影で賑わった。

マンチェスター ・ユナイテッド在籍時の背番号が入ったエプロンで月餅を作るブライアン・ロブソン。
マンチェスター ・ユナイテッド柄の月餅。参加者にはこの日のために作られたエプロンとサッカーボールも贈られた。

マリオットとスポーツの間に相乗効果あり

上記のようなサッカー関連イベントも含め、近年、マリオット・インターナショナルは「MARRIOTT BONVOY」のロイヤルティプログラムに力を注ぐ。スポーツ、カリナリー、エンターテイメント、ライフスタイルを4本柱とし、大人の遊び心をくすぐるイベントを提供。

「宿泊以外の"体験"をデザインできたらという想いでプランニングしています」と語るのは、シンガポールを拠点とするロイヤルティプラグラムのシニアディレクター・児玉由美子さん。実はマリオットのアジア圏における重要なポストに就くのは日本人女性なのだ。

マリオット・インターナショナルにてアジア太平洋 ロイヤルティプログラム&メンバーエクスペリエンスおよびバズマーケティング&パートナーシップ シニアディレクターを務める児玉由美子さん。東京都出身で英国の大学でホテルビジネスを学んだ。

聞けば、児玉さん自身が大のスポーツファンだという。小学校から中学まではサッカーに打ち込み、学生時代からフォーミュラ1に観入っていた。ホテル業界に入ってから再びその熱が高まり、会員により楽しい企画を提供できるよう追求する日々。フォーミュラ1に関してはメルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツチームとパートナーシップを組み今年で8年目となる。

「パッションをもつ人たちのチームワークに惹かれます。スポーツやエンターテイメントは観る人の仕事へのモチベーションにもつながりますし、そんなきっかけを作れたら。ロイヤルティプログラムでの観戦後にフォーミュラ1の大ファンになる方もいらっしゃいますよ」

専任でないスタッフの声も聞きつつユーザー目線で企画を練り、スペシャルな体験をポイントの対価としている。

宿泊予約は泊まったあとも実は面白い。そんなホテル版マイルを上手く使えば、これからの旅がもっと充実するはずだ。もしも未体験だったら、年末年始に温かなシンガポールへの逃避行も兼ね、幅広い選択肢からホテルを予約してみては?


問い合わせ
https://www.marriott.co.jp/loyalty.mi


Text=大石智子