小学校をコンバージョンした次世代ホテル「ザ・ホテル青龍 京都清水」【ゲーテ旅特集2020】

スモールラグジュアリーからアジア初出店、町家のホテルまで、多彩なホテルが続々オープンしている京都。旅の目的がグンと広がった。

京都の人々の記憶が刻まれたホテル

明治2(1869)年に創設された京都市立清水小学校跡地を再活用した「ザ・ホテル青龍 京都清水」が、今年3月、東山の高台に開業した。

ホテルのコンセプトは「記憶を刻み、未来へつなぐ」。地域の人たちが、長年築いてきた歴史や文化を新しい時代へ継承することもホテルの役目だと考え、それをカタチにする。

書籍に囲まれた「レストラン ライブラリー ザ・ホテル 青龍」。

例えば、校庭を利用して造られたパブリックガーデンには、開校当時の郵便ポストや木が残る。廊下にはクラシカルなアーチ型の窓枠をそのままに、それら明治建築を引き立てるよう、敢えてシンプルなデザインを採用した。

他にも、ダイニングや客室など館内のいたるところに小学校時代の面影を残し、ここしかないホテルとなっている。

清水寺や産寧坂などを眼下に望む客室は、クリーンで快適な空間。開放感に溢れる。

この地が清水であると教えてくれるのが、客室のほか、フレンチレストラン「ブノワ京都」やバー「K36 Rooftop」から見える京景色だろう。

神社仏閣がひしめく京の街並みに加え、八坂の塔が迫力ある大きさで目前に現れるのだ。

小学校時代の面影を残す外観。乃村工藝社A.N.Dの小坂 竜氏が総合デザインを監修した。

屋上でクラシカルなカクテルを味わい、清水寺の鐘の音を耳にする。居るだけで、思い描く“古都の贅沢”をたっぷりと体感できるに違いない。

The Hotel Seiryu Kyoto Kiyomizu
住所:京都府京都市東山区清水二丁目 204-2
TEL:075-532-1111
客室数:48室
料金:¥69,286~(1室あたり、朝食つき、税サ込)
施設:レストラン、バー、ラウンジ、プライベートバスほか
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Text=中井シノブ Photograph=©Forward Stroke inc.