女優・奈緒「役名で呼ばれることがすごく嬉しい」

昨年話題となったドラマ『あなたの番です-反撃編-』で、奈緒が演じた“尾野ちゃん”はサイコパスなキャラクターとして大反響を巻き起こした。
  

夢に向かって仕事も私生活も充実させていきたい!

「奈緒ではなく尾野ちゃんと呼んでもらえることがすごく嬉しかったです。今後も、いただいた役で呼んでもらえるように演じていきたいなと思いました」

名前といえば、2017年に芸名から本名の奈緒へ改名。それを機に、不思議と仕事がたくさん決まるようになったという。

「父のお墓に『大好きな本名で役者として頑張っていくので応援してください』と伝えに行きました。役者としての覚悟がついて、気持ちの風通しがよくなって。その直後に朝ドラ『半分、青い。』が決まり、それから、忙しくさせていただいています」

10月公開の映画『みをつくし料理帖』では、子供の頃からコミックや小説で触れ、憧れていたという花魁(おいらん)を演じている。

「命の危険と隣り合わせになりながら誰かを愛し、強く生きる花魁は、私にとってスターのような存在です。しかもオファーをいただいた役が、“幻の太夫(だゆう)”。夢のような大スターではありますが、松本穂香さんが演じる澪への友情や、愛する男性への切ない思いを、素直に表現することを心がけました」

仕事ではキャストやスタッフとの出会いと再会に、私生活では自宅を居心地よくすることにワクワクしている。

「インテリア雑貨にまったく興味がなかったんですけど、ステイホームをきっかけに可愛いクッションや花瓶を買い集めるようになりました。私が気に入ったクッションはワンちゃんのものになってしまうのですが、それもまた癒やしです」

ステイホーム中は連ドラにハマり、映画やドラマの力を改めて実感したという。特に感動した作品は、1997年の『バージンロード』。

「これから家族になる人たちの恋愛物語と、血のつながらない父娘が織りなす家族の物語がとても沁みて、泣きながら見ていました。家族に関しては、昔は漠然と将来的には結婚して子供が欲しいと思っていましたが、母と暮らし始めてから、私も自分の家族をつくりたい、自分以外の誰かに責任を持ちたいと強く思うようになりました。家族を持つというのはそういうことだと思いますし、そう思える人と出会えたら、大切に関係を育みたいです」

『みをつくし料理帖』
監督:角川春樹
原作:髙田 郁
出演:松本穂香、奈緒、若村麻由美、浅野温子、窪塚洋介、小関裕太、藤井 隆ほか
10月16日(金)全国公開
享和2年の大坂。8歳の澪(松本穂香)と野江(奈緒)は姉妹のように育ったが、大洪水で生き別れてしまう。10年後、澪は江戸・神田の蕎麦屋で女料理人として働き、野江は吉原の遊郭で幻の花魁・あさひ太夫と名乗っていた。別々の人生を歩んでいたふたりが、澪の料理を引き寄せていき……。角川春樹の8本目にして最後の監督作。

Nao
1995年福岡県生まれ。2015年に上京し、’18年NHK連続テレビ小説『半分、青い。』のヒロインの親友役で注目される。映画『事故物件 恐い間取り』『僕の好きな女の子』が公開中。

Text=須永貴子 Photograph=井出眞諭 Styling=岡本純子 Hair & Make-up=竹下あゆみ